MAAレクリエーションレポート

第17・19・21回インターバルレクリエーション…TM NETWORK 再起動「How Do You Crash It! one~three」

2022/03/23 18:00 投稿

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 文化鑑賞団体として創立された本会。
 その母体は私がTM NETWORKに関わるニコニコ生放送を行ったり、YouTube動画投稿を通して知己になった方々の緩やかな人間関係の集まりでした。特にニコ生に関しては通算1,000回を超える配信となって、その記念として新宿ニコバーで大交流会(オフ会)を催したりするほどには広がりが見られました。事業構想・準備期間を経てMAAの立ち上げはちょうどその1年後からとなったのです。

 こうした経緯もあり本会の各種レクリエーションにいつかはTM NETWORK絡みの企画が組まれることも自然な成り行きであると会員各自も認識があったようですが、TM自体の活動が二転三転するようになり実現しない状況が続いておりました。(これまでにもEXPOピアノ見学企画はやりましたが。)
 そして既報の通り小室哲哉さんの音楽活動復帰が実現し、TMの再起動が無観客オンラインライブとして開催されるアナウンスが出た段階で本会のインターバルレクリエーションが設定されることとなりました。

 2024年でTMもデビュー40周年という歴史を刻みます。本会会員が若かりし頃(語弊感…)、自分にとっての大スターだった3人の存在。この40年ほどを俯瞰すると数々のアーティストが不仲になったり、活動停止したり、解散したり、他の何らかの事情で表舞台から去っていたり、あるいは亡くなったりと、人間故の状況変化は避けようもなく見受けられています。
 そうした現状もある中で今回の再起動ライブはTM NETWORKの3人が今日もなお、その更新され続ける姿をファンの前に見せてくれることへの感慨を深くしたライブとなった気がしています。

 3回に分けての配信となった本ライブで新曲は1曲。これはNHKの新番組のテーマ曲として採用されたようです。バックバンドもなく「3人だけ」のステージ。原初感も漂う中で新しさも垣間見させるような印象を受けました。たとえ世の毀誉褒貶に晒されても、拠って立つ場所があるというのは素晴らしいことだなと感じます。
 あと、以前からそうでしたがTMに関しては新しいことを厭わないという点も魅力的に映りますね。人であれ組織であれ40年近いキャリアを積んでくると硬直した仕組みが温存されたりするものでしょうけれど、TMに関してはあまりそうした固さは見られないようです。時流を見つつ判断を洗練していく営みはファンである私たちのライフスタイルにも十二分に参考になるとも思えるところです。

 TMの音楽制作の形についてはDAW(デジタルオーディオワークステーション)全盛の時代にある昨今、その活用が顕著になっていますね。ライブを構成する要素としても不可欠になっていますし、使用されている音源も現代のテクノロジーを反映したものになっていました。アルペジオパターンやシーケンスフレーズが機材の各種プリセットでほぼ使い物になってしまう今日、「完全なる独創」という領域は極めて狭い概念になったと言えなくもありません。DAWや音源開発者の創作物の上に乗って楽曲が成り立つ構造なのですから当然のことです。
 今回のライブにもそうした状況がはっきりと表出していましたが、これは決してネガティブな論評ではありません。プリセット(あるいはそれを編集したもの)の組み合わせの上に3人の歌・演奏が重なる時、やはりそれは唯一無二の「TM NETWORK」になるのですから不思議です。

 無観客ライブ配信という形式を採った試み、TMには親和性がありそうだなとも感じます。デジタルミュージックを基軸ともしていた3人組ですしね。有観客でライブする場合よりも会場選定に自由度があるでしょうし、舞台セットにも自在なハンドリングが期待されるでしょう。もちろん、有観客ならではの楽しみや喜びがあることは揺るぎない大前提ではありますけれどね。

 MAAとしては3回あったライブの度にZoomを通して感想会を開きました。3人の容姿、曲順、機材構成、演奏、演出や今後のTMの活動についてなど、ワイワイと会員の意見が飛び交う楽しい時間となったのが印象的です。その時点ではまだライブを視聴していない方もいて、セットリストを想像しながら皆との会話を味わうシーンもあったりしたのも興味深かったですね。
 コロナ禍で各種レクリエーションがオンライン化する中にあって、TMに関する企画が成立したことは嬉しいことでした。ただ、なかなかライブ配信日程が明らかにならなかったことが悩ましくて、会員へのレク周知のハードルがそれなりに高かったのも思い起こされます。今後こうした配信が催される時には、もう少し早いタイミングで公表されると視聴者サイドも助かることでしょう。

 ここで一つ、勝手な提案です。
 TM NETWORKによる有料限定コミュニティを開設してもらって、過去の映像作品や未発表物を余すことなくサブスクで提供するのはどうでしょうか。事実上のファンクラブとして機能する仕掛け。時に3人に降臨してもらって生放送イベントを開催したり、彼らに関わるゲストを呼んで対談をやったり、業界人のインタビューを流したり、色々なことができそうではありませんか。複雑な権利関係を整理統合して是非とも実現してもらいたいものです。多少高額だって構わないです、私としては。
 DVDやBDを発売していくこと自体はもちろん良いと思うのですが、もう現代ではそれを再生するデバイスが頭打ちになっていて所有していない人も少なくありません。5Gが徐々に拡大していく今日、モバイルデバイスで映像作品を視聴することがメインストリームになるのは間違いありません。新しい世代への関心喚起の上でも必要な手立てでありましょう。

 私たちの青春のヒーローだった3人が、現代の若者にもまたヒーローであって欲しいという素朴な願いです。

記:PlaAri

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