あなたが、今までで恥ずかしくて思い出したくない会話はどんなものでしたか?
今回は、他人の言動に傷つかないための方法についての質問をもとに、会話でスベらず信頼を築くための会話術について解説させてもらいます。
「Q. 他人の言動に傷つかないためにはどうすればいいでしょうか?」
上手に諦めることが重要です。
そもそも人間というものはお互いのことが全くわからないものです。
相手の事が分からないし誤解ばかり生まれるし、誰も皆さんのことはわからないと考えた方がいいと思います。
人間というものはわかり合うことができないからこそ会話が重要です。
わかり合えないからこそ、お互いのことを理解しようとする努力が必要になるわけです。
ですから、まずはお互いのことはわからないということを受け入れましょう。
だれもわかってくれない: 傷つかないための心理学 (ハヤカワ文庫NF)
そのためのおすすめの本がこちらです。
タイトルそのままですが、無駄に傷つかないための方法を教えてくれます。
以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。
スベらないテーマ選び
今回は嫌われる話題と好かれる話題の違いについてですが、これは SNS 上でももちろん成り立ちますし一般的な考え方としても役に立つものだと思います。
話題の選び方というものは結構難しいものなのではないでしょうか。 例えば、他人の話をちゃんと聞く人が一番好かれるから、人の話を聞くということが一番大事だというアドバイスもありますし、これは確かに正しいです。
相手の話を一生懸命聞いたり質問しようとすると思いますが、とはいえ、それも度が過ぎたりひたすら質問するだけだと胡散臭い印象を持たれたりもします。
基本的にはスベらない話題と考えた場合には、話題の選び方は基本的にはカラオケと同じです。
カラオケの選曲が上手な人は話題選びでもスベりません。
カラオケで盛り上がるかどうかというのは歌が上手かどうかということではありません。みんなが知っている曲かどうかということで結構大きく分かれます。
会話の場合にもよほどトーク力に長けていたりエンターテイメント性があるとか、みんなが分かりやすくよく知っている例え話をたくさんできるぐらいの解説能力があるとかでない限りは、みんなが知らない話題を投げかけるとほとんどの場合スベります。
そんな中で、相手が1番退屈に感じる話題は、同じ話を聞かされることで、それによって自己中に見えるという研究があります。
人は同じ話を聞かされると相手のことを自己中心的な人だと思うようになります。
同じ話を聞かされるのは嫌なのは当たり前ですが、よく自慢話をしてくる人に嫌な気分になったときのことを思い出してみてください。
自慢話をしている人は、大抵いつも同じ話をしています。
これも話題やテーマ選びにバリエーションがないからです。
魅力が損われる会話
人前でスピーチをしたりプレゼンをするときには問題なくても、普段の会話ですると魅力が損なわれて嫌われる話し方があります。
決めつけや断定発言をすると話し手の魅力は損われて、選択肢や可能性を提示して話すようにすると印象が良くなるという研究もあります。
普通に会話をしているのに頭ごなしに決めつけてきたり、上から目線で偉そうにアドバイスをしてくる人がいます。
断定的な発言や求めていないアドバイスはウザいだけです。
どうしても何かしらのアドバイスをしたいのであれば、少なくとも選択肢を提示したり、それぞれの場合わけで可能性を提示するようにしてください。
自分がどう思うかは伝えてもかまいませんが、相手がどう考えてどんな選択肢を選ぶかは相手の自由です。
おすすめとしては選択肢は2択から3択ぐらいは提示するようにしてください。
断定する会話が効果的な場面は、専門家が自信を持ってプレゼンする場合や、一対多数で強いメッセージを多くの人に与える場合です。
逆に言うと、人前でのスピーチやプレゼンの場面で、選択肢を提示したり可能性を示すだけでは伝わらない場合が多くなります。
自分が専門家として発言できる立場で、それについてはっきりと言い切って理解してもらう必要がある場合には断定します。
その上で選択肢や可能性を提示して、相手に納得してもらった上で判断してもらいます。
相手の権利を奪って断定や決めつけをしてはいけません。
相手の権利を助長するのであれば断定や決めつけをしてもいいです。
例えば、スピーチをしているときに共通の敵がいるのであれば、「彼らが我々の自由を奪っている」と決めつけて発言してもいいです。
いずれにしても断定したり決めつける話し方は相手の権利を奪う行為だと考えてください。
冷静に考えれば当たり前のことですが、これを普段している人は結構います。
ちなみに、この話し方が断定的だったり決めつけると魅力が損われるということが示された研究はカウンセラーを対象にした実験によるものです。
カウンセラーは断定的で決めつける話し方をするよりも、相手に選択肢や可能性を提示するソフトな話し方をした方が、相手からの信頼感が高くなり魅力的だと思われたそうです。
これは仕事でも言えることですが、人間にとっては裁量権や自分で物事を決めることができるかどうかがとても重要です。
相手の裁量権に配慮しながら会話をするようにしてください。
マネージメントやコーチングをする場合も、断定的に偉そうに話すよりも、相手に選ばせることが重要です。
自分が笑顔だと周りも笑顔になる?
よく自分が笑っていれば周りも笑顔になると言われたりしますが、これが本当なのか調べた研究もあり、どうやら本当のようです。
もちろん自分で楽しいことがあったときには笑いますが、人がどんな時に笑うのかを調べたところ、人につられて笑うことが多いようです。
特に仕事の場面など、真面目な状況の中で笑うタイミングは、誰かにつられて一緒に笑うことが多いということです。
ということは楽しい職場で働きたいのであれば、自分が率先して笑ったり笑顔でいられるようにするのが良いのではないでしょうか。
それによって自然と周りもつられて笑って楽しい職場になるかもしれません。
テレビや動画で笑い声の音声を入れるのも、ユーザーや視聴者がつられて笑う可能性もあるので効果的ではあります。
研究では、他人が笑っている声がある場合とそうでない場合を比べると、自分がつられて笑う可能性がおよそ倍ほどになるとされています。
笑顔でいるほうが免疫力も上がるというのは自明のことだと思いますから、自分も笑顔でいるようにしつつ、よく笑う人と付き合うといいと思います。
完全にスベる話題
会社の会議で何かしらの改善策を話し合っていたりするときに、どうにもならない反論をしてくる人がいると思います。
それを言い出したら何もできないような反論をしてくる人です。
これは完全にスベります。
どうにもならない反論を思いついたとしたら、それはぐっとこらえて未来を変える提案をしてください。
これは会社の会議に限りません。
今自分たちに問題があったり懸念点があるのであれば、どうすれば未来を変えることができるかが重要です。
どうすれば自分たちの未来を変えることができるかという視点で話し合うことができるようになれば、建設的な会話ができて相手との関係も良好になります。
否定するだけなら誰にでもできます。
相手の話を否定するのであれば、どうすれば未来を変えることができるのかまで話さなくてはなりません。
未来を変えるための提案ができないのであれば反論したり文句を言う権利はありません。
この考え方ができるようになると、人は愚痴だけで終わる人生から抜け出すことができます。
愚痴ばっかり言っている人は、常にどうにもならない反論ばかりを言っています。
どうにもならない反論ばかりを言って行動していません。
未来を変える提案を考えることもできないので、いつまでもうだつの上がらない人生のままです。
皆さんが人生の壁にぶつかったり問題に直面したときも、どうにもならない反論ではなく未来を変える提案を考えるようにしてください。
そうすると人生は変わっていきます。
例えば、DaiGo師匠もテレビに出ていた頃は辛かったですが、辛いということばかりを考えてもどうしようもありません。
テレビという業界に文句を言っても、これがどうにもならない反論だとある時気づきました。
そこから未来を変える視点で物事を考えるようになりました。
どうすれば楽しく仕事することができて自由な人生を送ることができるのか、未来を変える提案を自分にするにはどうすれば良いのかを考えるようになりました。
それによってやりたいことが明確になり、それを実現するための方法を考え行動してきたから今があります。
仲が深まるバンダリング
バンダリングとは、茶目っ気のあるいじりのことです。
ユーモアのあるうまい返しとも言えます。
これは共感力を高めて相手をよく見ながらしなくてはいけませんが、自分がいじられたときにノリツッコミをすると考えると使いやすいと思います。
例えば、仕事に手をつけるのが遅い部下がいたとして、それに対して早く仕事をしろと言うと部下はやる気がなくなってしまうかもしれません。
そうではなく「女に手をつけるのは早いのに仕事は遅いな」と嫌味っぽくならないように注意しながら半分冗談で笑顔で言う感じです。
言われた部下も「いやいや部長、早い男はモテませんよ」と返すこともできます。
皮肉やユーモアも嫌味にならないように気をつけて面白おかしく使うと人間関係を深めてくれます。
このような会話をしてくれる相手がいるのであれば、なおさら自分もそれにノリツッコミをしたり、上手にやりとりできるようになってください。
バンダリングが新しい出会いで効果的なのかと調べた研究によると、バンダリングがある会話によって相手に対する好感度や信頼感が高くなると言う結果が示されています。
オンラインチャットでの効果について調べた研究もあり、オンラインチャット上でバンダリングがある対話を行うと、相手に対する好感度や信頼感が高まることが示されています。
ですから、普段の会話だけでなくLINEやメッセージのやり取りでも役に立つ方法です。
ですが、これは相手の感情や気持ちに注意してください。
ポジティブな人であれば、相手を上手に褒めた方が良いです。
ポジティブな人は褒められたときに72%の人が相手に対する印象が良くなるという研究があります。
ポジティブな人が褒められて相手に対する印象が良くなるのは当たり前と思うでしょうが、ネガティブな人を褒めると、妬まれたり嫌味のように感じられてしまうことがあります。
ネガティブな人は否定的な発言を受けたときに、なんと78%が相手に対する印象が良くなるということも示されています。
ネガティブな人を否定ばかりすると当然落ち込んだり嫌われたりするでしょうが、多少の否定的な意見も上手に使った方がいいです。
それによって信頼感を得ることができるようになります。
常に誰に対してもポジティブである必要はありません。
時には相手を見ながら皮肉やユーモアを交えた会話で関係を深めることができるようになってください。
例えば、相手がポジティブな人であれば、そのリスクをとって行動することでどれだけ自分たちの人生にプラスになるのかと、前向きな発言をすると、その話に乗ってくるでしょうしモチベーションも上がります。
逆にネガティブな人であれば、どうすればそのリスクを避けることができるかという視点で会話をした方が、相手と建設的な会話を進めることもできます。
相手を貶すということではなく、多少のネガティブがあることで相手に安心感を与えることができます。
笑い声の大きさと印象
笑い声の大きさについて調べた研究を見てみると、通常は軽く微笑むぐらいが良いのですが、仲間から受け入れられることやリーダーシップを考えると、大きな声を出して笑うぐらいが良いようです。
大きな声を出して笑う人は、口元だけの笑い方をする人よりも仲間から受け入れられる可能性が高くなり、リーダーシップも高いと評価されました。
笑い声とリーダーシップについての研究は色々とあり、例えば、リーダーたちがプレゼンテーションを行い、それぞれに対しての評価や印象を尋ねる研究によると、リーダーがプレゼンの中で笑い声を発する場合の方が好感度や信頼感が高くなると示されています。
他にも、笑い声が多いリーダーは、部下に対するコミニケーションやリーダーシップの質が高いと評価される傾向が確認された研究もあります。
さらに、リーダーがチームの中で笑いを促すことが、チームのパフォーマンスに影響与えるのかということを調べた研究もあります。
これによると、リーダーがチームの中で笑いを促すことが、チームワークの質やパフォーマンスを向上させる効果があると示されています。
リーダーはみんなの前でプレゼンを行うときも、チームで問題のプロジェクトに取り組むときも、笑いを促したり笑うことが大切です。
それによってチームワークやみんなのパフォーマンスを向上させることができます。
ここから先は、言いたいことが言えるようになる方法や、相手に愛情を感じさせる目線の使い方などについて解説させてもらいます。
ぜひ続きもチェックしてみてください。
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