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【総集編】あなたにとっての人生の成功とはどんなものですか?【成功法則の科学】

2023/06/24 12:00 投稿

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あなたにとっての人生の成功とはどんなものですか?


今回は、人生の成功に必要な科学的な要素について纏めていきます。


成功スパンの短縮化された現代

現代においては、成功スパンの短縮化が激しくなっています。

昔であれば、いわゆる億万長者になるまでには40年から50年が必要でした。

昔は、物理的な商品や物流など、人の手を使って作り上げるものがほとんどでした。

ですが、現代においては IT技術を用いたり、昔とは違った方向性で成功する人が増えてきました。


例えば、石油王として有名なロックフェラーは、億万長者になるまでに46年もかかったそうです。

石油を取り扱うにはパイプラインを完成させたりすることも必要ですし、様々な石油業者を取り込んで会社を大きくして行くまでに46年もかかりました。


ところが、現代では1年から2年ぐらいのスパンで成功をつかむ人が増えてきています。

1980年代では、マイケルソフトのビル・ゲイツは12年で億万長者になり、Dell の創業者のマイケル・デルは14年で億万長者になりました。

さらに、1990年代になると、ヤフーの創業者のジェリー・ヤンとデビッド・ファイロは、わずか4年で10億ドルの資産を手にしています。

EBay の創業者のピエール・オミダイアは3年で億万長者になり、2000年代後半になってくると、グルーポンのアンドリュー・メイソンがたった2年で億万長者になっています。


億万長者になるまでの成功スパンがこんなにも急激に短くなってきていて、それに伴いビジネスの方向性も変わってきています。

成功の仕方が、40年や50年かかる時代から、たった1人の若者であってもパソコン1台で会社を作って1000億を稼いだりすることができる時代になっているわけです。


成功の法則が変わってきていることに気づいていますか?

今の時代には、「貯金することが大事」と考えている人はいないと思います。

もちろん無駄遣いは良くありませんが、銀行口座に貯金するというよりは、運用することの方が重要だということを皆さんは知っています。


昔は、金利が高かったので銀行に預けておくメリットがあったわけですが、現代においては、むしろマイナスなのではないかと言われるぐらいです。

バブル以降の世代においては、貯金したところで意味はないというような考えが当たり前になっています。


お金に関してであれば、この常識が変わってきているということには誰でも気づいています。

ところが、成功に関してはどうでしょうか?


人はコツコツと頑張れば成功する、そんな言葉をいまだに信じている人もいます。

その時代はすでに終わったのではないかということです。




人生における9つのスマートカット


①新しい成功を見つけるためのラダーハック

成功するためには一歩ずつ梯子を上っていくわけですが、そのはしごの登り方をハックする必要があります。


昔であれば、下積みから一歩ずつ頑張っていくというのが確かに正しかったと思います。

今では、ある程度その梯子を登ったら、そこから違う業界に行ってさらに実績を作っていく、そんなキャリア転換の方が重要なのではないかとされています。


成功するためには「チーター的行動」が必要だとされています。

チーターはただ足が速いだけでなく、獲物が次々と方向を変えながら逃げ回っても、かなり小回りが効いてそれによってあっという間に獲物を捕まえてしまいます。


多くの人は、自分が成功を掴むと、それを手放したくないと考え同じ業界に留まろうとしてしまいます。

そうではなく、自分が成功したときこそ、その成功を元手にして違う業界に挑戦するべきです。

多くの人は一歩ずつ梯子を上って頑張ろうとするわけですが、別の業界で成功して、その成功をスライドして持ってくる方法が実際には重要です。


②メンターを自力で探す

アドバイスをくれたり助けてくれる人の事をメンターと呼びますが、そのメンターに関する研究を見てみると結構賛否両論です。


成功している人が、メンターに習うことで成功する時間を短縮しているということは確かに確認できます。

実際に、良いメンターを得た起業家は、そうでない企業よりも7倍も資金を集めることができて、3.5倍も早く会社を成長させることができるというデータもあります。


メンターの効果は確かなわけですが、メンターの矛盾という概念があります。

メンターを見つければうまくいくということではなく、やはりどんなメンターについてもらうかによります。


メンターの効果について調べた研究によると、公式のメンターよりも非公式のメンターの方が、自分の成功のためには効果が高いようです。

つまり、会社の先輩や上司のように環境や組織によるメンターではなく、個人的に繋がったメンターの方がキャリアに対して大きな影響を与えるということです。


③他人の失敗を利用した高速フィードバック

どんな業界であってもフィードバックは重要です。

成功できない人は、失敗を引きずる、他人のせいにする、気にしない、この3つのどれかです。

成功する人は、自分の失敗はもちろん他人の失敗さえも分析して、それを自分のビジネスに活かすことができる人です。


2008年のハーバード大学の研究を見てみると、過去にビジネスで失敗を経験していたからといって、それまで起業経験がない人よりも良い成果が出るわけではないということが確認されています。

ですから、過去の失敗経験というものはほとんどプラスにはならないそうです。


ところが、過去に成功した人は次も成功しやすくなるというデータもあります。

ベンチャーで結果を出した起業家が、次のベンチャーでも成功する可能性は1.5倍になるとされています。


つまり、過去の失敗が次の成功に繋がるというのはどうやら怪しく、過去の成功が次の成功を呼ぶというのが正しい考え方のようです。


④既存のプラットフォームの利用

既にあるものであれば、それを活用した方がいいということです。

例えば、プログラミングも上手にサボるにはどうすればいいのかという視点で発展してきたものです。

オープンソースのWebアプリケーションフレームワークであるRuby on Railsというものがあり、これによりそれまで2年かかっていたプログラムが数日で作ることができるぐらいになりました。

実際に、Twitter はこれを使ったことで数日で完成したとも言われています。


便利なものは使うべきですし自動化することができるものは自動化すれば良いわけです。

それにより、空いた時間で思考を深めて、道具をどう使うのかということに時間を使った方が良いのではないかとされています。


⑤パターン認識で運をつかむ

やはり、成功するためには運も必要なわけですが、その運というのは、パターン認識により観察力が高いことが重要です。

タイミングよく最も最適な場所に居合わせるのが運がいいということで、それを考えながら行動することが大事だということです。


観察力が高い人は運がいいという研究があります。


この研究では、道端にお金を落としておいてその道を自分が運がいいと思っている人とそうではないと思っている人にそれぞれ歩かせるという実験を行っています。

お金が落ちている数は全く同じで同じ道を同じように歩いてもらうわけですが、自分が運がいいと思っている人の方が運が悪いと思っている人よりもそのお金に気づく数が多かったということが分かっています。


チャンスは全く同じなのに自分が運がいいと思っているかどうかで気づくことができる確率が変わるということです。

つまり、運の良し悪しは観察力で決まるということになります。


⑥スーパーコネクターを見つける

その人との関係さえ維持していれば、必要な時にはその人に連絡すればどのような人脈にも繋がるという人をスーパーコネクターと呼びます。

人脈を作るには当然時間がかかります。

ですから、すでにたくさんの人脈を持っている人と繋がることで、必要な人脈をその人から紹介してもらう方が短時間で成功するためには効率がいいわけです。


人脈について考える場合、相手をどのように利用するかではなく、まずは相手に自分がどのように役に立てるかということを考えてください。

これがスーパーコネクターとうまく繋がるときの重要なポイントです。


スーパーコネクターはたくさんの人脈を持っているので、同じような特徴を持っている人はたくさんいます。

そんな中で自分と付き合うという判断をしてもらうには、先に自分がその人の役に立ってあげるということが大切です。


多くの人が、人脈に対して自分の利用対象のように考えていますが、相手の役に立つことを考えられないと成功することはできません。

ですから、与える、教える、紹介する、この3つを意識するようにしてください。


⑦成功の次を成功する前に考えておく

一度成功しても、一発屋のようになってしまったり燃え尽き症候群になってしまう人が多いです。

成功し続けることができる人は、成功する前に、それが成功したら次は何に挑戦しようかということを考えています。


テレサ・アマビール教授によると「小さな勝利」が人のモチベーションにとってはとても重要だと言われています。

それを日々感じることができているかということがモチベーションにとって重要なわけですが、急に大きな成功を成し遂げてしまうと、その後に小さな勝利を重ねることができなくなってしまいます。

それは成功の次を事前に用意していないからです。


その成功の先に何をするのかということもぼんやり考えながら、小さな事でもいいので自分が前に進んでいると感じられるための記録をつけてください

目標を立てる時には、遠い先の目標も時には意識して自己コントロール能力を発揮しながら、無理をすることなくこなしていけるレベルに細分化して小さな勝利を積み重ねることができるようにしてください。

自分のモチベーションを自分で刻み込むと考えて毎日の小さな勝利を記録していってください。


⑧シンプルさを極める

多くの人は新しい商品やサービスを作ろうとする時に、より良くするためにオプションをつけたりプラスアルファを意識してしまいます。

ですが、成功するためには、思い切ってオプションを切ったり大胆にシンプルにすることが重要だったりもします。


とはいえ、とにかく減らせばいいということではありません。

自分にとっての可能性まで減らしてしまっては何の意味もありません。

人生や日々の生活を考えるのであれば、自分にとってちょうどいい快適な生活ができて意思決定力が高まればいいわけです。


結果に大差がないような手間やモノや人間関係を減らして、何かを減らしたことによって、大きく稼ぎや成果が落ちたり可能性が下がったということに気づいた場合にはすぐにそれを戻します。その上で、それが大事だということが分かったわけなのでそこに集中して投資します。


大切なのは自分で一度試してみて、成果が上がるかどうなのかをチェックすることです。

特に変わらないのであればミニマムにしたり減らしてもいいのではないかと考えるわけです。

このようにして判断していくと自分にとって本当に必要なものが見えてきます。さらに、人の目などもムダに気にせず判断することができるようになります。


⑨10倍思考とストーリーテリング

ほとんどの人は10%ずつ改善していこうと考えます。

例えば、今よりももう少し人材がいれば、もう少し予算があれば、10%ぐらいはうまくいくだろうと考えます。

そうすると頭を使って考えなくなります。


今よりも10倍の成果を上げるには?

10倍良い商品やサービスにするには?

こうなると、普通の考え方では10倍の成果を出すというのは無理ですから、頭を使って考えるようになります。


もちろん同じ方法を続けていては成長しません。

以前はこの方法でうまくできたのになぜうまくできないのかと行き詰まることもあります。

失敗したりうまくいかないと「以前はうまくできたのになぜできないのだろう」と考えがちですが、これが危険な考え方です。

ですから、以前はこの方法でうまくいったはずだと考え同じことを繰り返すのではなく、気づかないうちに何かしらの条件が変わっている可能性もあるわけですから、うまくいかない時こそ、10%の改善を続けていくことも重要です。


ただし、それを続けているだけではイノベーションは生まれないということです。


自分が調子がいい時には10%ではなく10倍にすることを考えてください。

10%というのは少し頑張ればできるような数字だったりもします。

10%変えようと思うと、仕事であれば少し無理をしたりいつもより長めに働くことで、それができたりもします。

そうなると新しいアイデアも生まれなくなってしまいます。


ですから、自分の調子が悪かったりスランプを感じている時には10%だけ変えてみるということを意識してもらい、逆に、自分の調子が良くて自分を大きく変えようと思った時には、「10倍にするにはどうすればいいのか?」と考えてもらえると、それにより思考の幅が広がりますので、新しいアイデアを生み出すことにもつながります。

この使い分けを覚えておいてください。




ポジティブ思考より論理的思考


ポジティブ思考より僕たちが持たなければならないのは論理的思考です。

ネガティブな人がネガティブな状態を突破して、行動につなげるにはどうすればいいのかということも色々と研究されていて、ネガティブな人がポジティブになろうとすると感情が不安定になるということが分かっています。


ミシガン州立大学の研究で、71人の女性を対象に恐怖感を煽るような写真を見せました。例えば、猟奇的な殺人者などの写真を見せて、その写真のことを無理やりポジティブに考えて下さいとお願いしました。その際に脳をスキャンしながら脳の変化もチェックしています。


その結果、普段からポジティブな人は、写真を見せられた瞬間には感情が不安定になることが確認できましたが、それを無理やりポジティブに考えて下さいとお願いしたところ、それを本格的なハロウィンの仮装だと考えたのか、すぐに脳波は安定しました。

ですが、元々がネガティブな人は、その写真をポジティブに捉えようとすればするほど、脳波が乱れている状態になってしまいました。


つまり、ネガティブな人が恐怖や不安を感じる情報に触れて、それをポジティブに解釈しようとすると不安定な感情をずっと引きずってしまい、いつになってもポジティブにはなれないということです。

研究者も、普段からネガティブな人にとってはポジティブに考えることは明らかに逆効果だったということを言われています。

ネガティブな人たちは恐怖や不安などの困難を乗り越えるのが苦手なだけでなく、無理やりポジティブに考えようとするとネガティブな感情が悪化してしまうということです。


ネガティブな人に対して、ポジティブになろうとかポジティブに考えようというアドバイスは逆効果になってしまうわけですが、研究者はそれに対してどうすればいいのかということも言ってくれています。

その方法としては「論理的な思考」を促すというのがいいようです。


以前、認知行動療法の話でも紹介したことがありますが、元々ポジティブな人が不安を感じた場合には、前向きに考えようとすることで何とかなります。

ネガティブな人がどうすればいいのかというと、

「どのような部分に不安を感じているのか」

「何が不安なのか」

「その不安は対処不可能なのか」

「対処できるとすれば何をすればいいのか」

「ここから手をつければいいのか」

というように論理的に分析することです。

こうするとネガティブな人たちは不安が消えていくということが確認されています。


ですから、全ての人に対してポジティブシンキングが役に立つということは間違いで、それぞれの人によって、ポジティブシンキングを選ぶのか論理的な思考を選ぶのかを考える必要があります。


ポジティブな空想よりもネガティブな予測

ポジティブに空想するよりもネガティブに予測する方が成功するという研究があります。


2002年の研究で、ポジティブシンキングの危険性をニューヨーク大学の学生達を対象にして調べています。

卒業した後の就職とキャリアについて、ポジティブにイメージしてもらったグループとそうでないグループに分けて、その2年後に被験者たちを調べてみたところ、ポジティブなイメージをしていた学生たちほど企業からの求人も少なく給料も少なかったということがわかっています。


ポジティブに考えてくださいと言われると、人は「ポジティブに妄想する」ということをしようとします。

ポジティブ思考というのは単なる空想に結びつきやすくなるということです。

逆に、ネガティブに考えた場合には具体的に考えることにつながります。それにより現実的な思考に結びつきます。


単なる妄想はやる気を減らしてしまい、その人の性格をずさんなものにしてしまいます。ですから、ポジティブに空想するぐらいであれば、ネガティブに現実を見つめて、ネガティブな予測を立てた場合の方がはるかに成功する可能性は高くなります。


未来に対する考え方としては、基本的に「空想と予測」の2つに分けて考える必要があります。

予測は自分の過去の記録や記憶に基づいて、未来にどのようなことができるか、どんな可能性があるのかということを調べることです。

一方、空想は自分の希望する未来を頭の中で勝手に作っているだけです。

ですから、ポジティブシンキングが悪いわけではなく、この空想が良くないということです。


ポジティブに将来を予想したグループとネガティブに将来を予想したグループ、そして、ポジティブに将来を空想したグループの3つに分けて、データをとった実験では、将来の成功率や目標の達成率が一番良かったのは「ポジティブに将来を予想」したグループでした。


ポジティブに将来を予想するというのは、過去の経験の中でのデータや数字に基づいているけれど、ポジティブに予想し成長につなげていくものです。

これはある程度の成功体験と慣れも必要なのでお勧めはしませんが、ポジティブに予想するというのがもっとも効果としては高かったということです。


ですから、ポジティブシンキング自体が悪いわけではないということがここからわかるわけです。

2番目に効果が高かったのは「ネガティブに将来を予想」したグループでした。

そして、最も結果に結びつかなかったのがポジティブな空想でした。


つまり、よくある自己啓発ではポジティブにイメージすることが大事だと安易に言いますが、そのイメージが実際の予測から生まれたものではない場合、つまり、現実的に自分が過去で行った行動や根拠があるデータに基づくものでない場合には、ネガティブシンキングの人たちよりも悪い結果になる可能性が高くなるということです。


大事なのは、自分がポジティブなのかネガティブなのかということではなく、過去の自分の行動や成績に基づいた予測になっているかどうかということです。


大切なのは現実的な予測を立ててそれを超えていくことです。

予測に基づかない単なる空想は気分を良くするだけです。ほとんどの人が成功しないのはこれが理由です。


多くの人がいい気分になれるので大きな目標を立てて、いい気分になるので自分が失敗した時のことは考えず現実性は失われ、期待値が無駄に高まったところからの転落の痛みに耐えられなくなってしまいます。

大事なのは、現実離れした空想ではなく、ネガティブでもいいので事実と過去に基づく予測です。




感情安定力と人生の成功


僕たちは、生産性を一定に保とうとか、集中力を一定に保ってやるべきことをやれるようになろうと考えていますが、感情を安定させることで生産性が安定するということがわかっています。

僕たちは感情を一定に保つことによって、生産性を保つことができるということです。

ところが、実際にはこの感情の安定に注目することを意外と見落としがちです。


ロンドン大学の研究で、52歳以上の男女8119人を対象にしたものがあり、この研究では、この8119人の暮らしを11年間にわたり追跡調査して分析するということを行っています。

この研究の中では、この感情を安定させる能力の高い人とそうでない人を比較するということを行っていて、それによると、感情を安定させる能力の高い人の方が健康レベルが高く、うつ病の発症率も低いし孤独に悩む可能性も低く、慢性病の発症率も低い上に経済的な安定もあり疑問が少なく、そして、歩くスピードが速いという傾向が確認されています。


このような傾向は、頭の良さなど他の要素を調整しても確認されています。

そういう意味では、感情を安定させるということは人生を大きく前に進めていくために非常に重要な能力だといえます。


このような感情の安定という点では、いつもテンションが高くてそれを維持しているから自分は大丈夫だという人がいるかもしれませんが、感情が上がりすぎるのもあまりよくありません。

もちろん感情が落ち込んでしまうのもよくありませんが、上がりすぎることも下がりすぎることもなく一定の感情のレベルを維持するということによって生産性を保つことができます。


誰でもテンションが上がりすぎても下がりすぎても仕事が進まなくなるということは容易に想像できることだと思います。

それを程よいところで保つことができる能力が感情安定力です。


テンションが上がりすぎて楽観的すぎる状態になってしまうと、何でもやればうまくいくような気分になってしまい、将来に対する計画をちゃんと立てることができなくなってしまいます。

逆に、テンションが落ち込んで悲観的になりすぎると行動できなくなってしまいます。

感情は程よいところを保つことが重要だということをまず覚えておいてください。


感情調節尺度(Emotion Regulation Questionnaire)

感情抑制度を測るためのテストとして、感情調節尺度(Emotion Regulation Questionnaire)というものがあります。

これにより、自分がどれくらい感情を抑えがちで、物事を自分にとって都合がよくポジティブに解釈することができるのかということを測定することができます。

この度合いが高い人ほど感情安定力が高いといえますので、まずは自分の感情を安定させるためのリアプレイザルの能力はどれくらいあるのかということをチェックしてみてください。


10問で構成された尺度で採点して下さい。

1:全くあてはまらない

2:ほとんど当てはまらない

3:それほど当てはまらない

4:どちらとも言えない

5:まあまあ当てはまる

6:当てはまる

7:非常にあてはまる


①私は、自分が置かれている状況についての考え方を変えることで、感情をコントロールする

②私は、否定的な感情をあまり感じたくない時は、考えていることを変える

③私は、自分の感情を表に出さないことで、感情をコントロールする

④私は、もっと肯定的な感情を感じたいときは、考えていることを変える

⑤私は、否定的な感情をあまり感じたくないときは、その状況についての考え方を変える

⑥肯定的な感情を感じたときは、感情を表に出さないように注意する

⑦ストレスを感じる状況では、考え方を変えて落ち着いていられるようにする

⑧私は自分の感情を表には出さない

⑨私は、もっと肯定的な感情を感じたいときは、その状況についての考え方を変える

⑩否定的な感情を感じたときは,その感情を決して表に出さないようにする



採点が終わったら、以下の質問の答えを足して平均点を出してください。


▶︎リアプレイザルに関わる項目

 1、2、4、5、7、9


▶︎感情抑制に関わる項目

 3、6、8、10


541人の日本人を対象にした調査では、各項目の平均点は以下のようになっています。

リアプレイザル項目=4.50

感情抑制項目=3.87


リアプレイザル項目が4.50点より高ければ、物事を自分に都合よく解釈する能力は高いといえますので、これは感情の安定にも非常に良いと言えます。

感情抑制項目が3.87点より高い場合には、自分の感情を抑えすぎというところがあるかもしれませんので気をつけてください。


リアプレイザルは認知行動療法でもよく使われる方法ですが、例えば、相手から酷いことをされたり理不尽なことをされてしまった時には、きっとあの人には悲しいことがあったのだろうとか、辛いことがあったに違いないと考えて、事実は変わらなかったとしても状況を勝手に解釈することによって自分が受け入れやすいように考え方を変えていくものです。

嫌なことがあった時にはその出来事を変えることができませんので、解釈を変えるということを考えてみてください。


慣れないうちは難しいかもしれませんが、嫌なことが起きた時にはそこにポジティブな解釈を考えるようにしてみてください。

歯の骨を折った時に、もしこれが足だけでなく首の骨を折っていたら大変だったけれど、足だけでよかったというように、自分の身に起きたことをポジティブな視点で再解釈する方法です。

ここから先は、感情を安定させるワークや成功のために必須の要素である好奇心の高め方を解説していきます。

ぜひ続きもチェックしてみて下さい。


 

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