あなたが今一番やる気を出したいことは何ですか?
DaiGo師匠への相談の中でも、やる気やモチベーションに関する相談はよくあります。
今回は、マストを意識しすぎてやる気が出ないという相談をもとに、やる気の科学について解説させてもらいます。
Q.どんな事に対してもマストを意識してしまいやる気が出ません。辛口でアドバイスをお願いします。
なぜマストを考える人が行動できないのかということをまずは考える必要があります。
自分が行動できないことを否定したりするのではなく、まずできないということは認めてもらい、なぜできないのかということを考えてください。
例えば、僕の場合であれば、今では毎日当たり前のようにしているバーピーも最初は正直きつかったです。
きついとか毎日続けることが難しいと思った時に、なぜできないのだろうか?ということを考えました。
そこで、朝早くにやろうとしすぎているのではないか? 睡眠の質が悪いからではないか? 朝にコーヒーでカフェインを入れて筋トレの疲れを取り除いてからした方が良いのではないか? というように、なぜできないのだろうかということを考えました。
結局、僕たちにとって大切なのは工夫が全てです。
工夫することが重要で、想像力によって解決することができます。
ですから、やる気に頼る必要もありませんし、こうならなければならないと考える必要もありません。
必要なのは発想力です。
全てはアイデアの問題ですから、こちらは僕の本ですが発想力を鍛える方法を学んでみてください。
シンプルにモチベーションがないから行動できないという人もいれば、それを実際に行動できる形にまで落とし込むことができていない、今回の相談者のように想像力に答えがある人もいます。
あるいは、行動する前に決断ができない人もいれば、継続できないという人もいます。
ですから、DaiGo師匠への相談の中でも、問題に対する答えもそれぞれですし、同じ知識でも様々な人間の問題の解決に役立ったりします。
例えば、人間のやる気というものは実は人間関係から作るものという考え方もあります。
こちらの本は、デイヴィッド・デステノさんという素晴らしい著者の方の本です。
やる気が出ない人や、やる気が一瞬出ても続かないという人は、是非こちらの本を読んでみてください。
人間のやる気の問題を解決し、人間関係まで良好にしてくれる、そんな今までのやる気やモチベーションについての本とは一線を画す内容になっていますので、こちらはとても参考になると思います。
マクレランドの欲求理論
人間のやる気は3つの欲求から成り立っているとされています。
自分がやる気を出したいと思うのであれば、それに対してこの3つの欲求を感じるように工夫したり、どのようなところにこの欲求を感じるのかということを明らかにすると、僕たちは自然とやる気になります。
欲求に注目して、やる気を高める理論です。
①達成したい欲求
②他人に影響を与えたい欲求
③他人に気に入られたい欲求
この3つの欲求がやる気を作り出します。
例えば、仕事のやる気を出したいのであれば・・・
「この仕事を頑張ることで何が達成できるのか?」
「これによって、どのように他人に影響を与えられるのか?」
「これによって、どのように他人から気に入られるのか?」
このように考えて、目標を叶えたり欲求を浮き彫りにすることによってモチベーションが上がります。
3つの中で、自分に合うものを探して使うようにしてください。
①達成したい欲求
チャレンジングな目標を設定して、それを達成をすることで大きな喜びを感じるタイプです。
無理かなと思うような目標を達成した時に大きな喜びを感じる方は、この欲求が強いタイプです。
目標達成のためにリスクを取ったり、自分がどれくらい進んでいるのかを把握するために、定期的なフィードバックが必要な人が多いです。
この達成欲求が強い人は、単独で働くことを好むケースが多いです。
チームで何かを成し遂げるというよりは、自分の可能性に挑戦して頑張りたいと思っている人は、この達成欲求が強い人です。
達成欲求が強い方へのおすすめのテクニック
WOOPの法則
W:Wish/願望
達成するのは確かに難しいけれど、頑張れば何とかなりそうな目標を明確にする。
O:Outcome/成果
それを達成した時に自分にどんな変化が起きるのか、達成する内容や達成した時の成果を考える。
O:Obstacle/障害
その目標を達成するための障害についてあらかじめ考えておく。
P:Plan/計画
3つのステップを踏まえた上で計画を立てる。
※if-then プランニングの形に落とし込んで自分の計画を立てる
例えば、ダイエットであれば…
W:◯◯kg痩せたい
O:人前で脱げる体が手に入る
O:甘いものを見るとつい誘惑に
P:誘惑に負けそうな時にどうするのか?
MACの法則
Measurable(メジャラブル)測定可能性
目標達成するための測定可能な数値を明らかにする
Actionable(アクショナブル)行動可能性
辿り着くまでのプロセス(行動)を明確にする
Competent(コンピテント)適格性
自分の価値観に合っているかどうか
達成欲求のタイプの人は、チームで目標を達成したとしても、そのうちのどの部分が自分の力によるものだろうかと迷ってしまいます。
こうなるとモチベーションが下がってしまいますので、チームで取り組む時には、自分が責任をもって行う部分を明確にしておいた方がいいです。
注目するべきは自分の達成感です。
自分の達成感や個人の成長に注目するようにして頂けると、やる気を引き出し、やるべき事も捗るようになります。
②他人に影響を与えたい欲求
他人をコントロールしたり影響を与えたいという欲求です。
自分が成し遂げたことで世の中が変わることで喜びを感じるタイプです。
先ほどの達成欲求であれば、自分で目標を設定して、それを成し遂げた時に強い喜びを感じますが、これは自分が頑張ることによって、「周りの態度が変わる」「周りの自分に対する見方が変わる」「世の中の視点が変わる」「パラダイムシフトが起きる」、こういったことに対して強い喜びを感じます。
権力欲求とも言えますが、これがモチベーションのベースになる人は、議論に勝つことがとても好きで、他人と競争したり戦って勝利すること、ステータスがあがるとか目立つことを好みます。
権力を求めると言われると、なんとなくダークなイメージを持つかもしれませんが、これ自体は別に悪いことではありません。
例えば、「自分の音楽を通じて多くの人の考え方を変えたい」という思いがモチベーションになる人もいるでしょうし、スティーブ・ジョブズもiPhone を通じて世の中の生活を変えたいと考えていたはずです。
自分が目標を達成することができたことよりも、自分が頑張ったことによって、世の中や他人、自分の周りの人達の考え方が変わったということに対して喜びを感じるわけです。
ただ、この権力欲求が強い人は結構います。
「成功してタワマンに住みたい」「フェラーリを乗り回したい」、これらすべて権力欲求です。
自分が成功して、お金がたくさんあることを多くの人にもっと知らしめたいわけです。
ほとんどのビジネスでは、相当成功して儲かったとしても、それを世の中の多くの人が理解することはありません。
例えば、僕たちは、毎日のように飲んでいるペットボトルのキャップをどんな企業が作っているのか知りません。
もし、それを独占する企業があったとしたら、間違いなく超お金持ちなのにも関わらず、そういう意味では評価されません。
だから、お金持ちは、自分が成功したということを住んでいる場所や車で表現しようとします。
この欲求は、本来は「人を動かした」と感じられる自信があればいいだけです。
ペットボトルのキャップも世の中に影響を与えています。ただ、それを感じることが少ないだけです。
ですから、この欲求をモチベーションにつなげたいのであれば、最初から人に影響を与える方法を学んでください。
そこから自分のビジネスをする方がシンプルでいいと思います。
おすすめとしては、影響力について学んだり、マーケティングやコピーライティングの勉強をしてみてください。
権力を身につけて組織で上に上がる方法について学んでみるのもいいと思います。
権力とは?
権力というものは、本来は自分の発言によって多くの人を動かすことです。
自分の立場が偉くなったら、それだけで権力を持ったと勘違いする人が多いですが、権力は「技術」です。
自分が権力を手に入れたと思ったら、どの人たちを自分が動かしているのかということをちゃんと認識してください。
自分がどんな発言をすれば、その人たちを率いることができるのか、思う方向に動いてくれるのか、それを判断できるだけの技術を身につけておく必要があります。
ここから先は、3つ目の他人に気に入られたい欲求の解説とマクレランドの欲求理論の実践について解説させてもらいます。
自分のやる気を理解して、自分のやるべきことを捗らせたいという方はぜひ続きをチェックしてみてください。
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