あなたの一番の趣味は何ですか?
新しく始めてみたい趣味はありますか?
自宅で過ごす時間も増えて、新たに何か新しい趣味を始めてみたいという人も多いと思います。
逆に、気軽に外に出かけることが出来なくなったために、ずっと続けていた趣味が出来なくなったという人もいると思います。
今回は、好きなことが見つからずやりたいこともなく、ただただ毎日が過ぎていくというような相談をもとに、趣味にまつわる心理学についてまとめてみたいと思います。
Q. 好きなことも見つからず、やりたいこともありません。毎日が無気力のまま過ぎていくようです。どうすればいいでしょうか?
好きな事や楽しい事が見つからない理由を覚えておいてください。
人は手をつけてある程度上手くなったり、ある程度成果が出たことにしか楽しいという感情を見出すことはできません。
やりたい仕事がないと言っている人がよくいますが、それは仕事を始めていないからで当然のことです。
仕事の楽しさや意義や面白みというのは、ある程度仕事を続けて成果が出てから判断するべきことだということです。
ある程度成果が出た段階で面白くないというのであれば、その仕事は辞めてもいいと思いますが、まだ始めてもいないとか成果も出ていない段階で、好きかどうかとか面白いかどうかということを判断するのは早計です。
ですから、ある程度割り切って始めてみて、それから判断したほうがいいと思います。
これは仕事でも趣味でも全く同じです。
やる前から楽しいかどうかなんてわかりません。
いざやってみたら楽しくてハマってしまうことは結構あります。
好きな事や楽しい事が見つかってからそれを始めようと思っている考え方自体を直さない限りは、一生それは見つかることはないと思います。
それはワインを飲む前からその味がどうだろうかとばかり考えて、1本も飲んでいないのに好きなワインがないと言っているようなものです。
以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。
「情熱破りの成功法則」では、情熱は仕事よりも趣味に注いだ方がいいという話もありました。
「時間富豪」では、家事代行サービスなどで時間を買って、その時間を自分の趣味の時間に使ったり家族の時間に使うということをした人の方が幸せになるという話もありました。
同じシリーズの中では、仕事が趣味というようなことを言う人がいますが、それは寝れない自慢をしている同じようなビジネスマンに囲まれているから、そう思い込んでいるだけであって、そんな人間関係の中に身を置けば、普段の趣味や休日を楽しむこともできない寂しい人生になってしまうという話もありました。
それほど意識していない人も結構多いと思いますが、人間にとって趣味というものは人とのつながりを考える上でもかなり重要なもののようです。
幸せな人の83%が持っているものとは?!
結局全ての人が求めているものは最終的には幸せです。
幸せになりたいから時間を大切にして、幸せになりたいから一生懸命お金を稼ぐ、そんな幸せを手に入れている人の83%の人が持っているものがあります。
それは・・・
趣味です。
査読論文ではないので科学的な信憑性としては若干弱いですが、イギリスの旅行会社が2000人に対して行なった調査によると、自分がとても幸せだと考えている人・そこそこ幸せだと考えている人・不幸だと考えている人、この3つのパターンに分けてどんな違いがあるのかということを調べています。
その結果分かったこととして、幸せだと答えている人の83%は趣味を持っているということでした。
これは当然のような気もすると思いますが、その幸せだと思っている人の趣味とは、「情熱をもって人に語れるような趣味」ということです。
結局自分が幸せだと思っている人は、結構アクティブな趣味を持っていることが多かったということです。
ちなみに、自分のことを不幸だと思っている人は趣味を持っている確率は53%でしたので、やはり人に語れるような趣味を持っているかどうかということは人間の幸せに大きな影響を与えると言えると思います。
幸福な人がしている趣味とは?
サイクリング
スキー
ボート
旅行
ハイキング
元々の調査を旅行会社がしているので、旅行が入っているのは怪しいかもしれませんが、結構アクティブな趣味を持っている人が多いということがわかります。
ランキングを見ると、なかなか今現在の状況では気軽にできないものが多いですが、決してインドアな趣味が駄目だというわけではありません。
そういうことではなく、幸せな人は体を動かすことが苦ではなく、体を動かすことによってメンタルも安定するので、その体を動かすということが人間の幸福につながっているということですし、やはり、自然に触れることの効果も大きいと思います。
そんな運動の効果と自然の効果については、過去の一問一答でもまとめていますので、そちらも参考にしてもらいながら可能な範囲で体を動かしたり自然に触れてみるのも良いのではないでしょうか。
科学的根拠に基づいた知識の実験、実践コミュニティ!〜メントレラボ〜
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ちなみに、幸せな人がしていなくて不幸な人がしている趣味はあるのでしょうか。
ひとつだけありました。それはビデオゲームです。
これもゲームが悪いわけではないですが、気分が落ち込んだりメンタルがへこんでいる人は手近な趣味に飛びつきやすくなります。旅行や人と一緒にやらないといけないスポーツは段取りや準備も必要ですから、メンタルが落ち込んでいるとこのようなものに手を出さなくなり、簡単にできて人との関わりが不要なものに手を出しがちになります。
もちろんゲームにも色々とあり、人との繋がりを感じることができたりメンタルに効果があるゲームもあります。
そんなゲームの効果についてはこちらの一問一答でまとめていますので、そちらも参考にしてみてください。
科学的根拠に基づいた知識の実験、実践コミュニティ!〜メントレラボ〜
新しい趣味は最強のメンタル改善法
うつ病というものは、薬で症状を抑えながら運動療法や食事療法など様々な療法を組み合わせて、そこから生活を改善していきながらメンタルの改善に取り組むということが重要だとされています。
これは決して簡単なことではありませんが、そんな中、新しい趣味を持つことがうつ病の改善に役に立つのではないかという研究があります。
ロンドン大学の研究で、8700人の被験者が普段どれぐらい趣味に没頭しているのかということと、うつ傾向についてチェックしています。
そこから10年以上にわたり追跡調査を行って、そこから時間的に変化する様々な因子をコントロールした上で、趣味を持つということがうつ傾向にどれぐらい影響を与えるのかということを調べています。
そこから3つのポイントが明らかになっています。
ポイント1:趣味を持っていると、うつ病を経験する確率が30%も低下する
ポイント2:新たに趣味を始めると、うつ病の発症率は32%低下する
ポイント3:うつ病を抱えて趣味がなかった人が新たに趣味を持った場合、将来的にうつ病から回復する確率は272%も高くなる
趣味を持っているだけでうつ病を経験する確率が30%も低下する上に、新しい趣味を始めると抑うつ症状のレベルが低くなります。
そう考えると、今趣味があるから大丈夫と考えるのではなく、もちろんその趣味も大切にしながら、新しい趣味にも挑戦していくという姿勢が大事になるようです。
そして、うつ病になってしまった人も、趣味を持つということによって長期的に見て、うつ病から回復する確率が3.7倍にもなるということです。
冒頭に紹介したように、うつ病の治療には様々な観点からの取り組みが必要ですが、薬に合わせた食事療法や運動療法だけでなく、趣味を新たに作るということもかなり大事のようです。
やはり趣味というものは自分のメンタルを維持するうえでとても重要です。
新しい趣味ができれば、当然楽しみも増えて頑張るモチベーションも湧いてきます。それに没頭することによって、普段の気分のアップダウンによって生産性が下がることもなくなります。
皆様、新たに趣味を始めてみてはいかがでしょうか。
では、ここから先は実際にどんな趣味が特にメンタルを鍛えるという意味では効果的なのか、そんなおすすめの趣味を紹介させてもらうだけでなく、趣味が大事だと言われても自分が本当に何をしたいのかが分からないとか、どんな趣味であればいいのかが分からないという人も多いと思いますので、趣味を通じて自分を見つめるためのワークについても紹介させてもらいます。
この長すぎる思うように活動できない時間を人生を変えるために役立てたいという方は、ぜひ続きをチェックしてみてください。
コメント
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Q. 「好きなことも見つからず、やりたいこともありません。毎日が無気力のまま過ぎていくようです。どうすればいいでしょうか?」
A. 「とりあえず、やる」が一番重要なんですが、おそらくこの状態だと「行動に移るまでの行動の仕方がわからない」ということなんだと思います( ¨̮ )
「好きなことが見つからない」「無気力」というような漠然とした感じでとらえてしまうと、一歩動き出すために必要な「行動の仕方」に焦点が行きづらくなるんですよね…。
「無気力」だなと思った時は「とりあえず、無理やりでも体を動かす」のが大事で、
体を動かす前は「今、体を動かすと逆に疲れちゃうんじゃ…」と思いがちなんですけど、
実は、そんなに疲れないですし、疲れたなら、早く寝ればいいだけで☆(健康的)
で、それに辿り着くまでの【一歩目を踏み出すテクニック】は、僕は、
・Apple watchからSiriに話しかけて、部屋に音楽を流す
です。
「はあ、無気力…」と思った瞬間に、Apple watchに話しかける。
あとは、音楽が鳴れば、それなりに何かの行動にはつながります(^^)/
そういった【一歩目を踏み出すための「if then ルール】を自分で持っていて、それが日々積み重なると、
実は、結構、自分の身の回りにも「趣味」につながるものはあるということに気づく。
「どこかに行って、何かをしよう」は、最初は結構ハードルが高く、続けられないことも多いので、【日々、やれる小さなことを探す】。
そういった焦点の当て方をしていくと、「続けられる趣味」を見つけていくことができると思います(^^)/
ボケット(@teacher)