あなたの価値は何ですか?
自分の人生をどのように生きていきたいと思いますか?
今回は、以前に行われたキックボクシングレッスンでの格闘家の小比類巻さんの質疑応答から、自分の価値に向き合い考えて頂けるような知識をまとめさせてもらいます。
科学的根拠に基づいた知識の実験、実践コミュニティ!〜メントレラボ〜
以下は、キックボクシングレッスンの中での質疑応答で小比類巻さんが参加者に話してくれた内容です。
自分の人生をどう生きるかということを考えた時に、自分はいい人に囲まれていたいと思いました。
そして、いい人に囲まれたいと思ったら、自分がそんな人たちと同じ部類の人間になるべきだとも思いました。
誰でも笑顔に囲まれて過ごしたいと思うでしょうし、お花に囲まれていたらとても良い気分になると思います。
そんないい気分になれるような人たちに囲まれて生きていくためには、どうすればいいのかということを考えた時に、自分が変わればいいと思いました。
それと同時に、こうなりたいと思う自分があるのであれば、自然とそうなれる周りを作ることも重要だと思いました。
皆さんもご存知のように、人が幸せに生きていくためには人間関係はとても重要です。
より良い人間関係を築いて本当に大切な人たちと幸せな人生を生きていくためには、自分の価値を高めていく必要もあります。
DaiGo師匠もいつも言っているように、人にとって常に学び成長し続けることが重要です。
自分自身の価値がわからないから何をすればいいのかがわからない、
自分がどんなことに価値を感じるのか、価値観が分からないから、判断に迷い結果決められず何にも挑戦することができない、
そんな状況で悶々と日々を過ごしていませんか?
今の日本の状況やコロナの影響、生まれた環境や自分の学歴など、言ってもどうしようもないことにこだわり続けていませんか?
僕たちの成長というものは、変えられないものを変えることではありません。
もちろん、それを変えることができればいいのかもしれませんが、それはかなり難しいことですし劇的な変化がないと変えられないものです。
その変えられないものにこだわるのではなく、変えられるものと変えられないものをちゃんと見極めて、変えられないものは受け入れて、変えられるものを変えることによってどのようにして成長するかということを考えるのがまさに成長です。
師匠も何度か皆さんに紹介したこともあるアメリカの神学者であり倫理学者であるラインホルド・ニーバーさんの言葉で、ニーバーの祈りという詩があります。
この言葉が示してくれているように、
変えられるものを変える勇気と
変えられないものを受け入れることができる強さ、
このの2つが常に成長し続けることができる人の特徴です。
成長しない人は、いつまでもいつまでも自分では変えられないものを見続けてしまいます。
それにより、それがあるからだめなんだと考え、努力しなくてもいい理由にしてしまいます。
一方で、成長する人は変えることができないものはそれを認めて受け入れた上で、
変えることができる部分はどこなのか?
求めるところにたどり着くには何ができるのか?
ということを意識するのが成長する人の特徴です。
今こそチャンスをつかむために
今コロナの影響もあり世の中は急速に変化しています。
とはいえ、コロナはいつ終息するのかということは全く見えない状況です。
この変化のタイミングというものは、これまで強者ではなかった人が成功するためには最も良いタイミングです。
それまで力を持っていた人たちがその力を失うと、それは他の所に移動するものですから、挑戦するのであれば今がチャンスです。
そんなチャンスの機会に、ただいつも通り暮らしていくのか、それとも、自分の価値を高めて大きな可能性に向けて挑戦するのか、考えてみていただけたらと思います。
自分の価値を自分で決める!
自分の価値を自分で決めることが、不安をなくすことの唯一の方法です。
結局、人間というものは自分の価値を自分で決めることができないと苦しみ続けます。
自分の価値は自分で決めることができれば、自分のやりたいことができるようになります。
自分がやりたいことをやったとして、その結果どこに価値があり成果が出ているのかということを自分で決めることができます。
多くの人が人と違うことをやりたい、自由に生きていきたいと思っています。
自由に生きていきたい、人に余計な指図を受けたくない、そう思っているのに自分がした事の評価や成果に対しては、なぜかそれを全て他人に委ねようとしてしまいます。
ここに大きな矛盾があります。
自分がやりたいことをやるためには、人に指図されず自由に生きるためには、その評価や結果に対しても他人の考えを全く気にしないことが重要です。
世の中が落ち着いた時に大きなチャンスを掴みたいとか、他人と違うことをして成功したいと思うのであれば、重要なのは自分の価値を自分で決めることです。
一般的な世の中で言われているモノサシや他人と同じような評価基準を全て捨てて、自分が本当にしたいことをするべきです。
そして、それが成功したかどうかということを見極めるためには、どんなポイントを見るのか、その価値の決め方も同時に決めておく必要があります。
師匠が、ニコニコで当時ダントツで1位になれたり、Dラボで個人でありながら圧倒的なサブスクリプションのビジネスモデルで成功することができたのも、この自分の価値を自分で決めて評価基準も自分で作って、それをただただ愚直に続けながら改善を積み重ねてきたからです。
自分にはなんの価値もないと思う人へ
とはいえ、自分になんてなんの価値もないと考えてしまう人もいるかもしれません。
自分の価値を理解することと同時にそれを認めることも重要です。
自分になんてなんの価値もないとか、頑張ったところで誰の役にも立つことなんてできないという人もいるかもしれませんが、それは能力がないということではなく単なる自己否定です。
この自己否定から逃れるためにはやはりセルフコンパッションです。
これらからセルフコンパッションを学んでもらい、自分で自分のことを否定する癖をなくすことを考えてもらいたいと思います。
自分は無価値なんだと思うような考え方をなくしてもらい、例えば、自分には世の中を変えるほどの力はないけれど、誰かの苦労を少しだけ減らしてあげるぐらいの親切をすることはできると考えられるようになってもらいたいと思います。
セルフコンパッションを学んでいただけると自分を認めるためのトレーニングになり、そこから人生が開けてくるということもあると思います。
誰かを助けることによってコミュニティができる!
そして、小比類巻さんが言われていたように、自分も自分が理想とするような人たちに囲まれて生きていきたいけれど、自分にはそんな人間関係がないと諦めてしまう人もいるかもしれません。
人が他人を助けるというのはとても重要なことで、それによってコミュニティができます。
自分にはそんな理想の人間関係がないと考えるのではなく、まずは自分が誰かを助けることによって初めてコミュニティの中に入ることができるということを理解してください。
もちろん、必要な力が無く助けることができないということもあるかもしれませんが、誰かを助けてあげようとする姿勢がない人をわざわざ迎え入れてくれるコミュニティなんて存在するはずがありません。
コミュニティというものはお互いに協力して生き残るために生まれてきたものですから、そこに誰も助ける気はないのに自分は一番助けを求めているから助けて欲しいと考えている人が現れたら皆さんだったらどう考えるでしょうか。
当然ですがそのコミュニティに入れるはずはありません。
自分のことを誰も助けてくれないというようなこと言う人に限って誰のことも見ていないし誰も助けていないものです。
見返りを求めないということが重要ですが、これは見返りを求めたくなるような労力がかかることで他人を助けてはいけないということでもあります。
見返りやリターンがあるかないかではなく、それがなくても構わないと感じられるぐらいの小さなレベルで他人を助ける習慣を身につけてほしいと思います。
ちなみに、感謝の効果については過去の一問一答でもまとめさせてもらっています。
そちらも参考にしながら、まずは自分から動いて良い人間関係を作ってみてください。
学的根拠に基づいた知識の実験、実践コミュニティ!〜メントレラボ〜
自分を理解して自分の人生を生きるために!
とはいえ、そもそも自分が本当にやりたいことがわからないという人もいると思います。
自分の価値を自分で決めることも重要ではありますが、自分の価値観を知っておくということも同じぐらいに重要です。
自分が何をしている時に一番喜びを感じるのか、一番楽しい気分でいられるのかということを知っておくべきです。
自分を知ることの重要性について、自己省察を研究されている組織心理学の研究者ターシャ・ユーリック氏の研究によると、95%の人たちは自分のことを理解していると考えているけれど、実際の自分に対する理解度は10%から15%の間にすぎないということが分かっています。
僕たちが自分のことを知るアセスメント能力にはこんなにも限界があるということです。
あなたは、自分が人生で最も求めているものは何なのかを知っていますか?
自分が欲しいものを理解した上で、どのように行動するべきなのかという明確な指針を持っていますか?
このようなことを知り自己省察の能力の高い人は、人生の満足度が高いし仕事も集中してすることができるようになるということが分かっています。
これを知っていないとその場その場の人間関係に流されたりもします。
皆さんの中にも、流されやすくて困っているとか、本当はそんな仕事をしたくなくてもつい受けてしまうというような人も多いと思います。
これは断る力がないというのも問題ではありますが、自分が本当に求めているものが分かっていれば、余計なものを切ることも出来るようになるはずです。
それをはっきりと分かっていないから、その場その場の余計なものに流されてしまい、後悔ばかりを重ねてしまうようになってしまうわけです。
同じような考え方で、セルフコンセプトクラリティ(自分に対する信念が明確になっているかどうか)というものがあります。
自分に対する信念が明確になり自信を持って自分を定義することができるかというもので、かつ、それが時間を経ても常に安定している状態かどうかということです。
こういったものを理解していることをセルフコンセプトクラリティが高いと言います。
例えば、MBA の学生を対象にした研究でも、セルフコンセプトクラリティの高い人はやはり人生の満足度が高くなるし、ストレスレベルも下がるので問題に対処するのも上手になる上に、仕事の生産性も上がり、人生の目的も見つかりやすくなるということが分かっています。
つまり、自分自身の価値が理解できないとか、大きな自分の人生の目的ややりたいことが見つからないという人は、自分のことをはっきりと分かっていないのがそもそもの問題なのではないかということです。
何か大きなことを成し遂げようとか、自分の好きな事や得意な事をしようと思っても、自分の価値観に合っていないと、結局目標達成したとしても虚しいだけということになってしまいます。
そんな自己省察については過去にまとめさせてもらったこともありますので、そちらも参考にしてみてください。
科学的根拠に基づいた知識の実験、実践コミュニティ!〜メントレラボ〜
自分の価値観が見えてくる「価値観リスト」
ここでは、自己省察のワーク中でも特にわかりやすいであろう価値観リストについて振り返っておきます。
以下の価値観リストにひとつひとつ向き合ってもらい3つに分類してください。
とても重要:☆
ある程度重要:〇
重要ではない:×
価値観リスト
受容:ありのままの自分を受け入れてもらう
正確:自分の意見や信念正しく伝える
達成:なにか重要なことを達成する
冒険:新しくてワクワクする体験をする
魅力:身体的な魅力を保つ
権威:他者に対して責任を持って指導する
自治:人まかせにしないで自分で決める
美的:身のまわりの美しいものを味わう
庇護:他者のめんどうをみる
挑戦:難しい仕事や問題に取り組む
変化:変化に富んだバラエティ豊かな人生を送る
快適:喜びに満ちた快適な人生を送る
誓約:絶対に破れない約束や誓いを結ぶ
慈愛:他者を心配して助ける
貢献:世界の役に立つことをする
協調:他者と協力して何かをする
礼儀:他者に対して誠実で礼儀正しく接する
創造:新しくて斬新なアイデアを生む
信頼:信用があって頼れる人間になる
義務:自分の義務と責任を果たす
調和:周囲の環境と調和しながら生きる
興奮:スリルと刺激に満ちた人生を送る
貞節:パートナーにウソをつかず誠実に生きる
名声:有名になって存在を認められる
家族:幸福で愛に満ちた家庭を作る
体力:丈夫で強い身体を保つ
柔軟:新たな環境にも簡単になじむ
許し:他人を許しながら生きる
友情:親密で助け合える友人を作る
愉楽:遊んで楽しむこと
寛大:自分の物を他人にあたえる
真実:自分が正しいと思うとおりに行動する
信教:自分を超えた存在の意思を考える
成長:変化と成長を維持する
健康:健やかで体調よく生きる
有益:他人の役に立つこと
正直:ウソをつかず正直に生きる
希望:ポジティブで楽観的に生きる
謙遜:地味で控えめに生きる
笑い:人生や世界のユーモラスな側面を見る
独立:他者に依存しないで生きる
勤勉:自分の仕事に一生懸命取り組む
平安:自分の内面の平和を維持する
親密:プライベートな体験を他人とシェアする
正義:すべての人を公平に扱う
知識:価値ある知識を学ぶ、または生み出す
余暇:自分の時間をリラックスして楽しむ
寵愛:親しい人から愛される
愛慕:誰かに愛をあたえる
熟達:いつもの仕事・作業に習熟する
現在:いまの瞬間に集中して生きる
適度:過剰を避けてほどよいところを探す
単婚:唯一の愛し合える相手を見つける
反抗:権威やルールに疑問を持って挑む
配慮:他人を気遣って世話すること
開放:新たな体験、発想、選択肢に心を開く
秩序:整理されて秩序のある人生を送る
情熱:なんらかの発想、活動、人々に深い感情を抱く
快楽:良い気分になること
人気:多くの人に好かれる
権力:他人をコントロールする
目的:人生の意味と方向性を定める
合理:理性と論理に従う
現実:現実的、実践的にふるまう
責任:責任をもって行動する
危険:リスクを取ってチャンスを手に入れる
恋愛:興奮して燃えるような恋をする
安全:安心感を得る
受諾:ありのままの自分を受け入れる
自制:自分の行動を自分でコントロールする
自尊:自分に自信を持つ
自知:自分について深い理解を持つ
献身:誰かに奉仕する
性愛:活動的で満足のいく性生活を送る
単純:シンプルでミニマルな暮らしをする
孤独:他人から離れて1人でいられる時間と空間を持つ
精神:精神的に成長し成熟する
安定:いつも一定して変化のない人生を送る
寛容:自分と違う存在を尊重して受け入れる
伝統:過去から受け継がれてきたパターンを尊重する
全て分類し終わったら、とても重要という☆マークのついたものをピックアップして、それを絞り込んでいくだけでも、自分自身の価値観が見えてくると思います。
自分の人生の目的を明確に持っていて、自分の価値観に合った人生を選んでいくことができる人は、それだけで人生の質が変わるということが分かっています。
人生の目的を持つと、肉体的にもメンタル的にも若返り状態が良くなります。
人生における明確な目的や長期的にしてみたいことをたくさん持っている人は、肉体的にもメンタル的にも非常に良い状態だということです。
まずは自分の価値観を理解しそれと向き合った上で、人生の目的まで考えてみるのが良いのではないでしょうか。
人生の目的を明確に持つだけでも、運動習慣が身につくとか睡眠の質が良くなる、病気の予防に繋がるような行動をとる傾向が高くなるということも分かっています。
ぜひ、この価値観リストをもとに自分の価値観を明確にしてみていただけたらと思います。
ここから先は、まずは先ほどの価値観リストの解説をさせてもらい、さらに、それを行動に結びつけるまでのモチベーションにつなげる方法、そして、自分の価値観はなんとなく分かったけれど、それでもやりたいことがないとか不安で前に進めないという方がどうすればいいのかということまで紹介していきます。
知識を実践して自分の価値を高めていきたいという方は続きをどうぞ。
コメント
コメントを書く(ID:23680810)
◎あなたの価値は何ですか?自分の人生をどのように生きていきたいと思いますか?
A. 自己省察テストによる僕の価値は「笑い」です( ¨̮ )
「笑い」…人生や世界のユーモラスな側面を見る
ビックファイブテストでは「開放性」が一番高いですが、厳密に言えば、自分の開放性はこの【「笑い」と結びついた「開放性」】になります☆
僕の場合、教育に携わっていますが、この職業を選んでいる理由もこれに起因していて、
要するに、
「人」と「世界(科学)」のいろいろを見たい!
んです!それが「教育」という職業だと実現しやすいわけなんですね(^^)/
「世界(科学)」の様々なことを知りたいだけなら、科学者や研究者の道なのでしょうが、僕の場合は、それに「人」が関わっていないと満足しないんですね笑。
だから、「教育」となります。
現在は「学校」に関わっていますが、それはある意味で僕の価値を追究するツールであって、
この「笑い」が追究できるツールさえあれば、「学校」である必要もないと思っています( ¨̮ )
要するに「人」と「世界(科学)」の追究が保障されていれば、どこでもOKなわけです☆
といった感じで、今後もいろいろやっていきたいですね(^^)/
ボケット(@小学校の先生)