あなたが楽しく会話をしたい相手は誰ですか?

そのために何から始めますか?


今回は会話を楽しむことができないという学生の相談をもとに、会話の実践的なポイントについてまとめていきたいと思います。


Q. 「高校生男子です。最近会話に困ります。コミュ力がないのだと思いますが、話題を思いつかない、話を広げられない、自分も楽しめないし相手も楽しそうじゃないという事に悩んでいます。これらを改善する方法、コミュ力が下がってしまう行動を教えてください。表情も大切ですか? あと、たまに人の話を聞かない、理解力がないと言われますが、これも原因でしょうか? また、ラジオを聴くと良いと聞いたのですがこれは本当ですか? あと、話しかけやすい人になるためにすることなどはありますか? いっぱい聞いてすみません。」


特に学生の頃に同じような悩みを抱えた人も多いのではないでしょうか。

皆さんであればどのようにアドバイスしてあげますか?


これに対してのDaiGo師匠のアドバイスは以下の通りです。


結論から言いますが、喋り方は技術なので大丈夫です。

僕もいじめられっ子でコミュ障でしたしオタクで、今でも人と話すのは全く楽しいとも思いませんが、それでもコミュニケーション技術だけはあります。

外向性は後から技術として身につけることができるものですから、まずは安心してください。


Dラボの「超トーク力」というシリーズで、会話スターターについて解説しています。

会話を始める時や気まずくなった時に、どのような話題から入ると相手が話しやすくなるかという話題のセットがあります。

自分の考え方も盛り込んでこのセットを作っておけば、カードを出していくかのようにそれを出していくだけで会話がうまくいきます。

ですから、話すのが上手くなりたいのであれば、まずはこの会話スターターから勉強してみるといいと思います。

まずは相手が話しやすい会話とその順番についてこれで勉強してみてください。


そして、理解力が足りないという点については、相手が話を聞いてくれているという感覚を持てていないことが原因です。

本当に理解力がある人は、逆に話を聞いていないと思われるものです。

IQ が高すぎる人は、人の話を聞き返すこともありませんしリアクションもしません。IQ が高すぎて全て当たり前の事を言っているように思えるわけです。

全て理解しているのに、相手からすると話を聞いていないように思われます。


人は完全に理解してる時にはリアクションしないものです。

「1+1=2ですよ」と力説されても誰もリアクション取れないようなもので、理解力が高いかどうかではなく、それは表現力の問題です。

そのためには傾聴というテクニックを学んでください。

私はあなたの話を聞いているというアピールを伝える話の聞き方があります。


ポイントとしては、


*口出しをしないで短く頷き続ける

*短い質問を繰り返して、相手に聞いているという印象を与える

*相手の話した内容をコンパクトにまとめて相手に自分の理解が正しいか確認を取る


ということになります。

会話スターターと傾聴のテクニックを勉強してみてください。


ということでした。


いわゆるトーク力というものについては、一問一答でも以前に解説させてもらったことはあります。

科学的根拠に基づいた知識の実験、実践コミュニティ!〜メントレラボ〜

一問一答「自分の考えを言葉にするのが苦手で・・・」【超トーク力】



コミュニケーション上の問題というものには悩んでいる人も多いでしょうし、トーク力を身につけることができれば当然人間関係も変わり人生も変わります。

今回は新刊の発売を記念して、トーク力について、特に会話の中での実践的なポイントについてまとめてみたいと思います。

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超トーク力 心を操る話し方の科学


好感を持たれる会話の特徴とは?!


印象のいい会話の特徴について紹介させてもらいます。


男性は女の子にモテたいと思うでしょうし、女性は気になる男性と親しくなりたいなど思うことが多いかとは思います。

そもそも人間には好みというものがあります。

相手に対しての好みがあるので、例えば、頭がいい人が好みという女性や面白い男性が好みという女性もいるでしょうし、物静かな人が好きという人もいれば、よく喋る明るい人が好きという人もいるわけです。


このような好みは無数にあるわけですが、異性との会話において、印象が良くなり素敵だと思わせるための話し方や会話のコツというものはあるのかということを紹介させてもらいます。


話の仕方がうまいかどうかというものは実は関係ありません。自分から話す必要はほとんどありません。

この紹介する方法を実践していただけると、明らかに相手からの印象が良くなったり、次の機会につなげやすくなります。


例えば、合コンやたくさんの人数で会った時に、気になった相手がいて次に2人で会いたいと思った場合に、どんなことに気をつけていればいいのかということです。

このような研究はたくさんありますが、今回参照している研究によると、相手がなんと1.5倍も次の誘いに乗ってくれる可能性が高くなるということです。

 

次の誘いに応じてくれる可能性1.5倍!


2017年のハーバード大学の研究で、お見合いパーティーのデータから110人分の会話記録を洗い出し、異性から人気のある男女にどのような特徴があるのかということを調べてくれています。

これによると、最も人気のある男女の特徴は共通したものでした。


それは、「相手への質問の量」の多さでした。


相手に対する質問の量が多ければ多い人ほど、2回目のデートに応じてくれる可能性が高くなったということです。その傾向はおよそ1.5倍も高くなるということでした。


この次の誘いに応じてくれるというのがとても大切です。

人間というものは何度も会ったり接触回数が多くなれば多くなるほど、相手のことを好きになるという傾向があります。


ですから、いかにコンタクトをたくさん取ることができる状態を保つことができるかというのが、大切になるわけです。

今自分が行なっている会話というものは、相手との次の会話のために、相手との次に行う会話は、次のさらに次の会話のために、というように沢山の会話のキャッチボールをできることがとても大事です。

このキャッチボールはお互いにする必要があります。どちらか一方だけがしていてはだめだから、そのお互いのキャッチボールをするために質問の量が大切になるということです

 

オンラインでも同様の傾向が!


他にも、オンラインチャットを調べた研究もあり、300人の男女を対象にしたものです。

オンラインチャットで初対面の相手と15分間の会話をしてもらうという実験を行なっていて、これでも全く同じような結果が確認されています。

15分間のチャットの中で9回以上の質問をした人は、質問をする数が少ない人に比べて、格段に相手への印象が良くなったということが分かっています。


ですから、今は直接人と会う機会が少ないという人も多いでしょうが、直接会うオフラインであっても、ネット上でのオンラインであっても質問の数を多くするということがとても大事だということです。

自分は話すことが苦手だとか会話に自信がないという人もいると思います。

男性でも女性でも異性を目の前にすると何を話していいのかわからないという人も少なくはないと思いますが、そのような方は質問をするのが良い方法だと思います。


この質問というものもその方法が大切です。

女性は分かると思いますが、合コンなどで男性がおそらく仲良くなりたいと思っているからかと思われても、ひたすらに質問を投げかけてくるのが少しうざいと感じることがあるかと思います。もちろん、親密度に応じてしてはいけない質問というものもあるからです。

とはいえ、自然な会話の質問であれば問題ないと思いますし、そのような質問であれば、基本的には質問の数が増えれば増えるほど印象は良くなるものです。

是非参考にしてみてください。


誤解されない人の会話術とは?


余計な誤解を生むことなく人間関係を良好にするためには、相手に無駄な誤解を与えないことが重要です。

誤解されやすい人と刺されにくい人は何が違うのでしょうか。


誤解されるということは、結局自分の意図していることが伝わっていないということです。

そして、喋り方が不信感を感じさせるようになっていて誤解が生じているということもあります。


ということは、問題は相手の理解度を上げるということと、相手に信頼感を与えるということになりますが、もうひとつあって、勝手な誤解というのも生まれます。

表現力と理解力により伝わっていない

不信感が伝わり信じてもらっていない

記憶違い


人間の記憶とは結構適当なものです。

DaiGo師匠は、記憶力を高めるために様々な方法をとっていますが、それぐらい努力しないと人間の記憶は簡単に消えてなくなりますし記憶違いというものは起きやすいものです。


ですから、誤解されない会話を心がけようとするのであればこの3点が重要になります。

相手の理解力を高める

信頼感を感じさせる

記憶に残りやすい喋り方をする


例えば、この「ポイントが3つ」というような伝え方も3パートリストといって、わかりやすい喋り方は記憶に残ります。記憶に残るから誤解されることも少なく意図も伝わりやすいということです。


そして、これらのためにとても簡単で皆さんも使っている方法ですが、ちゃんと使いこなせていないことが多いテクニックがあります。

それは、


ジェスチャーです。


2011年にカラマズー大学が会話中のジェスチャーは説得力や理解度を高めるのか、ということを調べる実験を行ってくれています。63件のデータから2396人分の情報をまとめたものです。

その結果、ジェスチャーを使うことで、あらゆる点からコミュニケーションが円滑に進むということがわかりましたが、主にジェスチャーは5つのポイントで皆さんにメリットを与えてくれるということが分かっています。


ジェスチャーが生み出す5つの効果


1. 相手の理解度が高まる


ジェスチャーを使った方が相手がメッセージを理解する確率が高まります。効果量は0.61でした。

つまり、ジェスチャーを使いながら話した方が相手が自分の伝えたいことを理解してくれる確率が高まるということです。


2. 具体的な話題が伝わりやすくなる


ジェスチャーは抽象的な話題の理解度も高めてくれますが、具体的な話題の方がジェスチャーの効果はより高まることが分かっています。

ですから、難解で抽象的な話題をジェスチャーを交えて伝えることでも、もちろん効果はありますが、具体的な話の時にジェスチャーを使うとより効果は高まるということです。


ジェスチャーの効果を高めたいのであれば、より具体的に話すようにしたほうがいいし、どうしても抽象的な内容になってしまう時はよりジェスチャーをはっきりと使うようにしないとそれでも伝わりにくいということです。


3. シンプルで簡潔な話であってもより伝わるようになる


どんなにシンプルで簡単に伝わるような話であってもジェスチャーを使った方がいいということが分かっています。

例えば、三角形のような地形を説明するのであれば、両手で三角形を実際に作って説明した方が説得力もあがりますし理解度も信頼感も高まります。


4. 信頼関係を築きやすい


ジェスチャーを使う話では、使わない話よりもラポールが築きやすいということが分かっています。

つまり、ジェスチャーを使った場合と使っていない場合を比べると、ジェスチャーを使っている人の方が信頼されやすいし誤解もされにくく、お互いに助け合うような関係が作りやすかったということです。


ですから、ジェスチャーを使わないということは人間関係においてとても損なことです。面接やあらゆる場面でもジェスチャーは使った方が良いといえます。


5. 相手の記憶力を高めることができる


ジェスチャーを使うことで記憶力を高めてあげることができます。

上述したようにジェスチャーを使うことで聞き手の理解度や説得力も上がりますが、皆さんの話している内容が相手の長期記憶に結びつきやすく応用力も高まります。


ですから、先生や講師といった相手に物事を教えるような人であれば、できるだけジェスチャーを使った方が相手の理解度を高めることもできるし、その内容を長期記憶に入れやすくなり、さらに、その先の記憶をどのように使うかという応用力までも高めることができるということです。


誤解されたくない、信頼されたいというのであれば、この5つの効果を理解した上でジェスチャーを最低限使った方が良いかと思います。



ここから先は、第一印象がやたらといいカリスマと呼ばれる人たちの研究をもとに、相手からの印象が良くなり関係を深めていくトーク術について解説していきます。

関連する知識も併せて紹介させてもらいながら、より実践的に皆さんの日常で使っていただけるように解説させてもらいますので、是非続きをチェックしてみてください。