今回は就職活動にまつわる一問一答がテーマですが・・・
あなたは就職や転職でどんなことで悩みましたか?
あるいは、後になって「もっとこうすればよかった」と感じたことはどんなことですか?
逆に、就職活動で悩んだことがないという人は、それは自分自身の何がポイントだったと考えますか?
Q. 「現在転職活動中です。資格を取るべきなのか、それとも、応募し続けるべきなのか悩んでいます。何かアドバイスをお願いします。」
身近な人や友達がこのような相談をしてきたとしたら、あなたならどのようなアドバイスをされるでしょうか?
コロナの影響もあり、今まさに就職に悩んでいる学生さんも少なくないでしょうし、転職を余儀なくされて、新たな就職先を探そうと頑張っている人もいると思います。
コロナに関係なく自分自身のキャリアアップのために転職を考えている人もいるでしょうし、ブラック企業から抜け出すために新たな就職先を探している人もいると思います。
今回は面接にまつわる心理学をまとめてみたいと思います。
面接に対するストレスやプレッシャーへの対策
就活や転職に対するストレスやプレッシャーに対策することがまずは必要です。
南カリフォルニア大学の研究で、就活や転職の面接の際にストレスが溜まっていると落ちやすくなるということが分かっています。
就活がうまくいかず不安やストレスを抱えてしまう人もいると思いますが、この不安やストレスというものは抱えれば抱えるほど面接に落ちやすくなるということです。
この不安やストレスに対する対策として色々な方法がありますが、この不安やストレスへの向き合い方としては・・・
一問一答「進学で思うようにいかず、その不安と他の選択肢で悩んでいます・・・」〜ラディカルアクセプタンス〜
こちらでも詳しく解説させてもらいました。
面接だけでなく普段の人間関係に対しても役に立つ簡単な方法をひとつここでは紹介しておきます。
「胸を張って姿勢を良くすることを癖にする」
これを心がけてみてください。
面接に限らず日常的に使っていただいても結構かと思いますが、人間関係などのストレスやプレッシャーと戦うために有効なテクニックとして、胸を張り姿勢よく生活するということが有効だということが先ほどの南カリフォルニア大学の研究によりわかっています。
普段から胸を張って姿勢を良くして暮らすことで、ストレスや不安に強くなるだけでなく、能力も高く見えるということが確認されています。
就活や転職がうまくいかずストレスや不安を抱えてしまうと、どうしても姿勢が悪くなりがちです。
そうなると姿勢が悪くなることで余計にストレスや不安に弱くなり、それが余計にうまくいかない状況を作り出してしまいます。
研究では、面接をする前に胸を張って堂々とした姿勢をたった1分間とってもらうだけで、面接の評価が上がったということです。
さらに、被験者の方々の自己評価も上がりました。それに加えてストレスに強くなったり痛みにも強くなる豊岡まで確認されたそうです。
胸を張って良い姿勢を取るには、まず、両腕をまっすぐ下に降ろして、両手の親指側からそれぞれ外側に向けてください。手のひらを外側に向ける感じです。
そうすると肩甲骨が寄って自然と胸を張れます。その姿勢のまま手だけを元に戻してください。これが綺麗な姿勢です。
普段生活していて、自分の姿勢が悪くなっていることに気がついたら、その都度これを意識して行うようにしてください。
簡単にできる対策ですから、就活に限らず人間関係のストレスやプレッシャーと戦うために使ってみてください。
『超ストレス解消法 イライラが一瞬で消える100の科学的メソッド』
なぜか評価される人と足元を見られる人
やはり、就活や転職となると、自分の資格や経験がないということで不利だと感じたりする人も多いでしょうが、資格や経験があるかないかとか、実際の能力が高いかどうかということとは別で、なぜか評価される人と足元を見られて舐められる人がいます。
これは起業したりビジネスの場面であれば、不利な状況になったり競争相手に負けてしまうということにもつながりますし、仕事であれば面倒な仕事ばかりを押し付けられて嫌な思いをすることにもなります。
面接の場面であれば、それはそのまま採用の可否にも繋がります。
このなぜか空回りして舐められてしまう人と、周りから求められて評価される人の違いには、「話題の違い」があります。
スタンフォード大学とハーバードビジネススクールの共同研究により分かったことで、潜在可能性バイアスというものがあります。
この研究では、参加者を集めてNBA のマネージャー役になってもらい、ある選手と契約を結ぶかどうかという判断をしてもらう実験を行っています。
その際に2つのパターンに分かれています。
候補選手の過去5年分の試合データを元に実績ベースのプロフィールを見せられたグループ
候補選手のこれから先5年間の間に示すであろう実績や成長の可能性を示されたグループ
その選手に対してどれぐらいの報酬を払ってもいいかということを決めてもらいます。
その結果、過去5年間の実績を見せられた人たちよりも、これから先5年間の活躍する予想を示された人たちの方が、100万ドルも高い報酬を提示したということが確認されています。
業績よりもこれから先の潜在能力で評価した場合の方が、その選手がこれから活躍する可能性も高いのではないかと思われたそうです。
面接の場面を想定した実験でも、リーダーシップ能力判断テストで好成績をおさめ、他の会社でリーダー的なポジションの経験もある人と、リーダーシップ潜在能力テストで好成績をおさめているが、実際のリーダー経験はない人を比べて、実験参加者たちに2人の採用候補者を評価してもらい、どちらを採用したいかという実験があります。
普通に考えれば、リーダーシップの能力が既にあることが確定していて、実務としての経験も積んでいる人を選んだ方が間違いないような気がします。
ところが、実際には、潜在能力は高いけれど経験はない候補者の方が、今後の成長や活躍にも期待され採用するべきだと判断されたということです。
さらには、ネットビジネスやネットで広告を打つ人は参考にしてもらいたい内容ですが、広告でも同じような事が確認されています。
Facebook 広告を使った実験によると、実績よりもこれからの可能性をアピールした場合の方が、クリック数も高まるということが分かっています。
広告を打つ際も可能性を示すようにしたほうが、ユーザーはそこに興味を持ちやすいということです。
今回の一問一答の動画でDaiGo師匠も言われていましたが、面接では相手の心をつかむことが重要です。
そのためには、人間というものは不確実なものに惹かれる特性を持っていることを覚えておいてください。
人間は不確実なものを見ると一生懸命注目し情報を集めようとします。
それにより、確定している実証済みの相手よりも不確実な相手の方をよく見ようとするようになります。
このたくさん注目し見ることによって、単純接触効果が生まれその人により興味を持つようになるということです。
ちなみに、これは恋愛においても言えることで、自分のことを好きだと言ってくれている人よりも、好きなのかどうなのかがよく分からないどっちつかずの態度を取っている人に対して好意を持ちやすくなります。
そのあたりを踏まえた上で、将来の可能性や夢というものを非現実的にならないレベルで語った方が印象は良くなるし評価もされやすくなります。
これから自分がどのようなことをしていきたいのかという未来の話を積極的に行い、面接官の心を掴みましょう。
信用と「疲労」の関係
そして、面接で採用されるためには信用されるかどうかということも当然重要になりますが、この信用を得るということを考えるのであれば、人間というものは疲れている時には信用されないということも覚えておいてください。
参加者を投資家役と資産家役に分けて、「信頼ゲーム」という実験を行った研究があります。
「信頼ゲーム」
お金をもらった資産家は、そのお金の中から好きな金額を決めて投資家に渡すことができます。
投資家は資産家から信用されてお金を渡されると、そのお金が3倍になります。
投資家はその3倍になった金額のうちいくらを資産家に戻すかは自分で自由に決めれます。
研究者は投資家の疲労度をあらかじめチェックしていました。
その結果、疲れて自己コントロール能力が低く見える投資家に対しては、資産家はあまり信用することがなく、実際にお金をあまり渡さなかったという結果が確認されています。
しかも、あの人はあまり信用できないという評価まで受けていたそうです。
ですから、人は相手の疲労度からその人を信用することができるかどうかということを判断しているということです。
面接が続き、なかなか良い結果が出ないという時には、どうしても疲労も溜まってしまうと思いますが、そうなると、信用されにくくなり面接にも通りにくくなってしまいます。
ですから、ストレスケアも含めて溜まった疲労をリリースする習慣も大切にしてください。
とはいえ、面接が続いたり忙しい状況ではなかなかゆっくりすることもできないという人もいるでしょうから、そのような場合には、もちろん、睡眠の質の改善や食事の改善も考えてもらいたいですが、大切な面接やプレゼンの前には5分間のグリーンエクササイズをするようにしてみてください。
自然のある公園などで構いませんので、そのような場所に行ってスマホを触ったり余計なことをせず、緑を眺めながらゆっくりと5分間だけ散歩してみてください。
この5分間だけでも緑の中での軽い運動をするグリーンエクササイズをすると、僕たちのストレスや疲れのレベルというものはかなり低下するという効果があります。
たった5分でも効果がありますので、重要な人と会う前にはこの時間を取るようにしてみてください。
『NATURE FIX 自然が最高の脳をつくる―最新科学でわかった創造性と幸福感の高め方』
誠実性を鍛えて人生でも面接でも有利に!
長期的な観点で考えると、面接に限らず人生において重要になる誠実性を鍛えるということも考えてみてください。
誠実性を鍛えれば面接にも通りやすくなりますし、人間関係を作ることもとても上手になるということが分かっています。
良い人間関係を作ることができれば、それにより就職でも転職でもその可能性を広げるということにつながりますし、それを続けて、より良い人間関係を広げていくことができれば、それは自分は他のどんな会社に行ってもうまくやっていくことができるという自信にもつながります。
これは就活や転職を恐れない自信になり、それは余計な人間関係にしがみついたりブラック企業なのに我慢して働くということを避けてくれる力になります。
誠実性が高い人はひとつの仕事をコツコツと長く続ける傾向があり、仕事に対する満足度も高くなります。
仕事以外でも同じですが、自分に対して満足することができない人は、どこまで行っても全てのことに満足することができず不満を抱えて生きていくことになります。
誠実性というものは人生の成功を味わうために欠かせないものです。
これは成績や学歴に対しても、結婚や夫婦関係に対しても健康に対して、その差は年齢を重ねるほど大きくなるものです。
誠実性を鍛えるためにはコツコツと何かを続けることを習慣にするということもいいと思いますので、おすすめとしては運動か瞑想を習慣化することです。
「慈悲の瞑想」
おすすめとしては慈悲の瞑想です。
慈悲の瞑想とは他人の幸せを願う瞑想の方法です。
他人の幸せを願うということだけを聞くと、スピリチュアルのようなイメージを持つかもしれませんが、これは瞑想の中でも最も短時間で大きな効果を与えてくれるものです。
ですから、最も短時間で行いたいのであれば慈悲の瞑想がいいと言われています。
慈悲の瞑想
私と私の好きな人が幸せになりますように
私と私の好きな人が嫌なことから自由になりますように
私と私の好きな人が楽しいことがありますように
私と私の好きな人がリラックスして生きれますように
自分と自分の大切な人の幸せ・自由・楽しみ・リラックスをただ唱え続けるだけです。
自分と誰かの幸せと自由と楽しみとリラックスを唱えるだけです。この誰かは、一番大切な人でもいいですしペットでも見知らぬ人でも構いません。
例えば、普段通勤や通学をする途中であったり面接に行く道中に、歩きながらすれ違う人の幸せや自由、楽しみやリラックス感を祈るということをすると、それをたった12分間するだけで、かなりのストレス発散効果がありますし、幸福度や自尊心は高まり不安も感じにくくなります。
ぜひ試してみてください。
ここから先は、面接や就活だけではなく、日常生活でカリスマ性が高い人や第一印象が良い人がどのようなことを話しているのかということを紹介していきます。
内容としては、カリスマ性の高い人の話す話題や、スティーブジョブズに学ぶカリスマ性を身につける方法、カリスマ性の高い人の普段のコミュニケーションなどを紹介します。
ご覧になりたい方は続きをどうぞ。
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コメント
Q. 「現在転職活動中です。資格を取るべきなのか、それとも、応募し続けるべきなのか悩んでいます。何かアドバイスをお願いします。」
A.
記事内最後の、
「ただ単に第一印象が良いか悪いかとか、面接に受かるか受からないか、ということだけを考えてしまうと、ただ知識を目の前の問題を乗り切るためのテクニックとして使うことになるでしょうが、そうではなく、知識は実践すれば人生の様々な場面で自分を改善し人生を輝かせてくれるものです。」
に深く同感です( ¨̮ )
僕も昨年「面接対策」を行って面接を受けましたが、結果的には、
【普段、考えたり行動していることしか、その場では出ない】
ということがわかりました。
「不安対策」も「印象をよくする方法」も、どの道、自分がやりたいことを実現させていくためには、必須のことであって、
それらを「面接へ向けて取り組む」のではなく、
【自分がやりたいことを実現させていくために行う】
という意識が、結果的に面接合格を引き寄せると思います!
採用側だって、「そのくらい意識高い人と一緒に働いてみたい!」と思うでしょうし(^^)
「自分のやりたいことが見つからない…」という方については、「自己省察」などを行いながら、自分だけが歩く道を見つけていくとよいと思います(^^)/
がんばってください!
ボケット(@小学校の先生)
(ID:17404455)
アドバイス
「どうせ「あの時ああしてれば...」の後悔は多かれ少なかれするもんだから、後悔はどうせするものと受け入れて、今やってられることをしてたらいいと思います、両方でも片方でも他のことでも」
第一印象は、盛った場合は信じられてもバレてもどっちにしろお互いしんどいから、気張らず素直な姿勢が一番だと思ってます
どんな関係性でも結局は人と人なので
まあ、言うのは簡単!系なんですが
後悔というか、今思えばの反省だと
面接時、希望などを聞かれても「はいはい」言って相手の都合にスムーズそうな方にばかり答えて進めてたら、通ったけどすぐ辞めまして
そのエピソード以前も以降も今でも
自分を出さないし期待してないしっていう、回避型と自己尊敬の低さが、可能性を狭めてきたなぁと感じます
それと、ちょっと高めの協調性が
自分がよく見られるだなんて思いもよらず、逆に印象には「人に気にされなきゃいいや」程度の思い入れなので
自己尊敬的な「自分も人並みの評価や扱いを受けるもんだ」みたいな考えを受け入れるところからなんだろうなと思いました