これまで質疑応答放送に挙がったテーマを元に、"一問一答"をベースに知識をより実践に活かしてもらうためのシリーズになりますが、今回は「就職に向けて自分が本当は何がしたくて、どんなことが向いているのかわからなくなった」という問題についてです。


Q. 「 当初はやりたい仕事もあり夢を持って頑張って勉強していましたが、自分が本当に何がしたいのか、何が向いているのかということがわからなくなってきました。具体的な夢や目標の見つけ方について教えてください。」



皆さんであれば、まだまだこれから多くの可能性にあふれているであろう学生がこのような悩みを抱えていたらどのようにアドバイスしてあげるでしょうか。

ぜひ具体的に考えてみてください。


自分がわからなくなるということも時にはあると思います。

自己省察を研究されている組織心理学の研究者ターシャ・ユーリック氏の研究によると、95%の人たちは自分のことを理解していると考えているけれど、実際の自分に対する理解度は10%から15%の間にすぎないということも分かっています。

結局人はそんなにも自分のことを理解することができていないということです。


自分が人生で一番求めているものは?

自分にとって本当に大切なものは?


これに対してどれぐらい具体的にはっきりと答えることができる人がいるのでしょうか。

それほど多くの人が自分を正しく理解することができていないのであれば、それができれば、自分の人生で進むべき方向も見えてくるだけでなく、不透明な時代に一歩抜きん出ることもできるのではないかと思います。


自分の人生における夢や目標がわからない、
自分が本当にしたいことが見つからない、
やりたい仕事がない、
恋愛で自分がどんな人に合うのかがわからない、
付き合っても自分が傷つくだけだとわかっているのに流されてしまう、
自分に向いていることや何が足りないのかがわからない、
混沌とした時代に何かしなければいけないと感じてはいるけれど何をすればいいのかわからない、
日々の仕事に追われているだけで何が価値のある仕事なのかもわからなくなった、

いずれの場合も、結局のところ「自分のことをはっきりとわかっていない」ということ自体が根本的な問題です。

ですから、自分の価値観をまずは理解するところから始める必要があります。