「ベルギーの首都ブリュッセルで22日朝、ブリュッセル国際空港と、欧州連合(EU)本部などがある官庁街の地下鉄駅で大きな爆発が相次いで起こった。
ベルギー公共放送によると、少なくとも計34人が死亡、約200人が負傷した。イスラム過激派組織「イスラム国」が犯行声明を出した。テロを受け、欧州全域の空港や交通機関で、緊急厳戒態勢が敷かれた。
「イスラム国」系のメディアによると「イスラム国」は22日の犯行声明で、「戦闘員たちが爆弾ベルトで一連の爆破を実行した」とし、テロ攻撃の理由について、ベルギーが「(『イスラム国』掃討の)有志連合に参加している」と指摘した。ベルギーのミシェル首相は記者会見で、「(空港と地下鉄駅の)二つの攻撃は、卑劣な攻撃だ。我々が恐れていたテロが起こった」と述べた。
これは単にベルギーだけの問題ではない。
『小説外務省Ⅱ陰謀渦巻く中東』を引用する。
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コメント
日本や欧米のマスコミはテロの被害を受けたのがロシア連邦
や中国だった時は随分とテロリスト側にも一定の配慮をする。
決して極悪非道の殺人鬼という非人間化したテロリスト像を
作り出したりしない。
もちろんそれでよい。
それでこそジャーナリズムだ。
ところがテロの対象が「西側」だった時は一変する。
ジャーナリズムであることをやめて政府のプロパガンダ機関に
成り下がってしまう。
困ったものですね。
ISのメンバー一人を逮捕したら、数十人が殺害された。
先進国側にとって、まったく割に合わないことである。
欧米諸国は、いつまで割に合わないことを続けるのだろう。
いい加減で、「武力で平和を作れない」ことに気づいても良いのに。
シリア難民問題だって、欧米が空爆をやめるだけで解決するのだ。
ISに原発をいくつか爆破されたら、人類は滅亡してしまうだろう。
軍事産業を設けさせるための戦争で、人類を滅亡させるつもりなのか。
ベルギーのテロはISISから犯行声明が出されたことにより西側(日本も韓国も含む)に住む多くの一般人はISIS=イスラム教徒、イスラム教徒=過激的テロリスト、という等式に基づき、イスラム教徒は「けしからん奴の集団だ」ということで一応収まりがつくのでしょうか?でも、やっぱり変ですよ。
何となれば、
1.ロシアがシリアで軍事行動に出て、ISIS(殆どがサウジの傭兵で構成されたテロ集団)は壊滅的に崩壊しているのが真相です。
2.ISISがイスラエル、サウジ、トルコの経済的、軍事的支援を得て専らシリアの主権崩壊に携わっていた。勿論、その背後と中核にCIAが差配を振るっていた事実は中東のアラビア人には自明のことです。
「ISISの犯行声明」とそれを妄信する西側のメデイア報道で、一体、誰が最も大きな被害を受けるか?それはイスラム教徒です。そして何の罪もなく死なざるを得なかった一般の人々です。
誰が得をするか?それは非常事態宣言によって民意が無視され独裁体制が維持されることによって独裁体制と気脈を通じ経済活動している独占資本と戦争ビジネスではないでしょうか?
ロシアの外務次官が提唱するように「テロとの戦い」を米国の独裁体制(COGとも呼ばれる)と一部の西欧諸国のシオニストたちの独占事業に任せるのでなく、ロシア、中国、イラン、シリア、トルコ、イスラエル、サウジをも含めた国際協力で解決するしかないのではないでしょうか。
(ID:18367902)
言葉で表現された事実は、かならず正位にあるかというと、絶対そのようなことはない。一つの事実を肯定するか否定するかのどちらかである。真実など表現できないのです。孫崎さんのお話のように、ISサイドにに立った見方も必要であり、相手を否定ばかりしていては、解決に向かうことはなく、攻撃されれば、攻撃し返す泥沼に入りこむしかないといえる。