多くの日本人は先の戦争の終わった日を8月15日と思っている。8月15日は日本が

ポツダム宣言を受け入れることを伝えただけであって、戦争は公式に終わっていない。

 戦争が終わったのは日本がミズリー号の上で、降伏文書に署名した9月2日である。

 それは、日本が戦った連合国指導者の発言をみればよい。

 米国のトルーマン大統領は、9月2日の降伏調印式の直後、その日を「対日戦争勝利の日」と宣言したし、英国のチャーチル首相は「本日、日本は降伏した。最後の敵はついに屈服したのである」と述べた。

 重要な点は、日本はこの降伏文書で何を約束したかである。文書では「日本はポツダム宣言実施のため、連合国総司令官に要求されたすべての命令を出し、行動をとることを約束する」と記されている。

日本政府は「連合国総司令官からの要求にすべて従う」ことを約束したのだ。

 日本は19519