A事実関係
1:【ワシントン時事】米政府は5日、垂直離着陸輸送機V22オスプレイ17機と関連装備を日本に売却する方針を決め、議会に通知した。売却総額は推定で計30億ドル(3600億円)。米政府によると、日本はオスプレイ本体のほか、代替部品、エンジン40基、赤外線前方監視装置40基などの売却を求めてきた。
米政府は「強力で即応性に富んだ自衛隊の能力を維持、向上させるための支援は、米国の国益にとって極めて重要だ」と表明。オスプレイは陸上自衛隊の人道支援・災害救助能力を大幅に高め、水陸両用作戦も支えると指摘し、売却について「同盟国との負担の分担を促進し、相互運用性を高める」と説明した。また、地域の基本的軍事バランスを変えるものではないと強調した。
日本政府は2018年度までにオスプレイ17機を陸自に配備する計画。
2:日本にオスプレイ17機売却/社会保障費削減分に匹敵 総額3600億円/想
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コメント
日米対中露の新冷戦時代の始まりなのでしょう。
中露に対する先兵隊というより、中露の直接的対面敵国になってしまうということでしょう。南シナ海の防衛を任され、中近東に兵力派遣を要請されたりして、否応なく中国、ロシア、アラブ諸国の対面敵国になり、超大国の米国が後方支援という状況になるといえる。米国の狡さ、賢さに乗せられ続ける愚かな安倍政権、とてもではないが見ていられない。
ジョセフ・ナイといい、このクリングナーも、彼らの戦争に関連する論法は、私の印象だが、粗野というか、素朴というか、とにかく、中学生の悪ガキのグループ間に起こる喧嘩の論理そのもの。中国、ロシアの高度の防衛戦略には歯が立たないと思う。何故なら、先住民相手の戦争しかしていない米国とは歴史が違う。中国は、アヘン戦争から始まり日本軍による侵略までの100年間、防衛戦争を戦いぬいた。ロシアは当時世界最強と言われたナポレオン軍を追い散らし、70年前には悪名高きナチスを独力で叩き潰した。
クリングナーの「中国に対する日本の民衆の増大しつつある懸念はワシントンが米日同盟に致命的重要な重要な目的を達成する絶好の機会」という件についてだが、本当は米国が日本の右翼分子と協働して作り上げた状況なのに好機到来と言ってのける図々しさがとても不快。
安倍氏の戦争外交は今年正月から始まった。安倍氏はイスラエルを訪問しISISと敵対関係にはいった。そしてワシントンで演説し、戦争することをコミットし、TPP加入を約束した。鴨がネギを担いで米国のふところに入ってきた。安倍氏は次にウクライナを訪ねネオナチを激励するだろう。安倍氏は米国の飛び道具として格好の存在。ただ、米国にこの飛び道具を使いこなす技量があるのだろうか。とても心配。勝手に動きだすことが大いにある。日本には残念だがその歯止めはない。中国とロシアの冷静な大人の動きに期待をかけるしかない。
そもそも、防衛に必要な装備を、特定の国から買うということが異常ではないだろうか。第2次大戦時でも、戦艦大和や武蔵、ハヤブサや零戦。すべて国内で生産していた。それが現在の自動車産業や電子機器大国の基礎になったと思われる。
戦争では、どんな兵器をどのくらい持っているか、他国に知られないことが最も重要なはずである。ところが、他国から購入すれば、その情報が他国に知られるだけでなく、それらの兵器の弱点まで、他国に筒抜けになってしまう。その結果、せっかく高い金を払った兵器のために、自国の兵士(自衛隊員)の命が危険になってしまう。
結局、米国から購入する防衛装備は、日本の防衛省が自ら考えた戦略に従って、何が必要かを判断したのではなく、米国が「売りたいもの」を「買わされている」だけだろう。つまり、防衛費の大半は、米国軍事産業のための税金の無駄づかいではないかと思う。