米国の対シリア攻撃は早くも破綻の兆候を示している。

空爆で苦しむのは「イスラム国」でなく一般市民である。かつ「イスラム国攻撃で軍事バランスがアサド政権に有利になり、アサド政権側はこれを利用し、米国と同盟関係にあった穏健派反乱軍への攻撃を強め穏健派反乱軍の勢力を弱めている。

こうした状況につき、11日星条旗新聞はワシントン・ポストの論評「米国空爆は不安定な滑り出し、穏健派が幻滅(US airstrikes in Syria off to rocky start; moderate rebels disenchanted)を掲げている所、主要点。

・米国にとって密接であったシリアの反乱側も空爆に反対している。米国同盟国のトルコはクルドの町が包囲されているのに対する支援に貢献していない。こうして米国戦略の限界を露呈させた。

・空爆がもたらした米国寄りの反乱勢力内の怒りは効