私は、日中であれ、日韓であれ、歴史の問題に重点を与えることには賛成しません。
しかし、それは何も過去の事実を否定するのでなく、事実を認めた上で、その問題を二国関係の主要案件にしない努力を双方でするということです。なすべきことは、両国が将来に向かって関係を発展することにつながるか否かです。
しかし、それは過去の事実を認めた上です。
慰安婦問題については、今その歴史的事実すら認めようとしない空気が日本の中に出ているのでないか。
日本では強制連行があったか否かに論点が行っているが、国際社会は、慰安婦という制度に軍が関与していることが主たる批判の対象である。
ここで『従軍慰安婦資料集』掲載の幾つかの事実を紹介する。
1:岡部直三郎(最終階級は陸軍大将)著『岡部直三郎の日記』
1932年3月14日の項
「この頃、兵が女を探しにうろつき、いかがわしい話をきくこと多し。積極的に施設を為
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コメント
イラク戦争に志願した元米海兵隊戦士の手記を読んだ。
彼は「真珠湾を忘れるな」の呼びかけに応じた。運よく生き延びた。奨学金で国際関係論を学んだ。彼は第二次大戦後の中東への米の関与には欺瞞とペテンと残虐に満ち溢れていることを知り、愕然とした。そして外交批評を始めた。彼は多くのアラビア人が歴史を知っていると言う。米国支配層は真の米アラブ関係史を米国人に見せない、隠していると彼は主張する。歴史を知っているアラビア人は歴史を知らない米国人を絶対に信用しないし、米国は信を得られない地域で勝利することはないと彼は米に警告を発している。
このことは極東にも当てはまる。「強制があったかなかったか」「30万人か3万人か」は論点ではない。そこに拘るのは実力行使の前提なんだろう。仮に実力行使をやっても、「信なくば、大義なし、大義なくば、勝利なし」だと私は思う。
強制連行を証明する証拠がないから、強制連行はなかった。
こんな発言をするのは、戦場のイロハも知らない大馬鹿者だ。
そんな奴は、政治に関わる資格がない。
どこの世界に、自分の妻や娘を「侵略国の軍隊」に差し出す親がいるというのだ。
あの戦争自体が、大本営の「戦線を拡大するな」という命令に違反して拡大し続けた結果である。
銃を与えられ、警察に捕まるおそれもない状況で、ハメを外す兵隊がいないと思う方がおかしいのだ。
慰安所の設営と運営に軍の関与があったことは政府も認めています。このことが問題のポイントではありません。ポイントは一般女性を無理やり娼婦(慰安婦)にさせたことに軍が関与してさせたか、どうかです。これを国家が(軍が)性奴隷を作ることという人道問題に関与したと、韓国が問題にしています。彼らは、これは国家の行った人道違反であり永久に訴追されるべき問題だと言っているわけです。 もう一度言います。国家による、プロの娼婦が働いている慰安所の設営と運営は問題にはなりません。国家が力によりアマチュアの女性をプロの娼婦にさせたかどうかが問題なのです。 孫崎さんも、そのことは理解されているはずですが、どうして今回のような議論の内容の後退を促すようなアップをされたのか疑問に思います。
(ID:18367902)
従軍慰安婦問題は、「日本では強制連行があったかどうか否かに論点が行っているが、国際社会は慰安婦という制度に軍が関与していたことが主たる批判の対象である」に尽きている。
誰それの発言が正しかったかどうかでなく、制度化したほうが病気から兵士を守ることができるといった、従軍慰安婦合理性を問題にしているのでなく、国家が慰安婦制度を制度化していたことを問題にしている。制度に対してはアジア諸国より、米国が嫌っていることであるという認識が欠けているようだ。強制だけの問題で米国民が従軍慰安婦像を米国内に設置しているのでないとの認識がなければいつまでもすれ違い、日本の名誉が回復される時がない。大戦の問題も、東京裁判で戦犯人を断罪し、国際的には解決しているのに、靖国参拝するから、戦争責任の自覚がない、歴史を無視しているといわれるのです。参拝を止めればよいのですが、やめない限り、いつまでも戦争責任を問いかけられることになる。国家的責任を認めたがらない政府の姿勢に問題ありというべきです。