ウォルフレンと昨日ニコニコ生で対談した。
 私が聞き役、ウォルフレンが答える。間に通訳が入るので、少し間延びするが、いや、凄い外国人がいたものだ。どの質問をしても的確な答えが返ってくる。
 『日本/権力構造の謎』(1990年)や1994年の『人間を幸福にしない日本というシステム』は何十万部という単位で売れている。総数300万部以上という。
 ウォルフレンの日本での注目度はかってほどではない。では彼の指摘は色あせたか。決してそうではない。管首相、野田首相の対米べったりの姿勢を厳しく批判している。
 ウォルフレンの発言が陳腐化したのでない。かつて日本社会の権力機構内部に、警告を発するウォルフレンに耳をかす層が存在した。今はそれを完全に無視することにより、ウォルフレンの発言を抹殺しようとする動きとなった。
 ウォルフレンの本に『人物破壊』(『誰が小沢一郎を殺すのか』の改題)がある。人物破壊とは、「標的を