ウォルフレンと昨日ニコニコ生で対談した。
私が聞き役、ウォルフレンが答える。間に通訳が入るので、少し間延びするが、いや、凄い外国人がいたものだ。どの質問をしても的確な答えが返ってくる。
『日本/権力構造の謎』(1990年)や1994年の『人間を幸福にしない日本というシステム』は何十万部という単位で売れている。総数300万部以上という。
ウォルフレンの日本での注目度はかってほどではない。では彼の指摘は色あせたか。決してそうではない。管首相、野田首相の対米べったりの姿勢を厳しく批判している。
ウォルフレンの発言が陳腐化したのでない。かつて日本社会の権力機構内部に、警告を発するウォルフレンに耳をかす層が存在した。今はそれを完全に無視することにより、ウォルフレンの発言を抹殺しようとする動きとなった。
ウォルフレンの本に『人物破壊』(『誰が小沢一郎を殺すのか』の改題)がある。人物破壊とは、「標的を
ウォルフレン:「小沢が潰されるのは米国従属システムを変えようとするからだ」
この記事の続きを読む
ポイントで購入して読む
※ご購入後のキャンセルはできません。 支払い時期と提供時期はこちら
- ログインしてください
購入に関するご注意
- ニコニコの動作環境を満たした端末でご視聴ください。
- ニコニコチャンネル利用規約に同意の上ご購入ください。
新着記事
- 全国高校駅伝 男子予選会、佐久長聖(長野)が優勝争いの最右翼(毎日)地区予選①大牟田2.03.25、②仙台育英2.04.00③八千代松陰5000m。平均タイム①佐久長聖13.56②仙台育英14.04③学法石川、女子神村学園(鹿児島)、仙台育英(宮城)、大阪薫英女学院の「3強」(毎日) 14時間前
- 『私とスパイの物語』出版の顛末。よく出版できたと思う。ワニブックスの川本悟史氏に心から御礼申し上げます。当初の出版予定社社長より「この本は読者がつきませんよ」。つまり出版しない意思表明。困りました。この本には山上氏に夜殺害を否定する「安倍晋三元首相の殺害問題」が入っている。 1日前
- 欧州経済の終末、停滞、競争力の低下、トランプの難題。大陸は「存亡の危機」に直面。 EUがイノベーションの砂漠になっている。欧州の首都はすでに、税収が減少する中、急増する赤字の抑制に苦戦している。その結果として、極右と左派が体制を攻撃する機会を捉えて政治を急進化させている 2日前
- 米国世論調査、問「コロナワクチンは最も致死性の高いワクチンか」答え米国全体yes27%、民主党支持者yes17%、共和党支持者yes40% 3日前
- ドイツ。ショルツ首相は三党連立政権崩壊後、信任投票を提示し394対207の投票で現政権の解散を可決、困難で不安定な政治の新時代を反映。低迷する経済、インフラの破綻、移民、政治的両極端の台頭、トランプ政権での関税、安全保障問題等の難問。世論調査保守的なキリスト教民主党がリード。 4日前
コメント
コメントを書く(ID:18471112)
本編見逃しました;)対談の要約、大変ありがとうございます。
『日本の「情報と外交」』の『新書版あとがき-リーダーは「空気」を読んではいけない』から漠然と思っていたことが、ハッキリしてきた気がします。
山本七平氏の『(日本における)何かの最終的決定者は「人でなく空気」』説ですが、私は何か腑に落ちず、本当は特定の個人(複数かもしれませんが)が責任逃れのために、そうやって「空気」のせいにしているだけではないのかと思った次第です。
「人でなく空気」が物事を決めていく社会の正体とは、ウォルフレン氏の主張する「説明責任」を果たさない社会のことではないでしょうか。
(ID:29598568)
孫崎さんの「戦後史の正体」は民の側から説明責任を果たす役割を担った著作だと改めて認識。豊下さんの「昭和天皇・マッカーサー会見」は真実を明らかにしたにも関わらず抹殺され、孫崎さんしか取り上げていない現実。都合の悪いことは隠蔽し、無かったことにする体質も説明責任を果たさないこととともに問題。
(ID:30972261)
一昨年、ウォフレン氏の「誰が小沢一郎を殺すのか」を読みました。いままで何年もかけ多くの本を読み、「何故日本で生きていくことに息苦しさを感じるのか?」という疑問の答えを見つけようとしてきましたが、この本を読んで全ての謎が解けた気がしました。仰るとうり、外から客観的な目で日本のシステムを分析できるウォフレン氏は非常に希有且貴重な存在です。