日本は平和国家であった。
経済協力では日本独自の理念を持っていた。
米国は経済協力を軍事政策、外交政策の補完としてとらえ、それを「戦略的」という表現で支援してきた。
他方日本は、経済、社会の安定を図れば各国は民主主義の方向に進むとして、経済のインフラ支援を重点的に行ってきた。
どちらの政策が成功したか、明らかである。
米国が軍事力を行使してその地域が平和と安定と繁栄にむかったのはほとんどない。
他方、日本が重点的に支援したASEANは繁栄の道を歩んだ。
そして今、日本は軍事的目的のために経済協力を実施しようとしている。
米国従属は日本という国の在り様をすっかり変えてきている。
経済協力という本来、人道支援、経済発展に向けられた分野ですら、米国の言いなりになって軍事に舵を切るって、日本は一体どうなってしまうのか。
本件の最近の動きを、6月29日付け朝日新聞で見てみたい
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コメント
私たちは安倍政権の突飛な言動や政策が独自の意思に基づくものと考えてその矛盾に驚き反対の姿勢を取って来たのですが、私は最近これらの突飛なことは日本政府と米国政府との打ち合わせ済の演出の結果だと見るようになりました。ポスト鳩山の日本政治は全てワシントン主導で行われていると考えています。
米国はロシアと中国を征服しようと本気で考えています。第三次世界大戦も辞さずとの米国の傲慢な動き(ウクライナ情勢と絡んで西欧と米国とロシアの鍔迫り合いを見ているとはっきりと分かる)は目に余ります。安倍政権の中国封じ込めは冗談(私には冗談だと見えていた)ではなく米国のコマンドに基づくものだと考えなくてはならないのです。中国はそう見ています。中国はその線で米国と鍔迫り合いを始めています。ロシアは事実上の戦闘状態に入っていて、情勢不利とみて、譲歩に譲歩を重ねています。あの時のスターリンの退却と酷似しています。
そういう状況ですから、米国内のウクライナ報道は嘘ばかりです。太平洋戦争時の日本のメデイアと全く同じです。先日、ニューヨークタイムスが解釈憲法を批判しましたが、その背後にワシントンありとみられるのが不都合だったから、書かせたのだと私は見ています。ワシントンのアリバイ作りです。
我々のキャンペーンはその向け先を安倍政権だけでなくオバマ政権にも向けなくてはならないと思います。
中国重慶青年報が、日本地図の長崎と広島にきのこ雲が描かれた新聞を発行し、日本政府と中国政府の間で非難合戦が展開されています。
この事実をあからさまに表現したことが良いかどうかは別にして、間違いでないが、日本人は情緒的に肯定したくない現実の姿である。あからさまにしたくないのです。
しかし、中国人の立場に立てば、先の大戦で中国は日本によって侵略的行為を受けたが、日本を侵略したことはないのである。日本に直接的被害を与えたのは、米国の長崎と広島への原爆投下である。何故、非人道的行為をした米国を許して、直接的被害を与える日本国土に対する攻撃をしたいないのに、中国を敵国視するのか、理解に苦しむのでしょう。日本人と中国人の気持ちにこのような差異が出ていることに目を向けることが大切であり、非難して済むことではない。政府はなぜ、もう少し気持ちを大きく持てないのであろうか。
私のコメントに更に付け加えます。
米国は横暴だから、ドル通貨による世界の完全支配を達成しないと米国エンパイアそのものが崩壊するという恐怖感にさいなまれていると私は睨んでいます。
米国はウクライナを拠点として直接ロシア征伐に乗り出しています。勿論、20世紀半ばの方法じゃありません。21世紀の方法です。米国は中国に対しては日本にあたらせようと考えているのでしょう。日本の支配層は米ドルが崩壊すれば円も崩壊すると考えているはずで、勿論、米国の強い要請もあってのことですが、軍国化を急いでいると思うしかありません。それが真実なら、米国も日本も錯乱しているとしか思えません。
願わくば、日本は冷静になってドイツ、フランス、イタリアと連携して米国を抑える方向に動くのが条理だと思うのですが、そういう方向に行ってはいません。とても怖い方向に進んでいます。
(ID:18367902)
戦後日本は高度成長すると同時に、アジア諸国に技術支援、経済支援を幅広く行ってきた。中国が日本から得たものは非常に多く、強要するものではないが感謝の気持ちはあってしかるべきでしょう。
しかし問題が出てしまう。どうにも交わることがない国民性をどうしたら、日本とアジア諸国間で解消できるであろうか。
日本人の特色として、忘れる、許すという文化が基本となっており、戦後がはるかな昔の話になると、アジア諸国に対する侵略行為に伴うや野蛮な行為が忘却されるだけでなく、その時の行為を肯定してしまう。米国の非人道的な原発を肯定することはないが、米国を責めるのでなく国際社会に訴えている。米国を個的に批判しないのです。直接的勝者には致し方ないかもしれないが、理性的には原発投下など非人道的行為は許されるものではない。
日本人は何事もあいまいに処理してしまう。情緒的なのです。情緒的で一番危ないことは、戦争です。やるかやられるかであり、あいまいな処理はあり得ないのです。勝つか負けるかなのです。
情緒的日本人は、その点があいまいであるがゆえに、今また、戦争のできる国に進もうとしている。反省しない国は区切りがないために、いつまでも進歩しない。諸外国から馬鹿にされるだけです。