新聞は多くの読者を持つ。その影響力は強い。書かれればその見解が拡散する。
「小説外務省―尖閣問題の正体」について6月30日付「北陸中日新聞は、編集局長が自らコラムで書いた。
「元外交官、孫崎享氏の「小説外務省」を興味深く読んだ。あくまでフィクション、誇張もあろう。描かれる新聞社の内実も、少なくともわが社の実情とは異なる。氏が主張する尖閣問題の棚上げにも、賛成しない。それでも、日本外交がいかに米国に追従してきたか告発する意図は伝わってくる。政府は解釈改憲に突っ走るが、このような精神構造で集団的自衛権の行使を認めればどうなるか、容易に想像できる。
「金沢」「石動」「小浜」など、北陸の地名を姓にした人物が次々出てくるのはご愛嬌(あいきょう)か。氏は石川県小松市育ちだそうだ。 (編集局長・沢木範久)」
普通は、記事にされても、一般市民は「書かれ損」で終わるであろう。
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コメント
ご無沙汰してます。
私としては、孫崎先生の、理不尽な言論弾圧等に対して
徹底抗戦、抗議する姿勢は尊敬してます。
リベラル派の方々(先生は反米保守だと思いますが)は、
特に摩擦や議論を避けたがる傾向があります。
(平和主義者の弊害??)
だけど、黙ってたらダメですよ。
小沢さんや鳩山さんの末路を見ていてつくづく思います。
淡々と事実に基づいて、理路整然と論破してやれば良いんです。
反論できなければ、後になって、間違っているかもいしれないと
考えをもう一度改める人もいます。謙虚で誠実な人間なら。
現在の偏屈したナショナリズム狂乱の中で、
「自国の間違いを指摘する」ことはとても勇気のいることです。
孫崎先生の孤独と怒りからは、本当の愛国心が滲み出ている。
小泉改革狂乱の時も本当に酷かった・・。
異論を唱える人達は、「既得権益の味方」だの「官僚の回し者」
だのと、いろんなレッテル張りを受けましたからね。
そういう空気の中で、悪魔の経済学である市場原理主義に対して、
勇気を持って反対・異論を唱えていた亀井静香先生のような
方々は本当に立派だったと思います。
いつまでもこんな政治状況が続くとは思えませんから、
いずれは痛い目に遭って国民も目を覚ましますよ。
それにしても、なんたる偶然、犯人は大西議員だった!!
笑いすぎて腹が痛い・・。(爆笑)
僕は実は編集局長の意見はある程度理解できます。読者が意見の相違を持っているのは当然だし、この問題に関しては違った意見を持っている方がむしろ多いかと思われます。おそらく意見の相違を超えて同意できることを強調しているつもりなのだと思う。意見の相違を社説に書いておいて、フィクションだからという反論は多少御都合主義だと思うけれど、フィクションに現実的な議論を持ちかけるのはルール違反だろうと思う。だって小説にすべて現実を書いたという保証がどこにもないし、本来小説とはそういうところで勝負するジャンルのものではない。怒るだけ馬鹿を見るので、適当にスルーした方が賢いかと。
新聞社が傲慢なのは、日本だけではない。孫崎氏はアメリカのNY Timesが孫崎氏の主張にとって何か書くと、喜んでそれを参照するが、NYTも傲慢で、偏った報道をするのは日本の新聞社と同じ。なぜ一般的には反米的な孫崎氏が、NYTの書く記事を正しい、偏向の無いものと思うのか、不思議である。今朝は、同じ外務省出身の東郷元大使が、NYTが慰安婦問題に関する河野談話に対する日本政府の見直しについて書いたヨタ記事について抗議の投書を試みたがあっさり没にされたとぼやき、それなら別の場所に投書してやるぞと、息巻いておられる投書をある米国のフォーラムで読んだ。NYTも孫崎氏の嫌いな日本の新聞と全く差は無いんだよ。
(ID:18367902)
新聞社の堕落、低レベル化は、孫崎さんが一番よく知っておられるでしょう。
孫崎さんが信念と事実に基づいて主張されている「小説外務省」を茶化したようなコメントをするのであれば、コメントすべきではないのです。ただ、地方マスコミは編集長と言えども人格に問題があるのです。端的に言えば、人格が有無を超えたところに展開されれば、一流の編集者と言えますが、人格が有とか無にとらわれた偏狭した立場に立てばこのようなコメントになってしまう。体制側の「棚上げ論無し」の立場に立てば、「小説外務省」は厄介な本である。程度の低い新聞社だからこそこのようなコメントができたのであり、一流の新聞社は、反論できないのです。それが普通のあり方です。気持ちはわかりますが、馬鹿を相手にまともになるとこちらも馬鹿になってしまいます。