自民党「日本国憲法改正草案」(平成244月発表)では、「天皇陛下は元首であり、日本国及び日本国民統合の象徴であることを記し、国や地方公共団体主催行事へのご臨席など「公的行為」の規定を加えました」としている。
 天皇の地位を高めることを考えている。
 「国や地方公共団体主催行事へのご臨席など「公的行為」の規定を加えました」としているから、天皇制をもっともっと利用したいという意図は明確である。
 しかし、政府、自民党は本当に天皇陛下の意思を尊重するという気持ちを持っているのであろうか。
 天皇陛下は自分の意思は表されない。しかし、歴代首相は天皇陛下に政治状況を説明してきている。従って安倍首相も、正確に天皇陛下が何を考えていられるかは知っている。
 では今、安倍首相が実施しようとしていることは、天皇陛下が望まれている方向であろうか。
 四月二八日の「主権回復の日」への出席を天皇陛下は喜んでいられただろう