植草一秀氏は自ら、「人物破壊工作によって社会的生命を抹殺された」と述べている。しかし、彼の日本論は極めて鋭い。一見に値する。
『鳩山由紀夫 孫崎享 植草一秀  対米従属という宿痾』おわりにの部分で、植草一秀氏の書いた部分を紹介する。
人物破壊工作によって社会的生命を抹殺された私が、鳩山由紀夫元首相、孫崎享元防衛大学教授と共著を出させていただくことに戸惑いがなかったかと言えばウソになる。私が名前を連ねることが両氏に無用なご迷惑をお掛けしてしまうことに思いを馳せた。ただし、私自身は天に誓って無実潔白である。しかしながら、社会的にはいささか名誉を傷つけられた。
二〇〇九年八月の総選挙で鳩山民主党は歴史的な勝利を収め、日本の歴史上初めて、民衆の民衆による民衆のための政権が樹立された。無血の平成維新の名にふさわしい新しい政権が誕生した。この政権が基盤を強化し、二〇一〇年の参院選で勝利を重ねれば、日本に新