『戦後史の正体』は韓国で翻訳され、出版された。
中国でも出版したいとのオファーがあると聞いている。
では米国本体ではどうなっているであろうか。
全く無視しているのであろうか。
先般、元国務省員という人より実名で、『戦後史の正体』の中の二カ所の照会があった。退職後日米関係を研究しているのだという。
質問の1は『戦後史の正体』において、安保条約の作成に臨んだダレスについて、「ここでダレスがどのような姿勢で日本との交渉にのぞんだか、この点はきわめて重要です。豊下楢彦著『安保条約の成立』は次のように書いています。“一九五一年一月二六日、日本との交渉に先立ち、ダレスは最初のスタッフ会議において『われわれは日本に、われわれが望むだけの軍隊を、望む場所に、望む期間だけ駐留させる権利を確保できるだろうか、これが根本問題である』と指摘した”の原文はどうなっているか
質問の2は「岡崎、ラスク交換公文」の原典を
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コメント
oldjapさんへ 「敗戦国の人間として、個人として当然の振る舞いをしただけ」?
たとえ敗戦国の人間として占領下に置かれた中においても、少しでも国益を守る方向で尽力した人間がいた歴史的事実があることを知らない?奴隷なら奴隷らしくすることが「当然の振る舞い」?
バカなことを・・・・
それに、「2013年の現在、孫崎さんご自身に何ができますか」と聞くoldjapさん。
YouTubeで「孫崎享 参議院」で検索して見てみなさい。
「覚悟」を持った人間がリスクを負って発言するより「敗戦国の人間として」いつまで奴隷根性でいればいいのか、oldjapさん自身は、日本が属国と海外で言われている現状を、それでもそのまま「当然のこと」として受け入れ続けるのか?
「国会議員になって実際に国政を動かせるか試して見ること」というが、方法はそれしかないのか?
正確な歴史的事実を多くの日本人が知らないままで、孫崎さんひとりが国会議員になったとしても、たしかにそれは意味がない。だから、孫崎氏は全国で講演をしネットで発信しテレビに出演し本を出版し、捻じ曲げられた事実を正そうと精力的に活動されている。
豊下楢彦の「安保条約の成立」によれば、日本に基地が必要なのは、アメリカにもある。日本とアメリカは対等という立場をアメリカ側に示したが、時すでに遅く、ダレスは、「日本が要請してアメリカ軍が駐留する」という経過を公然化した。
そこから、米側の要求がでてきて、今日のような不平等なことになった。
ここで、現在のTPP交渉みみられる、「日本が参加要請」した形をとったことと、同じ図式となっています。
ここのところを跳ね返さないと、いつもやられ放しになると思います。
「(米国)が望むだけの軍隊を、望む場所に、望む期間だけ駐留させる・・」という目的は達成され、沖縄で「(米国)が望む時刻に、望むだけの時間、好き放題に」訓練が繰り返されている。沖縄の現状は尋常ではありません。ぜひご確認ください。嘉手納米軍基地 5月10日深夜の爆音85db超~あなたは寝られますか!http://www.office-fukuchi.jp/article/14809621.html
(ID:32175174)
Dulles発言は日本が無条件降伏してから僅か5年数か月の1951年1月、まだ日本国がGHQのiron gripの下にあったときのことですから、2013年のあなたの感覚で読めば驚きでしょうが、当時の感覚で読めば驚くには当たらないでしょう。その当時、国政に当たった総理大臣以下、日本国政府のお役人たちは敗戦国の人間として、個人として当然の振る舞いをしただけです。翻って2013年の現在、孫崎さんご自身が何ができますか。ワシントンDCの街頭に立って独りでデモンストレーションでもしますか。最近国会で孫崎さんは某議員から名指しで批判されたように聞いていますが、それに対して国会で反論の機会を求められましたか?現職の議員を通じて国政に意見を述べる気持ちがありますか。それよりもっとまっとうな方法は孫崎さんが国会議員になって実際に国政を動かせるか試してみることです。