『戦後史の正体』は韓国で翻訳され、出版された。
 中国でも出版したいとのオファーがあると聞いている。
 では米国本体ではどうなっているであろうか。
 全く無視しているのであろうか。
 先般、元国務省員という人より実名で、『戦後史の正体』の中の二カ所の照会があった。退職後日米関係を研究しているのだという。
 質問の1は『戦後史の正体』において、安保条約の作成に臨んだダレスについて、「ここでダレスがどのような姿勢で日本との交渉にのぞんだか、この点はきわめて重要です。豊下楢彦著『安保条約の成立』は次のように書いています。“一九五一年一月二六日、日本との交渉に先立ち、ダレスは最初のスタッフ会議において『われわれは日本に、われわれが望むだけの軍隊を、望む場所に、望む期間だけ駐留させる権利を確保できるだろうか、これが根本問題である』と指摘した”の原文はどうなっているか
質問の2は
「岡崎、ラスク交換公文」の原典を