ガザ戦争で何人の死者まで許容されるのか
イスラエル軍は10日、パレスチナ自治区ガザの学校施設を攻撃した。ロイター通信は避難していた100人超が死亡し、数十人が負傷したと報じた。
アルジャジーラは8月15日の時点でガザ戦争において「パレスチナ人の死亡は40,637、イスラエル人は1,139人」と報じている。
確かにパレスチナ側が先制攻撃をした。しかし、先制攻撃された方は無制限に相手の人々を殺していいというものではない。しばしば怒りの発露として、「倍返し」、「三倍返し」、更にはとんでもないものに、「10倍返し」という言葉がある。もう数字は「30倍返し」になっている。
私は「こんな数字が許される訳はない」と思う。そして多くの読者はそう思うだろう。
人類は、「自己の戦略を達成するためには、敵側の、戦闘に参加していない人のどれ位殺してもいい」と思っているのであろうか。
明らかに一般市民を標的にして大量の死人
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ガザ戦争で何人の死者まで許容されるのか:ハマスの攻撃でのイスラエル人死者1,139人。これに対し報復規模はどこまで許されるか。「対等」「倍返し」「三倍返し」「10倍返し」 ハマス攻撃での死者イスラエル人は1,139人。他方イスラエル軍攻撃でガザでの死者40905人
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コメント
コメントを書く(ID:19005377)
昨日のmoon of alabamaはイスラエルのファシスト集団がイスラエルの権力を掌握したと告げるとともに次のように警告してます。
このファシスト集団はアラブ人を奴隷にするか殺すことを大義にしてます。この集団はヒトラーの我が闘争を愛読しヒトラーがユダヤ人をジェノサイドしたことから学びアラブ人ジェノサイドをその視野に入れているというのです。
(ID:134807474)
残念でならない、と思っているのですが、私には西側に流通する「公式見解」、即ち日本社会において日々、政治経済の報道(つまりは、公式説明であり受け止め方)として流通する情報は、ほぼウソだと考えています。
主流権威筋メディアが垂れ流す「公式見解」の大半は、戦争を容認し、継続させ、一方では人々が疲弊し、格差を拡大させる経済システムを強化するためにあるのだ、と考えています。そのために平気でウソを垂れ流している。そんなイメージです。だから、新聞は未だ購読していますが、読む気にならない。見出しを見て、書いている内容のくだらなさが想像出来てしまうからです。
いつからこんな世の中になってしまったのか?もしかしたら、私が生まれた時からなのかもしれませんし、イデオロギー対立や冷戦が終わった頃からなのかもしれませんし、コロナ禍以降酷くなったのかもしれません。
いずれにせよ、今イスラエルとパレスチナの地は、人殺しや戦争による殺戮が正当化される「自然状態」に陥っているように見えます。その意味で、国際法はウソ、西側の自由平等友愛もウソ、という気がします。
西欧文明は、人殺しや強奪が横行する無法無秩序な「自然状態」から抜け出し、法や議会を形成するため「社会契約」を行い、自由平等友愛の自由民主主義社会を、世界に先駆けて作り上げた、と大昔に、政治学の講義で教えられたように思います。しかし、イスラエルに対する西欧の支援を見るにつけ、彼らの文明にはインチキが多いな、と。
今、イスラエル入植者はほぼテロリストと化しているようです。ジブンらが生き残るためには、他者はいくら殺しても正当化される、と。
https://www.timesofisrael.com/ben-gvir-says-10000-assault-rifles-purchased-for-civilian-security-teams/
「ベン・グヴィル氏、民間の治安部隊向けに1万丁のアサルトライフルを購入したと発表
国境地帯、ユダヤ人とアラブ人が混在する都市、ヨルダン川西岸の入植地の住民数百人に銃、ヘルメット、防弾チョッキが配布される。」これは、昨年ハマスによるイスラエル攻撃後のことですが、それにしても、尋常ではない異様な反応としか言えません。殺られたら、殺りかえす、というより、もともと西岸入植者は言葉の真の意味でパレスチナ人に対する侵略者です。盗人猛々しい。
https://www.mako.co.il/news-military/2024_q3/Article-a39974b3f5a7191026.htm
「シン・ベット長官はネタニヤフ首相とガラント氏に宛てた書簡でベン・グヴィル氏の行為を批判し、大臣は同氏の解任を要求」
この状況について、Moon of Alabamaではこのように論評している。
----------引用ここから----------
10月7日以降、国家安全保障大臣ベン・グヴィルはヨルダン川西岸地区の「民間治安部隊」用に突撃銃1万丁を購入した。武装した入植者たちは彼の私兵である。ベン・グヴィルは警察も掌握している。
彼は、入植者軍がパレスチナ人に対して虐殺を行っている間、警察に手を引くよう命じている。イスラエル軍が複数の戦線で戦闘に忙しく、しかも敗北している中、この状況はイスラエルにとって破滅的なものとなる運命にある。
----------引用ここまで----------
さらには、攻撃即ち殺戮の判断は人間ではなく、機械が行う。イスラエル軍はAIによる無差別大量殺戮システムを運用してガザ地区を攻撃している、といいます。文字通り、人間のすることではありません。
https://www.972mag.com/lavender-ai-israeli-army-gaza/
----------引用ここから----------
イスラエル軍が「ラベンダー」と呼ばれる人工知能ベースのプログラムを開発し、ここで初めて公開されたことが明らかになった。ガザ地区での現在の戦争中に軍に勤務し、暗殺の標的を生成するAIの使用に直接関与した6人のイスラエル諜報員によると、ラベンダーは、特に戦争の初期段階で、パレスチナ人に対する前例のない爆撃で中心的な役割を果たしたという。実際、情報筋によると、軍の作戦に対するラベンダーの影響は大きく、軍は基本的にAIマシンの出力を「まるで人間の決定であるかのように」扱っていたという。
戦争の初期段階では、軍は士官がラベンダーの殺害リストを採用することを全面的に承認したが、機械がなぜそのような選択をしたのかを徹底的に調べることも、その選択の根拠となった生の諜報データを調査することも要求されなかった。ある情報筋によると、人間の職員は機械の決定に「承認印」を送るだけの役割しか果たさない場合が多く、通常、爆撃を許可する前に各標的に個人的に費やす時間は「わずか20秒」程度で、ラベンダーがマークした標的が男性であることを確かめるためだけだという。このシステムは、約10パーセントのケースで「エラー」と見なされるものを犯し、過激派グループとほんのわずかなつながりがある、またはまったくつながりのない個人をマークすることが時々あることが知られているにもかかわらず、このようなことをしていた。
さらに、イスラエル軍は、軍事活動の最中ではなく、標的の個人が自宅にいるとき(通常は家族全員がいる夜間)に組織的に攻撃した。情報筋によると、これは諜報の観点から、個人が自宅にいる方が居場所を見つけやすいためだという。今回初めて公開された「パパはどこ?」と呼ばれるシステムを含む追加の自動化システムは、標的の個人を追跡し、彼らが家族の住居に入ったときに爆撃を実行するために特別に使用された。
----------引用ここまで----------
元英国外交官、ベイルートに拠点を置く紛争フォーラムの創設者兼ディレクターであるアルステア・クルックという人は「スデ・テイマンの状況は広く知られており、「アブグレイブやグアンタナモで聞いたどんなことよりも恐ろしい」と言われていた。国連の報告書は、恣意的に拘留されたパレスチナ人が拷問や虐待に直面した様子を詳しく述べている。入植地の自警団は、それでも肛門レイプを犯した人々を「英雄」と呼び、イスラエル国防軍の捜査官を第五列とみなした。報告書によると、スデ・テイマンの加害者は高度な保護を受けているようだ。」と書いています。
https://strategic-culture.su/news/2024/08/05/the-1948-irgun-re-born/
https://www.axios.com/2024/07/30/israel-far-right-protesters-storm-military-bases
イスラエル国防軍のスデ・テイマン基地において、捕らえられたパレスチナ人に対して予備役兵らにより性的暴行や強姦を含む虐待が行われていました。このため、イスラエル軍憲兵隊がこの犯罪を行った兵士を逮捕したところ、これに反対する極右国家主義者が集団で基地におしかけ、襲撃したというのです。アルステア・クルック氏の言う「入植地の自警団」とは、極右国家主義者、シオニストを指すのでしょう。シオニストにとってパレスチナ人は虐殺しても、虐待してもよい「人非人」なのかもしれません。
アルステア・クルック氏によると、元イスラエル国防軍参謀総長で、イスラエル国防大臣も務めたモシェ・「ボギー」・ヤアロン氏は、イスラエルを掌握する軍についてビデオインタビューで次のように語ったということです。
----------引用ここから----------
「スモトリッヒとベン・グヴィルについて語るとき、彼らにはラビがいます。彼の名前はドヴ・リオールです。彼はユダヤ地下組織のラビで、岩のドームを爆破しようとしていました。その前にエルサレムのバスも爆破しようとしていました。なぜでしょう?『最終戦争』を早めるためです。彼らが最終戦争について、あるいはスモトリッヒの『征服』という概念について話しているのを聞きませんか?2017年に彼がシロで発表した記事を読んでください。まず第一に、この概念はユダヤ人の優位性に基づいています。『我が闘争』の逆バージョンです。」
「私がそう言うと、背筋が凍ります。私はホロコースト生存者の家で育ち、二度と繰り返してはならないと学びました。これは『我が闘争』の逆で、ユダヤ人至上主義です。だから[スモトリチ]はこう言います。「私の妻はアラブ人のいる部屋には入りません」。これはイデオロギーに根ざしています。そして実際、彼が望んでいるのは、できるだけ早く大規模な戦争を起こすことです。ゴグとマゴグの戦争です。どうやって火をつけるのでしょうか?[1994年の]族長の洞窟のような大虐殺でしょうか?バルーク・ゴールドシュタインはこのラビの弟子です。ベン・グヴィルは[自宅に]ゴールドシュタインの写真を掛けています。」
「これがイスラエル政府の意思決定プロセスに組み込まれているのです」。
----------引用ここまで----------
ベン・グヴィルの人物像は以下。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%99%E3%83%B3-%E3%82%B0%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%AB
シオニストのイスラエルがやっていることは、要するにヒトラーがやったことと同じだ、ということでしょう。
そして、アルステア・クルック氏はこう言います。「終末論的な右翼カルトが現在、内閣の過半数を占めており、軍部とイスラエル国家を攻撃する準備を整えた自警団を組織している。2つの基地への攻撃と占拠で逮捕された者はいない。」
「終末論的な右翼カルト」が今、イスラエルを牛耳っています。その現実の前に、西欧文明は無力だし、自由平等友愛も国際法もウソを露呈しました。
ラーム・エマニュエルの原爆被害者慰霊の「拒否」は、そういう文脈と繋がっている。私には、そうとしか思えないのです。
西欧文明は終わっている。もういらない、たくさんだ。
私達は日本人なのだから、日本人らしく、西欧文明と距離をおきながら、もっと人類普遍の価値と日本らしい価値観の調和を模索するべきではないかな、と考える今日この頃。
(ID:19005377)
>>5
素晴らしい記事を読まさせていただきありがとうございます。
ファシスト・イスラエルのパレスチナが大日本帝国731部隊のハルピン、ナチスドイツのアウシュビッツをはるかに超える修羅になっているのにG7は止めようとしない。私は怒りを禁じえません。
いずれは、G7はイスラエルとともに戦犯国として処罰されるでしょう。