孫崎享のつぶやき

随想② 音楽

2023/12/04 07:39 投稿

コメント:4

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1991年頃、私はカナダに赴任していた。べラフォンテがオタワに来た。歌手と楽団と観客が一体となって「ジャマイカさよなら(Farewell,)」を歌う時、「ああ、これがエンターテイナーか」と感心した。今でもこの歌を聞くと、カナダのホールにいた心地が蘇る。
幸い、ロンドン、モスクワ、ボストンとクラシックの盛んな都市に赴任した。ボストンでは家族四人が定期的にボストン交響楽団を聴きに行った。と言っても金がないから公式の演奏会ではない。講演直前、最後のリハーサルを一般公開する。指揮者が時々ストップして指示をした。だが私に最も強烈な印象を残しているのはイラクの首都でのバグダッド・オーケストラの定期演奏会である。当時イラン・イラク戦争の最中だった。月一回はイランからミサイルが飛来した。建物が破壊し、道路に穴があく。その中で生きていた。隔離された地域でひたすらペストの終焉を待って生きていくカミュの『ペスト』

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コメント

音楽は感性を磨き感情が豊かにり、幸福感を高めてくれる。

コロナの影響もあり、聞くことから能動的に歌うことをPCのまえで行っている。コロナの影響は特に話をする機会が少なくなり声帯が劣化してしゃべることがスムーズでなくなるようである。しゃべることが少なくなれば脳の働きが劣化するようであり、歌うことの効能を伝える専門家の声をよく聞きます。音楽は聞くと同じように歌うということも効能は違う働きをするので、必要なのでしょう。

No.2 10ヶ月前

テレサテンの歌が台湾から電波にのって流れて来て人民解放軍の兵士が兵舎のベッドで聞いていた。いいですね。ですから、台湾有事は起こりませんでした。これからも歌さえあれば、そんなバカなことは起こらないでしょう。

No.3 10ヶ月前

今週の歌のジャズも素敵でした。

No.4 10ヶ月前
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