今、菅政権を取りまく政治環境は、従来の自民党議員の感触と違う動きを始めた。
 菅首相など、強権で突破しようとするのが、世論などの強い反発で、それが実施できなくなっている。
 この要因には大きくいって二つあるとみられる。
 まず、菅内閣の支持率は30%台のものが多く、これ以上下がれば、選挙を控えた自民党に危機的状況をもたらすということ、
 第二にソーシャル・メディアの利用で、政府批判の声は瞬く間に拡散し、これを無視しえないこと。
 これが最初に明確になったのは。森元首相の女性に関する発言問題である。
 ここでは、橋本聖子五輪担当相は5日森会長辞任を求めない考えも示し自民党の世耕参院幹事長は5日の記者会見で、森氏について「余人をもって代えがたい。森氏以外に誰か五輪開催を推進できる方はいるのだろうか」とのべ、二階俊博幹事長は8日「発言を撤回したので、それでいいのではないか。今後は発言、行動を留意される」と