1:日本が、①ポツダム宣言を受諾し、戦争終結を行ったこと、②サンフランシスコ条約に署名して国際社会に復帰したことを考えれば、我々がポツダム宣言、サンフランシスコ条約を無視していいという立場は国際的に取りえない。
2:特にサンフランシスコ条約は日本が軍事的圧力ではなく、自分の選択として条約を多くの国々と結んだのである。
 サンフランシスコ条約時において、吉田全権は国後・択捉を南千島と位置づけ、放棄したくない旨述べたがそれは受領されるに至らなかった。
3:サンフランシスコ条約締結後、日本政府は国後・択捉は日本領土でないとの立場を取っていた。
4:その転機は日ソ国交回復時にある。
 当時の重光外相は、平和条約の締結において、二島返還しかないとの立場を決め、それをダレス国務長官に述べたのに対し「許さない。それをするなら沖縄を返さない」と言われた。これが「ダレスの恫喝」である。
5:他方歯舞色丹はどうか。
 地理