孫崎享のつぶやき

1月6日米国議会突入で6名の死者。トランプに扇動的発言があったのは事実。だがトランプ以前に「貧困白人」層を中心とする現体制反対が米国社会に根強く存在。トランプの政治基盤を除去したいと弾劾の動き。だが右派の体制反対の動きは存在。一段と過激の可能性。

2021/01/12 10:40 投稿

コメント:11

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1: 1月6日米国議会突入で6名の死者を出すという米国歴史の中でもほとんど起こり得なかった事態が生じた。
2 今、議会関係者はトランプの弾劾に動いている。
 確かにトランプ氏は人々を先導し、今日まで来た。そして、トランプ氏自身が予想しなかった支持者の議会突入という事態を招いた(注、トランプは選挙結果に反対する議員たちに勇気を与えるため議会へ行進しようと述べているのであり、決して突入し、議事を止めよとまでは述べていない)。
 トランプ大統領は大統領選に負けたとは言え、彼の支持は根強い。
  Suffolk 大学、USA Today Dec. 16-20,世論調査を見てみよう。
問「トランプは敗北宣言を行うべきか」
       行うべき 行うべきでない 不明(%)
     全体     70        26           4     
 民主党支持者   95       4         

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コメント

トランプは貧乏白人の支持で当選した大統領。中国を敵に回して米国の貧乏白人と日本の中国嫌いを元気づけた。ところが、このトランプは白人の貧乏を解決する策を持ってなかった。日本の中国嫌いを元気づけただけだった。

米国大衆の貧乏を解決するには自国産業の復活が不可欠だ。その復活は現状では不可能な状態。トランプはそれに気が付いてなかった。つまり、米国の主権者は投票権のある人民ではない。ウオール街にアジトを置く国境なき巨大資本なんだ。この巨大資本は米国に産業を起こすことなんか毛頭考えていない。トランプの挫折も在米巨大資本とのベクトルの行き違いがあったからだ。米国人が誇る48州は今後限りなくブラジルに近づこう。

私はつくづく思うのだが、社会福祉主義或いは社会主義には民族基盤が明確に存在していることが前提にあるのではないかということ。米国みたいに白人、黒人、ラテンがそれぞれ独自の文化を有するところでは、労働者階級という概念が成立しにくい。勿論、そういうところでは、公的健康保険、福祉は生まれない。富豪の慈悲にすがるしか無いのだ。端的に言えば、勝てば官軍、泥棒男爵が闊歩する社会でしかない。マフィアが財閥に脱皮するとか。今後、米国では出口の無い政治社会に不満を感ずる貧乏白人のテロが頻発するのではなかろうか。

No.9 47ヶ月前

>>3
中国は米国と仲良くしようと努力してます。勿論、世界とも仲良くしようとしてます。ところが、米国は気に食わない野郎をぶっころそうとしてます。故に、僕らは米国のその国際的暴力性に歯止めをつけようとしてコメントしているのです。

No.10 47ヶ月前

>>9

マフィアが財閥に脱皮するとはマネーロンダリングという手続きということです。それは合法化されてますから、それを認める米国には浮かぶ瀬無いです。

No.11 47ヶ月前
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