孫崎享のつぶやき

随想㉖ 地の果ての美術館

2020/12/07 07:47 投稿

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世界の地の果てはどこか。私はポルトガルとスコットランドで、この先は大西洋、最西端という場所を訪れたことがある。「最西端」だから観光名所になる。スコットランドでは近くに中華料理店があったのには驚いた。
 行きにくいという点では内陸部の方がはるかに難しい。世界には海に囲まれていない国がある。モンゴルやアフガニスタンがそうである。では、海のない国だけに囲まれている国はどこか。欧州にリヒテンシュタイン公国があり、海のない国スイスやオーストリアに囲われている。だが面積わずか160平方キロメートルである。では、ある程度の大きさを持つ国があるか。ウズベキスタンである。この地へ行くのは昔は容易でなかった。このウズベキスタンの北西部、アラル海に面した所にカラカルパクスタンがある。地の果てと言っていい場所だ。ここにカラカルパクスタン美術館がある。
  カラカルパクスタン美術館は元々、サビツキーと言うロシアの画家が

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コメント

2000年当時から今まで「継続して」、米国が先進諸国のリーダーとして率先して地球温暖化問題に取り組んでいたらどうであったろうか。

まず、現実的にCO2を出さないためには、再生可能エネルギーでは需要に対して力不足であり、
日本では原子力発電がCO2を出さない安定した電力源として正当に評価されていたであろう。311後も、早期にほとんどの原発が再稼働していたにちがいない。

また、CO2だけでなく、環境全体にたいする意識が高まり、環境への配慮なく工業化をすすめていた中国(#)に対する視線は厳しいものがあっただろう。
(♯ ゼロ年代といえば、ネットでは廃液垂れ流しによる中国の赤い川、黒い川、黄色や緑色の川の写真やスモッグの写真がよくあげられていた。)

そういう中国に日本の会社が工場を移そうとすれば、環境に配慮のない企業として厳しい目でみられたに違いなく、日本国内の製造業空洞化の
スピードも今ほどではなかったであろう。そうなると、いわゆる就職氷河期もある程度緩和され、それに伴い日本の少子化も緩和された可能性がある。

また、日本の製造業空洞化に逆相関していた中国の成長のスピードはいまほどではなかっただろうし、
南シナ海に人工島をつくるという極めて大規模な環境汚染などは、決して許されなかったであろう。

こうしてみてくると、あのときゴアが勝てなかった結果は、おもうよりも大きな影響を現在に及ぼしているとおもえる。
それは現在のトランプ対バイデンも同じであろう。

No.14 47ヶ月前

ところで、カラカルパクスタン美術館にまつわる話は、今回はじめて知って、ちょっと感動した。
中国や北朝鮮にはこういうものはないであろう。

わたしは率直にロシア人のほうが知的レベルが高いためだとおもうが、少なくとも、文明のありかたが違うとは言えるだろう。

No.16 47ヶ月前

なお、孫崎さんは
>>彼が大統領になっていれば、ネオコン(新保守主義)の台頭はない。
とおっしゃる。

孫崎さんのご理解はともかく、管見では
あえて用語を厳密に定義しないで、「ネオコン的なもの、その背景にあるもの」と考えると、
それらは共和党とも民主党ともくっつくし、別に米国に忠実なわけでもないと考えている。

No.17 47ヶ月前
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