東京新聞「安保条約60年 日米関係を問う」2020年6月8日
日米安全保障条約の発効から六十年。この間、国際情勢は大きく変化した。東西冷戦の激化、ソ連崩壊と冷戦終結。米国一極体制から米中対立へ。今、あらためて安保条約と日米関係を問う。<日米安全保障条約> 1951年に締結された安保条約は「旧安保」、60年発効の条約は「新安保」。新安保条約は60年1月に署名。5月20日に衆院で可決。参院では実質審議は行われず、6月19日に自然承認。23日に発効した。正式名称は「日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約」。前文と10の条文から成る。
孫崎享「協定に日本の主権を」
今日、日米安全保障の関係者が、日米安全保障体制を強化しようと発言するとき、「日米安保条約を基礎において」という言葉はあまり使いません。なぜでしょうか。
それは、現在の日米安全保障協力が、一九六〇年締結の日米安保条約の
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米国で何故抗議デモが発生?怒り①警察によるフロイド氏“殺害”だけではない。②これまで続く黒人に対する警察の高圧的態度、③トランプ大統領の処理(基本的に警察への批判行わず、抗議者を力で制圧の態度)、③ただ共和党支持者はトランプ行動支持。民主系は批判で分断
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尖閣諸島:沖縄返還時、米国は管轄権は日本、領有は日中いずれの立場も取らないとの立場。日中国交回復の時に現状維持、つまり暗黙に日本の管轄を認める「棚上げ」を暗黙に合意。 日本が領有の動きを強めれば当然中国も対応。将来、日本の管轄も揺らぐことを理解すべきだ。
コメント
>>5
日本には「アングロサクソンはこわいぞ、絶対逆らっちゃだめだ」
と触れて歩いたサクソン人のポチ外交官がいましたから。
豊橋だったか、岡崎だったか。
自分の外交への知識は孫崎先生の歴史著書を2-3冊読んだ程度でそれほど詳しくないですが。
冷戦後の失われた30年で日本人は江戸時代の百姓のように生かさず殺さずの状態に誘導された感があります。本百姓と思っていたのが実は水飲み百姓だったのでないかという感じですか。
円高に追い込まれ、バブル発生、崩壊、緊縮財政、中・韓・台をアウトソーシングに使われ世界を一時は席巻したエレクトロニクス産業の凋落。今のドイツが全て上手く行っていると思えないですが、ドイツ並みの気概が必要と思います。
今、食えていれば水飲み百姓のままで良いのかという気概ですかね。
>>7
コメントで紛らわしいところがあったかもしれませんが、一貫して日米安保・日米同盟の維持深化が基本です。
日本の与野党と違うところがありません。ただ、内容が片務的であり、日本の主権が犯されている地位協定は改定していくべきと考えています。ドイツ・韓国のように地位協定に手を付けられない事情があり、回り道であるが、憲法改正から従属を回避していく以外ないとみていた。今回、東京新聞=孫崎さんご投稿が「地位協定の改定」に触れられているので、方針変換したのであれば、自立の道としての「憲法改正」は何だったのか、大きな疑問です。「地位協定」の改定を野党が終始一貫主張していれば、「憲法改正」議論は棚上げしてもよかったと思えるのです。日本が自立できないのは、与野党が55年体制のように手を組んで米国に対峙できない政治家の小物化が大きな障害になっている。
今後の米軍配置において、ドイツから9,000人削減し、インドに振り向ける報道がされている。追加を含めると20,000にん規模で米国対ロシアシフトが米国対中国にシフトが変わってきている。インド、オーストラリア、日本、英国、米国の軍事交流が急速に進んでおり、東京新聞がブレーキ的発言で「地位協定」改定を持ち出してきたのは後追いに過ぎない。
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日米安保闘争、横田基地訴訟で壁を意識したが、孫崎さんの述懐「日本と同様に第二次大戦後、米軍基地を容認してきたドイツは、自国の主権を反映する形で協定を修正してきました。日本も、そういう時期にきています。」を読みながら、目指してきたものが大きく異なっていたことが分かる。
日本自立の道は、安保闘争挫折後、憲法改正しかないとみていたが、孫崎さんの地位協定修正の次期というのを見て、今までの日本自衛の在り方の相違は何だったのかという気持ちになる。
中国の最近の動向、特に尖閣周辺における漁船追尾、南シナ海でのインドネシア、ブルネイ、ベトナム、フィリピン、台湾、マレーシアなどの中国に対する反発などを考えていけば、日米同安保条約の必要性が高まっているとみておられるのでしょう。高まっていなければ、「地位協定修正」のご投稿はなかったとみています。それとも、憲法改正は遠のいたから、地位協定修正を持ち出したのか、真意は不明。
憲法改定でなく地位協定修正でもよい。主張する姿勢が大切です。中国に対する中途半端な態度は放棄し、毅然として独立国としての主張をできるようにしていかなければ、アジアの友好国と一体で中国に向き合うことなどできない。