香港で24日投票が行われた区議会(地方議会)選挙は25日、開票作業が進み、民主派は452議中、8割超に達する380議席以上を獲得し、歴史的な勝利を収めた。これを受けて、香港はどうなるのか。
① 香港を実際的に収めている中国の対応
② 香港の行政府の動向
③ デモ等民主化の動向
まず、デモ等民主化の動向については、選挙結果に後押しされて、これまで以上に運動を強化する方向に動こう。①香港を実際的に収めている中国の対応と関連するが、中国が強硬に対応してきた場合は、先鋭化することも辞さない対応をとろう。
香港を実際的に収めている中国の対応であるが、人民日報系は米国の介入について、「米国の一部政治屋に忠告する。計算違いをしてはならない!中国政府の国家の主権・安全・発展上の利益を守る決意は確固不動たるものである」との論評を掲げており、軟化の可能性は低い。
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香港区議会選挙で民主派は452議席中、8割超に達する380議席以上を獲得し、歴史的 な勝利。デモが先鋭化する中でも市民はデモ側を支持。投票率は前回(2015年)の47% をはるかに上回る71%。若者の動き顕著。民主化への動きは一段と活発化しよう。
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サイドカー1台3530万円に思う。日本の皇室の伝統は警備を強くすることか。「(奈良の) 宮殿は中世の要塞から発達した西洋宮殿の厳めしさとは大きく異なる。宮殿は常に〝軍事 的要素〟の対極をなすもの、つまり文民的で上品な建築だった(『日本国の正体』に記載)
コメント
他国の人権問題をいう資格は、リベラリズムが基本にある現在の国際政治のなかでは、国にもNGOにも個人にもある。中国もそれに参加している。
また、たとえばウイグル問題では人権理事会を舞台に日本も国として中国を批難している。日本の批難は、政府がやっている外交としてだが、かりにウイグル問題で日本の国会で批難決議をしても、そのことに法的障碍はない。
米国は議会で人権問題について他国を問題にする面が一般的に強すぎるうえに(自国を棚に上げて日本を批難した慰安婦問題などもそれ)、人権問題をテコに他国に介入しようとする度合いが強いのは確かであり、わたしはその米国の姿勢を何もかも肯定しているわけではない。ただし世界には米国のこういう姿勢をこそ期待している被抑圧者もいる。
しかしくりかえすが、他国の人権問題をいう資格は、現在の国際政治のなかでは、国にもNGOにも個人にもある。仮に香港で明白に大量虐殺がおこなわれれば、日本の衆参両院でも批難決議を出そうという動きが活発化するだろうし、それをわたしも支持する。
「ある国が他の主権国家の政体のありようについて
指図する立法をするというような悪質な内政干渉と、
一個人が一個人として他国のありようを批判することを
ひっくるめて、同じだと言っている。
こいつ、バカでしょう。」
という なし さんのことばは、こういう国際政治の現実を知らず、極端に米国憎さにこりかたまった無知な老人のいうことばとして哀れみをもってききおきましょう。
罵倒については、何度も書いているが、罵倒されれば罵倒し返すというのがわたしのここでのポリシーであり、なし さんと、 フレデイ タン さん については、まず罵倒をはじめたのは、このふたりからわたしに対してである。このことについてなんら今まで彼らからわたしに謝罪はないし、謝罪はともかく「もうやめよう」という提言もない。わたしのほうからしばらく罵倒を控えていても、突然、なし さんや、 フレデイ タン さんから罵倒される。こういう状態では、わたしも罵倒をやめるつもりにもならない。昔のことはよく知らないが、このふたりに今まで罵られ、蔑まれ、つきまとわれてこの場から消えていった「行儀の良い」ひとたちは、複数いるのではないか。
今回のなし さんは、なにやら、罵倒の程度を問題にしているふうでもある。わたしからの罵倒の程度が、なし さんから私に対する罵倒よりも、相手を傷つける度合いが高いから、なし さんからわたしに対する罵倒は許されるのだと。
しかし罵倒は罵倒であり、なし さんの言ってるのは勝手な自己都合にしかすぎない。
こういうふうに、相手の受け止めを自分でかってに決めてしまうあたりは、わたしは、なし さん自身が、かれのきらいな米国にそっくりだとおもう。なし さんという人は、この場にあらわれる方々のなかで(わたしもふくめて)、ものの考え方の傾向において、たぶんいちばん米国度が高い。俺様度と言い換えてもいい。今回「俺様は傷ついたんだぞ」と言ってるようだ。アホかとおもう。
西欧リベラリズムに由来する人権問題の枠組みで米国に介入などされなくても、中国の人民には、中国のありかたを決める伝統的な考え方(中国哲学における革命思想)があるのであり、それは国際的にも通用するものである。それゆえ、他国他民族から中国への批判の準拠にもしうるものである。
中国共産党政権はそのことをこそ畏れなければならない。中国の対外的独立性だけが気になるヒトビトは、そこが見えてないし、それゆえに、漢民族に対する他民族、他国の反発もみえないのである。
中国政府はあまり無茶なことをやっていると、中国哲学の枠組みで「香港は漢人の土地であるが中国共産党の土地ではない」と世界中から合唱され、中国国内からも唱和される事態になりかねないことを忘れるべきではない。しかし孫崎さん引用の人民日報にはそういう認識の片鱗もない。孔子は「甚だしいかな、わが衰えたるや。久しいかな、われまた夢に周公を見ず」と言ったが、夢に周公を見ない原因は、一般論としては、国も個人も年をとったからではない。傲慢になって理想を失っているからだ。
(ID:18367902)
香港の若者たちの不屈の戦い方を見て、60年安保闘争が頭をよぎる。
権力者(米国と中国)と権力者の意向を反映させようとする政府(日本政府と香港政府)と社会の構造改革(言論の自由)・軍事同盟改革(基地協定改正)を目指す若者たちと目的は異なっても、現状打破し軍事であろうが社会であろうが改革していこうとする若者の行動を無視することは許されないでしょう。
権力者は、米国と中国の違いがある。行政府は日本政府と香港政府の違いはある。若者の行動は同じでも、香港の若者たちは日本の東京都議会に等しい香港の議会で452議席中8割を超える議席を得たに等しいのです。当時日本の都議会で8割の安保反対者が議席を得ていたらどういうことになったであろうか。現在の日米関係は大きく変わっていたのでしょう。
香港の若者たちに、私たちが勝ち取れなかった本当の主権在民を粘り強く獲得してほしい。議席を獲得すれば、香港政府が中国共産党政府にすり寄った政策をとれば、米国だけでなく、アジア諸国・ASEAN諸国からの強い指示を得ていくであろうし、西欧諸国は全面的にバックアップするのでしょう。一番期待できないのは日本政府であるが、行動せざるを得なくなっていくのでしょう。香港の若者に多くの国とその国民が支持していくことを祈っています。