■解説
オーナー・トレイシーは一九一三年生まれ。第二次大戦開始とともに、英国情報部局で働き、一九四一年情報省で日本専門家として勤務。トレイシーは、一九四八年英国の「タイムズ」特派員記者として日本を訪問し八カ月滞在。『カケモノ―占領日本の表』(文藝春秋新社、一九五二年)は一九五〇年に英国で発売され、英国図書協会の推薦図書となり、米英でベストセラーとなる。占領下の日本では勿論禁断の書であった。その引用。
〈慈悲深い専制君主達(米軍)は、日本人の物事のやり方は間違っていて、自分達の方が正しいのだという仮定の上に立って、事を進めていたのであった。この人々は、最近の東アジアにおける日本人の狂気沙汰が、歴史的、経済的原因にあると考えないで、不思議な考え方だが、日本人は天皇をいだき社会的な階級制度があるとか、婦人に参政権がないとか、日本人は個人の見地から考えないで家族の立場から物を考えるとか、一般に権威
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日韓混乱は、人権をめぐる首相、官邸の無知から始まる。首相に正確に説明しなかった外務省の責任は重い。国連人権規約「国連侵害された者が、公的資格で行動する者によりその侵害が行われた場合にも、効果的な救済措置を受けることを確保すること」。徴用工に該当
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トランプ大統領弾劾への動きに対する世論調査、(1)CNN全体されるべき47%、されるべきでない45%、党派別共和党支持14%、民主党支持74%弾劾は上院の三分の二を必要。現在上院は共和党が多数。従って弾劾の可能性は低い。
コメント
>>4
「日本が好き」で、「米国も好き」なのが私です。ただ、日本人に問題点が無いわけでは無い。例えば、お上意識が非常に強いとか、上へのへつらいぶりは世界でも群を抜いているとか。
そこをうまくついた米の占領政策は見事に成功してます。前に小泉八雲の日本観察をマッカーサーも占領前に読んだとか言われてますが、さすがです。この英国人記者が日本人の狂気の沙汰(おそらく南京虐殺とを言っているのでしょう)が歴史的、経済的要因で発生したと観るのは間違いなんでしょうね。
確かに米国は占領後米国の市場を日本に提供しその恩恵で日本は平和産業では世界でトップクラスになったのです。それは元々日本に明治維新以降培われた産業基盤があったからだと思います。
米国の支配層が今狙っているのは何か?
なんども私が言ってきているので、貴殿は分かっているでしょう。「米国の専制性に従っているといつの間にか日本が戦場になっていることになりますよ」という警告をこの英国人記者が占領直後観察したことから読みとることが出来るのです。
今日の孫崎先生の文章はそういう指摘に富んでいると思っていただきたいのです。
>>5
あなたとは、かみ合わないのは分かっております。ただ、日本人の短所を列記していては、生産的でなく単なる批判者でしかない。日本の進むべき方向を具体的に示した指摘には謙虚に耳を傾け、これからも、異なった視点、日本人としての矜持を持ちながら、指摘していきたい。孫崎さんは、批判する場合は、他人の言葉を利用する。時代が変われば、考え方を変えていくべきであり、方向性の善悪は別にして、言葉の絶対主義は非常に危険であり、これからもどんどん指摘していきます。
オーナー・トレイシーについてはわたしは何も知らず、孫崎さんの引用だけからの判断ですが、この文章は単に米国を批判しているようにしかおもえません。占領下に憲法をかえるなど、当時ですらハーグ陸戦法規違反なわけですが、それを断行して、二度と米国に歯向かえないように憲法に9条を書いた。たとえばそういうことをオーナー・トレイシーは批判しているのでしょう。米国にしたいようにされている日本をあわれんでいるようにおもえます。
もっとも、オーナー・トレイシーも日本人がことのほか従順で、2019年になっても9条を改正できていないなどとは想像できなかったのではないでしょうか。ただし、この従順さは、米国にだけ発揮されているわけではありません。
たとえば韓国が徴用工にもっとカネを出せといえば、ろくろく考えもしないで、それが正しいとおもう日本人は一定数います。そういう人たちがまた、9条を維持しようとしている人たちとだいたい重なるわけですね。
(ID:19005377)
トレイシーの観察は鋭い。
占領軍がフイウードルな専制君主として振る舞い、米国の親心を日本人にしっかり受け止めさせるやり方は、他の民族なら失敗しようが、日本民族相手では、残念ながら、見事に成功を収めている。現在に於いては、約30%の日本人が気張って星条旗を振る舞わすほどだ。
そして、香港、台湾、日本が連携して大陸を攻めるなんてことが可能性として否定出来ないほど情勢は変わって来ている。米国の支配層の意向が分裂している中でその勢いは強くなっていくだろう。これら三国は歴史を否定し、経済は米国からいただくものだと固く信じて疑わないのだから、その傾向は否定出来ない。
日本の政治の課題は香港、台湾、米国の戦争屋の誘いを如何にして断固断るかだと私は考えている。