孫崎享のつぶやき

国会議員の「言論の自由」と日本維新の会の議員(発言当時)・丸山穂高氏の「戦争しないとどうしようもなくないですか?」発言。言論の自由と言っているが、憲法第二章で戦争の放棄、99条で国会議員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」。

2019/05/17 07:38 投稿

コメント:11

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1:丸山議員のツイッターを見てみよう。

14日「過去、可決は鈴木宗男氏など逮捕や起訴案件で3件あるが、発言等に関する提出など1例もなく、まさに言論府が自らの首を絞める行為に等しい。野党側の感情論で議案が出され、普段は冷静な与党まで含めて審議へ進むなら、まさにこのままではこの国の言論の自由が危ぶまれる話でもある。」

15日「憲政史上例を見ない、言論府が自らの首を絞める辞職勧告決議案かと」。

2:丸山議員は大変な誤解をしている。国会議員には何の道義的制約を受けていないと思っている。

第九十九条は、「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」としている。

 そして、第二章は「戦争の放棄」という項目をもうけ、〔戦争の放棄と戦力及び交戦権の否認〕

第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の

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コメント

この問題は、極めて危険な反動的意見が多数を占め、発言を抹殺する発想が色濃く出てくる傾向を否定できない。

法治国家として、憲法を護持することは大切であるが、憲法を改正することも、両方とも大切である。戦争をするしないは、自国だけでなく、国際社会特に日本の場合は同盟国米国の意向が強く作用する。また、本能的に、女性的に見ればは戦争なき平和が理想の姿であるが、男性的に見ればは平和な場所(領土)を獲得する、維持する力(兵器、兵力)の確保は、不可欠であり、希求するだけでは平和を獲得できないという面の自覚も必要である。

丸山議員の発言は、平和を維持、希求する立場からは批判の対象になるが、平和を獲得する領土、兵器、兵力を獲得していかなければならないという立場からは、全面的に批判することは、安易な判断であり、必ずしも全面的肯定されるものでもないでしょう。一面的方向を取ろうとするのは、賛成できない。

No.9 60ヶ月前

丸山議員は、核兵器が存在しない時代と米露の核兵器の打ち合いでが今にでも人類滅亡する時代の認識がありません。

これ程の経歴の持ち主がこんな発言をするのに驚いています。彼には先生の『日米同盟の正体』『13歳からの日本外交』などの本を読んでもらい認識を変えてもらう必要があります。
これ程のキャリア持ち主でもあんな発言ですから若い年代では似たり寄ったりと思います。
今後、若い人への教育が非常に大事になります。
中学とか歴史の授業の副読本に『13歳からの日本外交』を入れてもらい若い世代が道を誤らないように教育すべきと思います。

No.10 60ヶ月前

やれやれ。本当に辞職勧告決議案が上程された。
こんなのが前例になったら、いずれは財産権を否定した議員(29条違反)、天皇制を否定した議員(1条違反)なども99条で裁こうとなりかねないのが、わからないのだろうか。

ロシアに謝罪しようという動きすらあるのが馬鹿馬鹿しい。ロシアが、日本が攻めてくると本気で思うわけないでしょ。

本当に愚かしい。いわゆるリベラルが実際には不寛容な例はいくつでもあるが、またひとつ加わった。

No.11 60ヶ月前
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