ジョン ダワーは、米国の歴史学者。マサチューセッツ工科大教授。米国における日本占領研究の第一人者。『敗北を抱きしめて』は、終戦直後の日本にスポットを当てる。この作品はピュリツァー賞、更に全米図書賞を受賞した。如何に高い評価を得たかが判る。。
・勝者達は、言葉、文化面で、敗者の社会に入れず、既存の統治機構を通して「間接的」に統治する他に選択の余地がなかった。マッカーサー元帥による「政府の上の政府」は命令の実行を日本の官僚機構に依存。そのため二重の官僚機構。
・(占領軍の)アメリカ人が去った後には日本の官僚組織が存続したが、それは戦争中よりも強力にさえなっていた。
・占領について「米国人達は“非軍事化及び民主化”という、樹木の根と枝の関係に似た改革プログラムを日本に押しつけた。それは独善的で、全く空想的な、あらゆる意味で傲慢な理想主義の、めったにない実例というべきものであった。
コメント
コメントを書く(ID:18367902)
>>3
孫崎さんの存在しないという具体的論考知らないが、朝日が核の傘について報道しているので次の通りコメントします。これはほんの一例です。
①2013.7.30
米国は、NATO加盟の欧州諸国や日本、韓国などの同盟国に加えられた攻撃については、米国への攻撃と同様にみなし報復するとの保障を与えている。
②2018.12.19
中曽根政権が米国のレーガン政権に対し日本が依存する米国の核抑止力が揺らぐことがないように働きかけた外交文書が公開された。
③2018.10.19
日本は今回も核兵器禁止条約に言及しなかった。米国の「核の傘」に頼る日本政府の姿勢を示した。
孫崎さん、何をもって存在しないといっているのかわからないが、朝日などが報道する内容で、米軍基地はともかくとして、日本を母港とする米軍艦船など保有しているとみるのが現実的でしょう。
(ID:21835634)
>>5
イギリス、ドイツ、フランス、ポルトガル、スペインの国々が
好戦性を放棄しているとのことですが、そんなことは決してありません。
南欧2カ国はともかくとして、ドイツも微妙ですが英仏は列強時代の
本性は全く変えていません。
ソ連崩壊につけ込んでのベオグラード空爆、そしてマリ爆撃、ウクライナへの
干渉、デモ隊への資金バラマキ、結果としてのクーデター、
まあ、ゴロツキ国家の本質はそのままです。
(ID:19005377)
>>8
確かに厳密に言えばなしさんのおっしゃる通りです。ただ、私が言いたかったのは、大英帝国時のシテイーの大金持ちと王家が企む金儲けのための戦争、ドイツについては、ナチスがウオール街の資金的バックを得てロシアに攻める戦争、そういうものからは遠ざかっているということなんです。ところが、安倍政権は靖国と旭日旗で自衛隊を再建しようと試みている。そこには英独とのコントラストが私の目にちらつくのですね。日米合同軍が星条旗に旭日旗を翩翻と掲げた時アジアの人々はどう見るのだろうか、自由と民主主義を掲げる解放軍と見るだろうか、みたいなことを考えて居るんです。