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国土②―ベルク・フランス地理学者

オギュスタン ベルクは一九四二年生まれ。フランスの地理学者でフランス社会科学高等研究院教授。一九六九年初来日し、宮城大学教授などとして通算十数年、日本に滞在した

・山々には目を奪うような尖峰が欠けてはいるものの、造山運動の歴史が比較的浅く、気候が激しいために、斜面は切り立っていて谷はV型と深く刻みこまれている。そのため、日本のわずかの隆起でさえ、しばしば本物の山の姿をとる。

・日本の山は交通の点からしても困難な自然環境だが、住民にとっても厳しい環境である。

・短くて速い流れは平野部にあっても、山の近いことを感じさせる(急激なすさまじい増水、劇的な流出と浸食、河床の容赦ない移動等列挙)。

・沿岸地方は有史以来、特権的な美的テーマであり、隣の朝鮮や中国には見られないほどの段階まで活用され、開発されてきた。

・日本の文化は海洋国の文