今の自民党の問題は、各々の議員が、重要政策について自己の見解を述べられないことにある。それは安倍政権の露骨なアメとムチによる。そして今また、首相批判を行うかとみられた岸田外相が、又、日和見主義的対応に戻った。
安倍首相の支持率低下に伴い、次の首相候補とみなされる岸田外相が、安倍首相批判とみられる異例の発言を行った。
6月28日岸田文雄外相は28日、都内の会合で、安倍首相が提案し、党内議論が始まった憲法改正について、「今は憲法9条の改正は考えない」と語った。
7月4日岸田文雄外相は4日の講演で、安倍首相の看板政策アベノミクスを修正する必要性を強調した。。岸田氏は、4年半のアベノミクスの成果を強調する一方、格差の問題点に言及した。派閥創設者の池田勇人元首相が所得倍増論を進める中で、中小企業や地方対策といった格差是正にも努めた事例を紹介。アベノミクス修正の必要性を指摘した。
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稲田氏は3月の衆院安全保障委員会で「(陸自内でデータが見つかったという)報告はされなかった」と答弁。今幹部会、更に個別に報告あったとする報道相次ぐ。安倍首相は稲田氏交代を改造目玉にしたいようだが、内閣改造前に稲田氏解任の必要がある。
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世界の米国大統領の信頼度、当然ながらオバマからトランプで急落。国毎に異なる。独は86%→11%、英国79%→22%。韓国88→17.他方好感度アップはイスラエルが49→56.ロシアが11→53.比はTでも支持高い69%。
コメント
確かに、9条改正反対とアベノミクスの修正の必要性を講演時述べていたので、てっきり今回の改造内閣から距離を置くとみていた。政治家のことばは信用できないが、あまりにも無節操である。改造前の時であり、すべての発言が改造で優位なポジションを得ようとしたでデモンストレーションとしか見えなくなったことは、残念です。
「こんな人たち」発言で、国民、都民を敵に回した段階で、安倍政権は改造してもしなくて、「死に体」であり、自壊作用を起こしていくことが分かっていて、安倍政権に残るのは、ただ安倍氏の未練に寄り添うことでしかない。安倍氏自身も、憲法問題を考えれば、政権浮揚できるなどと考えているわけがなく、第一次と同様に、投げ出すのでしょう。本当に無責任な男であり、岸田氏が付き合う神経もまた、安倍氏とほとんど変わらない軟弱な男なのでしょう。
現在の政治家は、どうして、目先の口利き権益のことばかり考え、長期とまでいかなくとも、一年先、二年先ぐらいを見通して行動しないのであろうか。こんな人たちに、私たちの生活を託すことなどできず、国民一人一人が防衛に走り、どんな政策を繰り出しても効かなくなっていくでしょう。国民を見ない付けが大きくなっていくばかり、巨大な借金に対応する策を政府が考えるのでなく、我々国民一人一人が防衛策を真剣に取り組み始めたら、政権の問題を超えてしまう。大変な事態が起きることが分かっているのであろうか。
孫崎先生の「日米開戦へのスパイ」を遅ればせながら熟読しています。最初のページからスリリングで惹き付けられっぱなしです。といいますのも安倍政権の卑しくて醜い政治の本質的な部分の読み解きを「日米開戦へのスパイ」が助けてくれるのです。
この著作の103ページに
首相「双方比較したうえで自分は交渉を選ぶ」
陸相「それは総理の主観的な意見に過ぎない。それでは統帥部を説得出来ぬ」
とあります。勿論、首相は近衛、陸相は東条です。
岸田外相の日和に関しては、
外相「9条問題は棚上げが良い。アベノミックスは早急に修正すべきだ。閣外に出て政策を勉強したい」
首相「今君に出られては困る。現内閣は崩壊する。第一に米国が黙っていない」
てな具合のすり合わせがあって岸田は閣内に留まり、彼の派閥は豊かな恩恵を受ける。
近衛の場合、狂気の戦時だから、統帥部の威力に屈し、閣外追放。ブレーンスタッフは虐殺。戦後の政治は戦前の統帥部の位置に米国がそっくりそのまま居ついている。その威力は統帥部のそれを凌ぐと私は考えている。でなければ、これほどレイムダック化した安倍氏が堂々と首相の座に居座れるわけはない。
じゃどうすの?デモと選挙で倒すしかないでしょう。
岸田氏のような世界的に知名度の高いリベラル派は、孫崎さんのような批判に非常に弱い。他の閣僚とは知的な「格」が違うだけに、お食事をしたから寝返ったなどと言われると寝られないくらい気になるタイプだ。
恐らく、孫崎さんのこういう言論は、今までにも陰に陽に要人たちに影響を与えてきたはずだ。慶応の金子教授もストレートにエスタブを批判しているが、孫崎さんの言論はより政治のメカニズムに通じてのものだけに批判される側には錐が突き刺さる。
70年前にはこういう論客はいなかった。孫崎さんとともにある吾らの時代の僥倖に改めて感謝したい。