A:事実関係
13日付朝日新聞「正男氏、米情報機関とつながり? 殺害前に米国人と接触」
「北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キムジョンナム)氏がマレーシアで殺害された事件で、正男氏が殺害前に米情報機関とつながりがあると指摘される米国人と接触していたことが、マレーシアの捜査幹部らへの取材でわかった。捜査当局は、こうした行動が殺害の引き金の一つになった可能性があるとみている。
捜査幹部や正男氏の知人によると、正男氏は2月6日午後、家族が暮らすマカオから1人でマレーシアの首都クアラルンプールを訪れた。監視カメラの映像によると、荷物は黒いバッグ一つだった。
8日には周囲に行く先を告げぬまま、同国北部のリゾート地ランカウイ島に移動。ホテルの監視カメラ映像によると、9日にホテル内で男性と落ち合った。
捜査幹部によると、男性はバンコクを拠点にする中年
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コメント
米国の情報収集は、人工衛星から外部の人物、兵器などの移動を監視し、内部的には、スパイによる情報収集、電話の盗聴、インターネットの監視など多方面にわたり、韓国情報を加味して、かなり正確に、北朝鮮の状況を把握しているのでしょう。故金正男氏の動きは、当然、マレーシアだけでなく、北朝鮮も四六時中監視していたのでしょう。マレーシアは、北朝鮮の友人国であり、金正男氏が米国のスパイと接触すれば、すぐわかるはずであり、米国の諜報機関に何か手違いがあったのであろうか。事実とすれば、考えられない米国諜報機関のミスである。
金正男には中国型の解放経済で北朝鮮の民生を向上させるというのが夢だったから、開放経済に懐疑的だった父と離反した。その人物が米情報機関とマレーシャで接触していたとなると中国からも離反していたとも取れます。何故、そうなったか、私には興味深いことです。
この記事で私が注目したいのはマレーシャの捜査当局がこのタイミングでこのようなリークをするということです。米国にとって決して良いニュースではないからです。マレーシャは米国にしっかり抱きすくめられていたと私は見ていましたが、又、反米のマハテイール路線に戻ったのでしょうか。
このような記事に接するとアジアでは米国は日本にしか信頼されていないのかなと思わない訳には行きません。
正男と米国との関係や米国の意図は予想されていたことですから、この件がわかっても北朝鮮の動機がさらに理解できるようになったとはあまり思えません、孫崎さんには失礼ながら。
この事件で最大のポイントは、北朝鮮がいちおう友好国の空港で毒ガス使用してヒトを殺害したというところや、その後、人質をとるという得意の外交で、マレーシアと交渉したところだとおもいます。動機を理解しているような場合ではないと思いますね。