>>11 EUはたとえば東欧の労働者の就業機会を東西冷戦のころよりも増やし、所得をひきあげているわけですね。 EU自身が「新規加盟国の成長により、投資機会、製品需要が増大し、既加盟国も成長した」という認識です。 http://eumag.jp/behind/d0514/ もちろん、市場経済にくみこまれることによって、あらたな問題が東欧諸国をおそうわけですが、そうするとまた、その解決のためにEUの本部から多額のカネが流れ込むわけです。 EUの域内全体をとおしてみれば「貧しい国が豊かになり、富が独占されなくなっている」わけです。少なくともEU官僚はそれをめざしているわけですね。 そういう意味でEUは、富める者と貧しい者の差をちぢめ、ごく少数の者が大金持ちになることはあっても、富をごく少数で独占しているわけでなない世界を官僚的につくりあげようとしてるわけで、つまりより社会主義的でもあるんですよ。 マクロンの思想的背景もそんなところかなあと、これは想像ですが、おもっています。 「富める者と貧しい者の差が大きくなり、ごく少数の者が富を独占すること」を古くから社会主義者が問題にし、そのひとつの答えが今のグローバリズムなわけですから、「グローバリズムがよいとか悪いということでなく」などというのは、問題のとらえ方を間違えているとおもいます。 国家間の格差減少をグローバリズム以外のなにで実現できるのか?ということですね。 フランスの労働者でルペンに共感するような人々は、まずは自分の国だけが豊かであれば良いという人々で、言ってみれば右翼なんですよ。フランスでは右翼がより先進的なんです。 そこをごまかしてはいけません。 そしてそこがこの問題のむずかしいところです。
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孫崎享チャンネル
(ID:13458971)
>>11
EUはたとえば東欧の労働者の就業機会を東西冷戦のころよりも増やし、所得をひきあげているわけですね。
EU自身が「新規加盟国の成長により、投資機会、製品需要が増大し、既加盟国も成長した」という認識です。
http://eumag.jp/behind/d0514/
もちろん、市場経済にくみこまれることによって、あらたな問題が東欧諸国をおそうわけですが、そうするとまた、その解決のためにEUの本部から多額のカネが流れ込むわけです。
EUの域内全体をとおしてみれば「貧しい国が豊かになり、富が独占されなくなっている」わけです。少なくともEU官僚はそれをめざしているわけですね。
そういう意味でEUは、富める者と貧しい者の差をちぢめ、ごく少数の者が大金持ちになることはあっても、富をごく少数で独占しているわけでなない世界を官僚的につくりあげようとしてるわけで、つまりより社会主義的でもあるんですよ。
マクロンの思想的背景もそんなところかなあと、これは想像ですが、おもっています。
「富める者と貧しい者の差が大きくなり、ごく少数の者が富を独占すること」を古くから社会主義者が問題にし、そのひとつの答えが今のグローバリズムなわけですから、「グローバリズムがよいとか悪いということでなく」などというのは、問題のとらえ方を間違えているとおもいます。
国家間の格差減少をグローバリズム以外のなにで実現できるのか?ということですね。
フランスの労働者でルペンに共感するような人々は、まずは自分の国だけが豊かであれば良いという人々で、言ってみれば右翼なんですよ。フランスでは右翼がより先進的なんです。
そこをごまかしてはいけません。
そしてそこがこの問題のむずかしいところです。