私達は第2次大戦前と戦後の日本は切れていると思っている。
だが、何故か誤解してきた。実際は太く、繋がっているのだ。
先ず昭和天皇。処分、退位なしで何故継続できたか。占領軍の統治に利用できたから。
逆に言えば、占領軍の統治に協力する人間なら、生き残りは容易だったのだ。
多くの人は、吉田は反軍と思っているがそうではない。国際協調を貫いていた外務省が、吉田茂次官の時に軍と協力に切り替えたのだ。終戦直前、終戦工作を模索し睨まれただけだ。
戦後の日本は「実は変わっていない。一部の軍人を提供するだけで切り抜けた」と喝破したのはノーマンだ。
ハーバート・ノーマンは1909年カナダ人宣教師の子として軽井沢町で生まれる。カナダの外交官。1945年GHQに対敵諜報部課長。昭和天皇とマッカーサー会談のGHQ側通訳。1956年駐エジプト・カナダ大使。ソ連のスパイの嫌疑をかけられ、自
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驚くことに検察は治安維持法・ゾルゲ事件(実質冤罪事件)の戦前と戦後はつながっている。『日米開戦へのスパイ』(7月発売予定)。ゾルゲ事件を担当した二人の検事、井本台吉と吉河光貞は何と、砂川事件の検事です、井本台吉は検事総長に。戦後冤罪的性格追及せず。
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朝日18日、突っ込んだ記事「首相から電話 質問を封印 自ら縛る議員たち」、一面トップ。森友問題で西田昌司参院議員に首相から電話で質問内容に注文。①8億円値引きの正当性を引き出す②小学校認可基準緩和に関する維新への追及は控える
コメント
>>4
私も同意します。
体制の維持、破たんが、選挙で二大政党が競い合い、官僚も体制の変更によって立場が、全く変わってしまう米国に対し、日本は派閥のたらいまわしで、自民党が政権を確保してきた。政策の修正が可能であったが、二年ほど前であったと思うが、官邸が完全に官僚の人事権を握ってしまった。自民党の派閥たらいまわしが機能しなくなっているといえる。戦前と同じ現象がみられるようになったのです。官僚を手のうちにした政権は、許認可権を握り、官僚が忠誠心争いをするようになり、数の力で、何でもできる状況を作り出すことができる。野党が混乱していては、対抗できないが、野党内で、弱い者同士でいさかいをしている。いさかいばかりしているから野党を卒業できないともいえる。
>>7
あなたが野党の批判で終わるのは非常に惜しい。野党がどういうことで一致し団結するのがいいとあなたは考えているのでしょう。それを言わなければ、神の座に安座して右も左も中庸も悪いと言い続ける絶対的独善主義者となってしまうのではないでしょうか。
(ID:19005377)
孫崎先生のお話はパーフェクトです。
そしてそれをスピノザ風に幾何学的に表現すれば、天皇制/軍部・官僚/財閥のそれぞれが三角形の頂点にあるトライアッド(三つ組)で戦後はその形から軍部と財閥が抜けて、天皇制/官僚/米支配層という形はまるきり同じのトライアッドを形成している。この三つ組は強力な結合体です。ただ綯交ぜですから、ダイヤモンドほどではない。注目すべきは国民は不在です。今ときめく政治家もこの三つ組に於いては不在です。選挙に落ちれば、只の国民ですから。
この三つ組は米国支配層が変貌しない限り壊れません。更には国民が食える間は壊れません。他国と衝突すれば、やはり壊れます。その場合、国民の多くの犠牲を伴いますから避けねばなりません。そのような情けない状況に日本はあるのだと私は考えています。そういう閉塞を打破する術を持ちたいがなかなか。