フレデイ タン のコメント

>>1
「シリアもアサド体制が若者たちの声を聞き適切に対処すれば若者たちが決起、米国の介入もなかった」とさらりと言ってのけられると「そうなんだ」とうっかりしそうになるのです。しかし、そんな簡単なものかと思わざるを得ません。ポイントは二つ。一つは若者たちの決起。もう一つは米国の介入。

1.若者たちの決起
①アサド政権はアラブ諸国の中で唯一民主的な方式で支えられている。これは西欧の知識人の確定した評価です。
②シリアで反乱を起こしている分子はサウジアラビアから送り込まれたワッハーブ主義者の傭兵、エジプトからサウジアラビアに亡命しサウド王家に抱えれたモスリム同胞団と呼ばれるテロ集団、ヨーロッパその他のから流れて来たテロリストでシリア人の反乱者は稀である。
2.米国の介入
アサドは米帝国主義に反対する政治家である。従って米国はアサドを壊したい。その役割をサウジにさせている。これってやっぱり国際法違反です。一方、ロシアはアサドから正式に要請を受けて受諾した。プーチンは律儀でオバマにちゃんと事前通告している。今回トランプはまるで暴力団の如く大量のミサイルを撃ち込んだ。この打ち込みは言語道断。さらりと言ってのけられるものではない問題だと私は思います。

シリアがアフガンやパキスタンやリビヤみたいに一気に陥落しなかったのはアサドが国民の多数の信頼を得て居るからだと私は思っています。昨年9月からロシアがアサドの要請に応え本格的に肩入れ始めているので今後も懲りずに種々米国は妨害するだろうが、アサドの主権は安定的に確保されていくであろうと私は期待してます。


No.12 91ヶ月前

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