younghope のコメント

国民に情報が共有化されず、体制が占有するものであれば、国民は体制がすべてであり、よほどのことでない限り、体制に歯向かうことはないでしょう。閉鎖された鎖国も意味があるといえます。

カントの時代と現在を同一視するわけにはいかない。情報はあふれ、豊かな国があれば、極貧に悩む国もある。大学を出ても職が得られなければ、高いお金を費やして、大学を出た意味がない。大学運営が商売になり、学生が路頭に投げ出されることになる。そのような不合理が解消できれば、体制国家も支持される。

中東に起きている問題は、大学を出ても、職が得られず、貧困生活を余儀なくされ、年々積み重なっていけば、社会に不満がたまっているので、米国のように、その国の社会体制を破壊し、米国流の社会に変えていこうとする国が出てくる機会が多くなり、現在の中東の混乱が起きているのです。シリアにして、40年前に2度ほどシリアに出かけたが、階級格差がはなはだしく、よりよい生活を求めて、大学を目指した若者が多かった。大学を目指しても職がなくて、一部の特権階級に独占される体制に反旗を翻す者たちが出てきて当然なのです。シリアもアサド体制が、若者達の声を聴き、適切に対処していれば、若者たちの決起、米国などの介入もなかったのです。

国民の声を聴かなければ、安泰に見える巨大国家であっても、思想的に自由な発想ができない国家は、想像を超えた混乱にまみえることになる。自由な発想が許される国家ほど、常に鍛えられており、常に不満が消化されているので、社会的混乱が少ない。柔軟性に富んだ国家といえる。一番心配されるのは、他民族併合国家中国の瓦解である。賢明な国家指導部に適切な対処が求められている。言論の自由より、所得格差は、日本より進んでおり、環境対策、高齢化社会対処など難しい問題が多いようである。前向きに中国の現状を適切に知る必要性が強くなっている

No.1 92ヶ月前

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