「いまドイツとフランスは戦争するでしょうか?」と訊かれれば、多くの人は「しない」と答えるでしょう。第一次大戦と第二次大戦で独仏は戦いました。なぜいまは戦わないと思えるのでしょうか
私は講演でしばしば、このように問いかけます。
「ドイツとフランスは、いま、戦争するでしょうか?」
すべての人は「戦争はしない」と答えます。
なぜでしょうか。ドイツとフランスは第一次大戦と第二次大戦を戦いました。それがなぜいまは「戦争はしない」と言えるのでしょうか。
たとえば、領土を争点にしようと思えば、領土問題は潜在的に存在しています。九州の七割くらいの大きさの、アルザス・ロレーヌ地方は、人口の七割がドイツ語系の言葉を話しますが、いまはフランスの領土です。ほかにも争点がないわけではありません。
ドイツとフランスは、第一次大戦と第二次大戦に莫大な死者を出しました。
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コメント
辺野古・高江での基地建設強行も同様です。
>>3
貴兄のナラテイブ(narrative:コンサイスには物語と出てますが、米国のリベラルは主張や見解や見識の意で使っているので
敢えて採用しました)に賛同します。最後の行は圧巻です。
勉強不足でよくわかりません。欧州合衆国とは、つまり今のEUでしょうか?英国が脱退したのは長期的には「平和」の退行なのでしょうか?
また「統合」という理念が、資本のグローバリズムと一体(あるいは利用)しているような気がしているのですが?
また「ナショナリズム」(国際的にはパトリオットかも)とは「統合」の逆の理念で、相容れないものなのでしょうか?
民族自決の概念も「平和」にとって「危険思想」なのでしょうか。
色々と無知ゆえの屁理屈、恐縮いたします。
(ID:19005377)
ドイツとフランスのお話は実に示唆に富んでいます。
ジョセフ・ナイのお話ももっともらしく聞こえてきます。
フリードマンの二つの潮流もSOUNDS GOODです。
最初のドイツとフランスのお話はNATO軍の創設で各国が牙を抜かれたことを考えれば当然の結果みたいに私は感じます。そのNATO軍が実は日本の中国大陸における関東軍の役割と同じことを演じているとなると西欧の情勢は変わってきます。長く続いたドイツとフランスの対立関係がすっかりNATO対ロシアにすり替わっている現実は否定出来ません。国家間戦争はヨーロッパでは国家間戦争の新しい型に止揚されていると私は考えています。
次のジョセフ・ナイの複合的依存関係、フリードマンのレクサスとオリーブの木もネオコン・シオニズムが描く世界秩序、パックスアメリカーナ、アメリカの世紀を売り込むためのキャッチコピーにしか見えません。
私たちは国連という立派な機関を既に持って居ます。米国とイスラエルが国連を尊重すれば全てが解決に向かうはずです。国連を潰そうとしているのが米国とイスラエルではないでしょうか。それだけが問題だと私は考えてます。