「日本は核の傘によって、ロシアや中国の核兵器から守られている」と言われるのを、私たちはよく耳にします。
ここでいう「核の傘」とはなんなのでしょうか。
もちろん、文字通りの「傘」が日本上空に漂っているわけではありませんし、ロシアや中国が撃ってきた核弾頭ミサイルを撃ち落とすシステムがあるわけでもないのです。日本を攻撃する中距離弾道ミサイルは、秒速二〇〇〇メートルから三〇〇〇メートル、長距離弾道ミサイルにいたっては秒速七〇〇〇メートルの速度で落下してきます。これを撃ち落とすことなど、現実的にありえないのです。
「核の傘」は次の手順を踏みます。
①特定の紛争で日本が中国に合意しないと、中国は日本に「核兵器を撃つぞ」と威嚇する。
②日本は米国に「中国から核兵器で脅迫されている。助けてくれ」と頼む。
③米国は中国に「日本を核兵器で脅すのを止めろ。日本を核攻撃したら、その報復に中
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軍産複合体=ジャパンハンドラーにひたすら恭順の意を示す。非核保有国日本の国益は核兵器の先制使用を禁止すること。安倍首相、逆にオバマが模索の先制使用禁止に反対と米太平洋軍司令官に発言。醜い姿だ。
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中国内部、南シナ海で軍は実力行使、外交部局は「南シナ海行動宣言」で紛争回避を志向。後者に新たな動き、国際社会は中国の紛争回避しようとする勢力と協調すべし
コメント
孫崎先生ののご説明の中で;
「核の傘」は次の手順を踏みます。
①特定の紛争で日本が中国に合意しないと、中国は日本に「核兵器を撃つぞ」と威嚇する。以下略。
とありますが、そもそも中国は「核の先制不使用」を宣言しているのではないですか?だとすれば「中国は日本に”核兵器を撃つぞ”と威嚇する」事は有得ないのではないですか?つまり中国は常に一方的に核先制攻撃を受けるリスクを負っており、その様な不利を覚悟で「核の先制不使用」を宣言する事は大変重みのある言葉ではないか。アメリカ(オバマ政権)も見習うべきは当然で、ましてや日本はアメリカのその様な宣言を強く支持すべきにもかかわらず、真逆な事をやっている。それとも中国の「核先制不使用宣言」など頭から信じていないと言う事でしょうか。
そもそも日本が(可能性としては北朝鮮から)核攻撃を受け、その直後にアメリカが核報復攻撃を行ってももう遅く「核の傘」は存在しないわけだし、やはり「核先制使用」しか「核の傘」にはなり得ない訳か。
核の先制不使用とは多分に政治的な言葉であって
軍事的には何の意味もある言葉ではありません。
世界で唯一他国に核攻撃を行い、大量殺戮を行った
米国の居心地を悪くするための言葉であって、
中国は、別に通常兵器による攻撃ならば、俺たちは
決して攻撃した国を核攻撃することなく滅びるつもり
だと宣言したわけではありませんし、それを信じて
中国を通常兵器で攻撃する国もないでしょう。
長い間、通常兵器に関しては世界一の規模を保持してきた
米国にとっては、核先制不使用こそは最もありがたい
宣言であって、すすんでやりたいことのはずであったと
思います。
しかしそれをすれば核使用は道義的に間違っていると
世界に宣言することでもあります。
オバマが本当に核先制不使用宣言をしようとしたのなら
彼はヒロシマ、ナガサキを作り出した祖国を恥じて
それを間接的な謝罪に変えようとしたのだと思います。
それしか考えられません。
それをよせといった安倍って,,,
>>8
なるほど、良く解りました。
(ID:18982160)
「核の傘」なんて有り得ないことは、普通の知能を持っている人が考えれば、すぐに気づくはずだ。
ところが日本の、特に自民党のお偉方は、完全に信じているからややこしい。
それは、ジャパンハンドラーたちによって洗脳されているためだ。
ジャパンハンドラーは、まず外務省の官僚に「核の傘」の重要性を説明した。幼稚園から大学まで、先生の話を「全て真実」と信じることで優秀な成績を続けてきた官僚たちは、何の疑いも持たずに信じた。そしてそれを閣僚に説明した。頭の良さで閣僚に引け目を持つ大臣たちは、それを信じてしまった。
「自分の頭で考える力」を持つ人物が、政治家になれる選挙制度に変えることが必要だ。
そのため、日本でもディベート教育を始めるべきだ。