孫崎享のつぶやき

映画「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」、今レッド・パージで活動拒否された脚本家の映画を作る米国映画界の力。同時に「レッド・パージ」の時代が忍び寄る

2016/08/02 07:12 投稿

コメント:3

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A映画com解説

「ローマの休日」など数々の名作を生んだ希代の脚本家ダルトン・トランボの波乱万丈な人生を、テレビシリーズ「ブレイキング・バッド」で知られるブライアン・クランストン主演で描いた伝記ドラマ。脚本家トランボはハリウッド黄金期に第一線で活躍していたが、冷戦の影響による赤狩りの標的となり、下院非米活動委員会への協力を拒んだために投獄されてしまう。釈放された後もハリウッドでの居場所を失ったトランボは、偽名を使用して「ローマの休日」などの名作を世に送りだし、アカデミー賞を2度も受賞する。逆境に立たされながらも信念を持って生きたトランボの映画への熱い思いと、そんな彼を支え続けた家族や映画関係者らの真実を描き出す。

B: ダルトン・トランボ(ウィキペヂア)

アメリカ合衆国コロラド州モントローズに生まれた。家業は靴屋。南カリフォルニア大学を卒業後、雑誌の記者・編集者を経て脚本家へ

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コメント

芸術文化は、不偏不党であり、いかにして人の心を打つ何かを表現できるかどうかにかかっているのでしょう。人間というものが分かれば、芸術文化で、「レッドパージ」しようとしても、無理なことが分かるはずである。「レッドパージ」などして一人の人間を捉えることなどできようはずがない。一人の人間の心が自由に活動してこそ、芸術文化なのだから。

問題は、政治的発言である。特に、米国と中国、ロシアが対立し、多くの国は、どちらにも就くことはしないのが、現在の外交世界である。残念なことは、日本の政治家、国民が米国流文化に感化されるだけでなく、米国と一体化していることであり、野党さえ、日米同盟日米安保の地位協定に、異議をさしはさまない状況である。沖縄などは、別の国の問題としてとらえているのでしょう。日本では、もうすでに、「レッドパージ」など必要ないのでしょう。借りてきた猫のようにおとなしくなっており、国内問題にして騒ぐだけで、米国とまともに向き合う野党などなくなっているとみるべきです。

No.1 101ヶ月前

映画は最近見なくなっています。友達に「お前は引きこもり症だ」と言われています。でも、孫崎先生が推薦されるものは観るんです。間違いないですから。

ダルトン・トランボという人物、私、不勉強で知りませんでした。紹介されたキャリアから判断してとても魅力ある人物ですね。

ケネデイー大統領、カーク・ダグラスがトランボの名誉回復に積極的に働く!恰好いい男たちはやはり違いますね。米国のリベラルは戦後の米国大統領達の中で唯一INTEGRITYがあるのはケネデイ大統領だけだとの結論を出しています。カーク・ダグラスの息子はマイケル・ダグラス、親子共にとても恰好良い。ブッシュ・ジュニアと同世代のケネデイ大統領の息子は、大統領の呼び声が高かったけど、残念ながら、飛行機事故で不審死となっている。

この映画、身逃すわけには参りません。

No.2 101ヶ月前

若い頃(大学時代だったかな)、ジョニーは戦場へ行った、を見て
ダルトン・トランボの名前は頭に深く刻まれ忘れられない名と
なりました。

こういう人を生むところが米国のすごいところです。

みなさんにも「ジョニー」をぜひおすすめします。
果たしてツタヤやゲオに置いてあるかですが。

No.3 101ヶ月前
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