1:西日本新聞
憲法記念日の3日、憲法や集団的自衛権を考える「北九州憲法集会」があり、孫崎享氏が「安保法の正体」と題して講演した。
約400名が来場した。
孫崎氏は集団的自衛権の行使を可能とした安保法の施行について「集団的自衛権の本質は他国のために自衛隊を出動させる他国防衛だ」と主張。
「指導者の詭弁をマスコミがそのまま拡散し国民が騙されたふりをしている状況で第2次世界大戦以前と同じ現象が今、起きていると危機感をあらわにした。
2:毎日新聞地方版「安保法の本質暴く」
約450名が参加。
孫崎氏は安保法の問題点を指摘。集団的自衛権の本質は他国防衛。アメリカの戦略のために自衛隊を出す。
自衛権名前がついているけれども自己防衛の権利である個別的自衛権とは定義からしても実態からしても異質だ」と述べた。
その上で、「日本は今危機的状況にあると思うが、最たるものが
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コメント
北九州憲法集会での孫崎先生の講演に関する報道ぶりは良心的だと私は感じるんですが。
私が参加した有明集会は5万人が参加しましたが、朝日は航空写真を一面に掲載しませんでした。安倍総統の意向を忖度したんでしょうね。集団的自衛権は日本を間違いなく破滅させるものなんですけど。朝日にとって目先の世渡りが先ですかね。
有明集会は昨年の横浜集会に比べて若者、壮年層の参加が多く、何かをきっかけとして1960年代に米国で起こったヴェトナム反戦運動みたいな大規模な集会に発展するだろうという確かな手ごたえを感じましたね。
「指導者のうそと詭弁を、マスコミが拡散」と孫崎さんが発言しているのに、「マスコミが拡散」の部分をカットする朝日新聞。こういうことが朝日新聞社内では日常化、常識化しているのでしょうか。
日本のマスコミはジャーナリストとは自称しない。マスコミと自称する。
ジャーナリストは、自前で取材して、自分で考えて記事を書かねばならず、「ぶらさがり」や「夜討ち朝駆け」で記事を拾ってくるのとはちがって頭が必要、勉強も必要、おまけに批判も覚悟しないといけない。(それがジャーナリストなんだが。)
「ぶら下がり」「夜討ち朝駆け」「記者クラブ」で行った方が御身大切。
もっとも、これは、日本社会が「拒否権」を個人に許さず、ノーと言うと村八分にする全体主義社会である事と深く包みあっているのであり、記者であれ見解のある記事を書くことは西洋社会以上のリスクを伴う。
西洋では、意見を言わない人はバカだと思われ、個人の意見は尊重されるが、日本にはそれはない。
そこが日本の強みであることがまた厄介であって、個々人が異論をいわず「チームワーク」よく共同作業をすすめるのが日本の強さであり、批判や拒否権は、その共同社会を壊す不埒な行為とみなされがちだ。
こういう時に責任を取って自ら死んで、後進に自由の道を開くのが知識人の責務だろう。国の税金で学んだエリート知識人の諸君よ、孫崎さんにならって、身を挺して意見を表明してほしいものである。朝日や毎日にもそういう人いるでしょ。
(ID:18982160)
地方紙の西日本新聞は孫崎さんのコメントに「…と危機感をあらわにした」と共感しているのに対し、毎日や朝日は「…の見解を示した」、「…と発言」と客観的表現にしている。それでも、記事を掲載したことは評価すべきだろう。首都圏での講演会だったら、政権の批判があると解っている孫崎さんの講演会には、記者が取材にさえ来ないだろう。首都圏のマスコミは、完全に安倍新聞や安倍放送局に成り下がっている。報道の自由度が72位に落ちたことさえ、恥とも感じていないようだ。