松井久子監督が映画「不思議なクニの憲法」を作った。彫刻家イサム・ノグチの母レオニー・ギルモアを描いた日米合作映画の「レオニー」が代表作である。彼女は女性を中心とした市民の資金を母体に映画を作ってきた。
今日本は大変な曲がり角にある。何とか、日頃、憲法に関心のない人に憲法を伝えたいという思いから今回の映画が作られた。
早稲田大学の試写会で、監督への質疑応答の時、「憲法の映画作るといったら離れていった人達いました」。そうでしょう。日本はいまそういう国だから。製作者側の案内(http://fushigina)。
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憲法には「私はどう生きるべきか」が書いてある。
この映画は、憲法論議が政治によって進められるのでなく、主権者である 私たち国民の間に広がることを願ってつくられたものです。
国のかたちをきめる憲法に、
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自衛隊はヘリを491機保有(輸送用270機)。何故日本政府は救援に米軍の助けを求めなければならないか、
コメント
世界史をざっと見て世界の人々に最も影響を与え今も尚与え続けていてその価値が不変の主張はマルクスの共産党宣言とF.D.ルーズベルトの四つの自由だと私は思っています。そしてこの二つの主張が抱く価値を引き継いだ形で国際連合憲章と日本国憲法が生まれたと思っています。
一方、先日の孫崎先生と進藤栄一先生の対談は私にとって実に真実を突いた感動的なものでした。日本で一般に憲法9条はマッカーサーが押し付けたものだと考えられているが、実はそうではない。日本人が考え発案し採用され具現化したのだとの進藤先生の解説はとても説得性に富んでいました。
古くは土佐の自由民権運動家の植木枝盛が主張しており、敗戦後すぐに幣原喜重郎が発案し、芦田均がケロッグ・ブリアン不戦条約に依拠しGHQに説明、芦田小委員会が設立され、詳細議論し具現化したものだとのことでした。9条2項の裏に芦田小委員会の議事録がありそこに自衛権の存在があるとのことでした。実に納得行くものです。
続く
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続き
米国に生まれたネオコン・シオニズムという世界武力制圧の試みはロシアと中国のゆるぎなき抵抗にあい大きな壁にぶつかっています。一方、米国内ではトランプ、サンダースたちがシオニズムに反対する立場で元気です。私たち護憲派は辿って来た道が正しかったことを再確認し、前に前に進んで行くしかありません。その先に米国の略奪的なネオコン・シオニズムの衰退が見えているわけですから、なおさらのこと、安倍政権にひるむわけには行きません。
松井久子さんの映画を観て、新たなる元気をいただこうと思っています。
私たち国民、官僚、政治家、マスコミなどが、イデオロギーを超えて考えなければならないことを、次の言葉で伝えている。かみしめたい言葉です。
「経済的には、世界3位の大国ながら、アメリカ追随一辺倒で、独立国の主体性について考えてこなかった(政治家と官僚たち)も、権力に阿るばかりの大手メディアも、そして無関心を決め込んで動こうとしない国民も、この国すべてが稀に見るほど不思議な国。」
主義主張は、己の立場だけで主張するのでなく、この国の在り方を本質的に問う主張をまとめ上げる作業が、まったく機能しない。このようなまっとうな見方考え方に接すると救われる気がします。日本の良心は残っているのをみて大変うれしい。