そもそも、現段階で日本が、TPPを今国会で批准しようとする試みが間違っている。

 米国の政治動向を見るに、現在案を米国議会が批准することはない。

 まず、共和党のトランプ氏、民主党の二番手サンダースはTPP反対を強く出している。

 ヒラリー・クリントンも、現在のTPPには反対と述べている。

 こうした状況下、本年中の批准はない。

 ヒラリーは基本的にTPP支持である。しかし、現在の案は不十分と言っている以上、仮に大統領になっても、そのまま批准を求めることはない。かつ、民主党議員は大多数が反対である。したがって、大統領就任直後、如何に内心推進したいと思っても党内の大多数が反対する案件は進められない。

 したがって現在案は死んだも同然である。

 それを批准しようとした政府が間違っていた。

A:事実関係

 13日読売「TPP法案成立見送り、自民の国対委員