オリーブの木は生きている限り、百年でも二百年でも、或いは千年でも実をつけてくれるそうだ。先日取材させて頂いた神奈川県二宮町「ユニバーサル農場」の濱田さんが教えてくれた。濱田さんは200本近くのオリーブの木を生育し、収穫した実でオリーブオイルを搾油している。200本と聞くととても多く感じるけれど、西欧の一般的なオリーブ農家からすればむしろ少な過ぎる方だ。
かつて生産量世界一を誇るスペインの田舎町を旅したとき、車窓越しに見たオリーブ畑は永遠に続いているのではないかと錯覚するほど広大だった。
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コメント
日本の農業は農業協同組合に支配されている。庇護されている。それがTPP問題がメディアに取り上げられるようになって私が感じたことでした。農業協同組合に属さなければ農業生産者ではないような、そんなおかしな仕組ができているように思いました。
農業の自由化。TPPを機に、農業協同組合に支配されない農業も認めていかなければ、世界から信用される本当の農業は育たないように思います。
日本はまだまだ封建的社会なのだなと思います。
GAPのことを私はよく知りませんが、要するに環境にかける負荷をミニマイズして持続可能な農業をするということなんですね?日本では食品の安全性がよく取沙汰されますが、商業農業のやり方自体に大いに問題ありということでしょうか。農業だけではなく、漁業についても日本のやり方には多くの問題があると聞いたことがあります。とにかく日本は稚魚を含めて根こそぎ取ってしまうのでどんどん資源がなくなっていって結局自分で自分の首を絞めていると。北欧なんかはそのあたりをちゃんとコントロールしていって、結果として漁業関係者はかえって潤うようになったという話を聞きました。日本って農業にせよ漁業にせよ、なぜそんな風になってしまうのでしょうかねえ。
(著者)
>>1、2
いちがいに自由競争がいいとか、組合や商業が悪いとは言えませんが、形の良い野菜、本当は旬じゃない野菜、安い野菜を生産者に求め続けて来た僕たち消費者も変わらないといけないと思いますよね。カボチャはハロウィンにはないし、イチゴはクリスマスにはないし、トマトは冬にはないものだということを(案外知らない人が多いような)知るべきだし、あるということは「何かがおかいしんじゃないの?」と疑問を持つことが必要なんじゃないかと。安い弁当が期限切れの廃棄食品で作られていたりすることと同じように。