久野です。
戦艦大和の命日である4月7日は、
本年も奈良県天理市の大和(おおやまと)神社での
第二艦隊戦没者慰霊祭に参列しました。
小学生の頃に初めて作った軍艦プラモデルが
(先月竣工した護衛艦「かが」に艦名が引き継がれた)
空母「加賀」、そして次に「大和」です。
軍艦プラモデルの説明書って、作り方だけではなくて、
艦歴についてもけっこう詳しく書かれているんですよね。
それを見ながら私は
「昭和20年4月に沈没ってことは終戦のたった4ヶ月前やないか、
うまくやり過ごしたら『三笠』みたいな記念艦として
今も残ってたかもしれへんのに…」
と残念な気持ちになりました。
小学校4年生の時に読んだ伊藤正徳『連合艦隊の最期』でも、
同様の思いが書かれていました。
しかし、それは結局できなかったのです。
おそらくは日本人として、
「建国以来2600年外国に侵入させなかった民族の末裔」
としてできなかったのでしょう。
今の日本人が見れば、もしかすると理解できない理由かもしれません。
しかし、指導者特定個人の自己満足や
保身のためだけに「大和」を出撃させたわけではなかろう
――そういう感覚をもちさえすれば、
「大和」出撃についていろいろなことが見えてきます。
結果を踏まえた反省をし、
後世に教訓を得るのは当然、大事なことです。
戦艦大和の沖縄への出撃は当然、戦略的に問題もあったでしょう。
しかし同時に、国家を背負い、歴史を担った先人たちを
信じる心ももたなければなりません。
その「信じる心」を崩壊させ、命がけで祖国をまもった
先人たちへの敬意と感謝を消し去ろうとしているのが、
まさに“南京大虐殺”“従軍慰安婦”問題ではありませんか。
戦後の日本人はいつしか、
「先輩たちの重大な決断には、何か理由があるはず」
という当たり前のことをどこかに
置き忘れてしまったのではないでしょうか。
今週の【久野潤チャンネル】ではそういう視点を踏まえて、
しかし情緒的に走ることなく歴史の大きな流れをベースに
戦艦大和沖縄特攻を「日本海軍の実力」
シリーズ第4弾としてお届けします。ぜひご覧下さい!
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