クマムシ博士のむしマガ

むしマガ Vol.31【森山和道インタビューその4「サイエンスコミュニケーションと大学のポジション」】

2012/07/02 16:09 投稿

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 こんにちは。パリでは今週末からJAPAN EXPOが開催されます。

JAPAN EXPO

 このJAPAN EXPO、ざっくりいうとヨーロッパでのオタクの祭典とでも言いましょうか。日本のアニメやポップカルチャー好きのヨーロッパ人が集まる超大規模イベントです。

 去年の来場者数は4日間で19万人以上。私も行ってきましたが、いやはや驚いたのなんの。

 行く前は、外国人のオタクは日本の本場のオタクに比べてちょっと甘い「なんちゃってオタク」だと思っていたのですが、とんでもない勘違いでした。

 コスプレのレベルからめちゃくちゃ高く、体から溢れ出すオタクオーラも僕のスカウターガ振り切れるほどでした。みんな、間違いなく一流のオタクでした。恐れ入りました。

 今年のJAPAN EXPOには坂本龍一、浦沢直樹、そしてきゃりーぱみゅぱみゅなど豪華なゲストが参戦します。過去最大の盛り上がりを見せることは間違いないでしょう。

 そして、我らがクマムシさんもJAPAN EXPOに初参戦しちゃいます。

 来週はクマムシさんによるJAPAN EXPOレポートをお届けする予定ですので、どうぞお楽しみに。

★むしコラム「森山和道インタビュー(第4回)」

  森山さんと初めてお会いしたのは、2006年12月に東京大学で開催された「第1回クマムシ研究会」でした。僕が発表を終えた後に、名刺をいただいたのを覚えています。

 その時はそれっきりで終わったのですが、後に慶応大のクマムシ研究者、鈴木忠さんと共著でクマムシ本を出すなど、クマムシ周りでは有名なサイエンスライターさんでした。

「クマムシを飼うには」鈴木忠/森山和道 著

 僕がブログやtwitterを始めてからもたまに絡んだり、こちらのブログ記事を紹介してくださったりと、ネット上でゆるい交流をしていましたが、今年の3月に久々にお会いして今回の対談となりました。

 森山さんはサイエンスメールというメルマガに、研究者へのインタビューをコンテンツとして載せているのですが、今回は研究者である僕からインタビューを受けるというユニークな形になっています。

サイエンスメール

 それでは、どうぞお楽しみください。

☆プロフィール☆
森山和道(もりやま・かずみち)
http://moriyama.com/

 フリーランスのサイエンスライター。1970年生。
愛媛県宇和島市出身。1993年に広島大学理学部地質学科卒業。同年、NHKにディレクターとして入局。教育番組、芸能系生放送番組、ポップな科学番組等の制作に従事する。

 1997年8月末日退職。フリーライターになる。現在、
科学技術分野全般を対象に取材執筆を行う。特に脳科学、ロボティクス、インターフェースデザイン分野。研究者インタビューを得意とする。

メールマガジン「サイエンス・メール」、
http://www.mag2.com/m/P0003148.html
「ポピュラー・サイエンス・ノード」編集発行人。
http://www.mag2.com/m/0000014382.html
共著書に『クマムシを飼うには 博物学から始めるクマムシ研究』(鈴木忠、森山和道 /地人書館)。

第4回「サイエンスコミュニケーションと大学のポジション」

森→森山
堀→堀川

森: サイエンス関係でアルファブロガーっていないと思うんですけど、それこそ堀川さんはそれに近いじゃないですか。エントリー書くたびにいっぱい集まってくるでしょ?

堀: それは集めようと意識してやっています。ふつう、いま有名になっているブロガーって、もともと何か書くのが好きで、好きでずーっと書いていたらたくさんの人に読まれるようになって、知らない間に有名になっちゃった、というパターンが多いと思います。

 でも、自分の場合は、なるべく多くの人に読んでもらえるように始めから狙っていました。そうやって人に読まれるような文章を書けるようになれば、大学などでポジションが得られなくてもゆくゆくは生きていけるんじゃないか、という思いもありました。

森: それは放浪しながら、ノマドみたいな?

堀: そうですね、ノマドですね。ノマド研究者。森山さんはフリーライターじゃないですか。私もフリーサイエンティスト。それを狙ってるところもあるんです(笑)。

森: それはある意味、理想的ではありますよね。雑事に追われることなく、好きに研究することができる。

堀: それは理想ですね。僕は教授とかの肩書きとかは、どうでもいいんで。まあ、そんなきっかけもあってブログを始めたので、注目されるにはどうしたら良いか、というのも考えながら書いてるんです。

森: いや、でも、注目されようと思って注目される記事を書けるというのは、それはそれで才能でしょう。それって、なかなかできることじゃない。

堀: そういうものなんですかね?

森: どうなんですか?

堀: うーん、どうなんですかねえ。

森: 結構楽勝でしたか?
 

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