ごきげんよう。
見に行ってきました、3月14日(土)より公開中の『映画プリキュアオールスターズ 春のカーニバル』。マジで歌とダンスの70分、安定のコメディリリーフ、キュアマリン! オールスターズだったよ!
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というわけで、その感想をばつらつらと語っていきたいと思います。が、今回のオールスターズ、賛否両論の激しい一作となりました。僕個人としても色々と思うところがありますが...、これも時代の流れかなと思う次第です。
以下、ややネタバレを含みますので、鑑賞がまだの方はご注意ください。
■見どころはやっぱり歌とダンス
この動画を紹介するのもこれで3度目。ですが、これ以外にも歌とダンスパートが非常に多かったのが本作の特徴です。歴代のプリキュアシリーズを紹介しつつ歌とダンスが挿入されるんですが、その様子はもはやMステ状態!
『プリキュアぴあ』のインタビューによると、本作のプロデューサーを務めたギャルマト・ボグダンさんは『アナと雪の女王』を意識しているとのこと。歌パートの多さやミュージカル的な演出はその影響があるんじゃないかと思います。
けれど...。
■オールスターズに期待したものは、無かった
そうなんです、無かったんです。オールスターズに期待するもの、それは歴代プリキュアたちの絡みとアツいアツいバトル演出。後輩プリキュアのピンチにさっそうと現れる黒と白の初代コンビ! そんな胸熱展開は、本作にはありません。というよりもバトル濃度が今までのオールスターズ映画に比べて六割くらい減です。
加えてストーリーも明解明瞭。言ってしまえば複雑さや「ハラハラ感」に欠けるなぁと感じてしまいました。敵役もショボいし(オリエンタルラジオはハマリ役でしたが)。全体的なダイナミクスがもう一声欲しかった...。
『プリキュアぴあ』には様々なスタッフのインタビューが掲載されています。
でも納得している部分もあるんです。これだけプリキュアの人数が増えたら、もうまともなストーリーを展開することそのものが不可能なんじゃないかって(ギャルマト監督も言っていました)。ミュージカル的な演出はこの問題に対する解答の一つだと重々承知しているんですが、それでもオールスターズならではのアツさを求めてしまうのが、古きプリヲタの性なんです。
■歌とダンスの運用
カーニバルの名の通り、作中では歌とダンスがクローズアップされています。が、僕としては歌とダンスはタメた方が良いのではないか? と思いました。その一番の理由は...劇場で幼女先輩が踊りにくそうだったんです。というか踊っていませんでした。
これはあくまでも予想ですが、映画の途中に踊るのは子供としてもテンポが悪いんじゃないかなと。途中だとダンスの後も映画は続くし、立ったり座ったりするのも落ち着かないし。ダンス要素をEDだけにしぼると、映画が終わった余韻や本編が終わった(つまりもう動いていい)事に対する解放感も相まって、踊りたくなるんじゃないかな? と感じたわけです。
よって、製作費全力投入のスーパーダンス映像は、作中ではなくラストに持ってくるべきだと思うんですッ! 今年はミラクルライトも無かったし、作中で子供が動ける要素を持ってきたかったというのもわかるんですけどねぇ。
■シリーズファンにとって嬉しい演出が多かった
後輩にフォローされるキュアマリン先輩です。
全体的な感想はひとまず置いておいて......。作中では各シリーズを知っている人ならニヤリとできる演出がいくつか見受けられました。久しぶりに動くレジーナを見て、僕の心の花もハピネス注入メタモルフォーゼでしたよ。
というよりも、歴代プリキュアたちのダンス映像がまるっと見られるだけで、すでにハピハピなんですけどね。そういうイントロダクション的な意味においては確かにオールスターズでした。
ただね、バンクだけは、変身バンクだけはどれだけ時間がかかってもしっかり入れて欲しかった...ッ!! 劇場で「へんしんはー?」という幼女先輩の声を聞いて切なくなりましたよ...。
■これからのオールスターズは
ここは大きなプリキュア分水嶺だと思います。オールスターズという単語には大きな意味がありますが、変遷を続けるプリキュアシリーズと共にオールスターズの役割もまた移っていかなければなりません。ぶっちゃけ、数の暴力だけどね...。
そんなことを感じた春のカーニバル。出だしは厳しいものとなっていますが、これはオールスターズの変化の兆しだと感じます。感じるべきでしょう。感じたいんだ!
プリッキュアァアアァアアッ!!
(ヤマダユウス型)
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