ヴァーチャル リアリティー ゴーグル 仮想現実 体験


VRポルノを試したことはあるかい? 今トライしてみても良いよ?」

と勧められ、実際に試した、米Kotakuネイサン・グレイソン記者による体験リポートをお届けします。それは非常にユニークかつ奇妙、そして濃密な体験で、バーチャル・リアリティーに革命が起きるかもしれないと感じたようです。


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彼に勧めたのは、コロンビアの貧民街の街中が立体パズルとなるゲーム『Papo & Yo』を開発したヴァンダー・キャバレロさん。「あんな素晴らしいゲームを作る開発者の申し出を断ることなんて出来ない」と、グレイソン記者は早速試させて貰ったそうです。

キャバレロさん曰く「VRはゲームを乗っ取るだけにとどまらず、生活自体をも凌駕するかもしれない」とのこと。実際に彼は、サムスン製のVRヘッドセットを装着したままバスや電車、飛行機に搭乗し、夜はそのヘッドセットで映画を楽しんでいるのだとか。

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VRは人間が行う感情移入を増幅させる可能性を持っており、使い方が正しければ他者とコネクトし、0と1だけの世界を超え、実生活と同じくらいリアルに距離を縮めることができる。


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と、その性能を大絶賛しています。では、そんな底知れぬ可能性を秘めたVRを、エロビデオ鑑賞に使ったらどうなるのでしょうか?

コンピューターで演算処理されたポリゴンっぽい空間ではなく、現実に存在する空間で生身の人間が繰り広げるポルノ動画は、まるで映画『アバター』の主人公のような感覚だとか。

ヘッドセットを装着し、動画を再生して出てきたシーンは朝食の場面。最初は白い壁のキッチンに差し込む太陽光が見えたそうです。そして、そこに現れた赤毛の女性が、グラスに注がれたオレンジジュースを飲みながら徐々に衣服を脱いでいき、椅子に座った「自分」に近付いてきます。何度もこちらの目を見つめて、耳元で囁く彼女。さらには、焦らすようにこちらをタッチしてきます。

グレイソン記者は、これが仮想世界の出来事だとわかっている部分と、鼻と鼻がくっつくほど近くにいる彼女が本当に実在しているかのように錯覚している部分とがせめぎ合う感覚を味わったそうです。時折、対人恐怖症を発症するグレイソン記者は、この女性の密接具合をやや不愉快に感じ、「後ろにさがってくれ」と何度も思ったとか。

しかし彼女が近くなればなるほど、その吐息はおろか体温、鼓動も感じられないため、これが幻覚なのだとハッキリ感じたそうです。しかし、グレイソン記者の身体に男性らしい反応があったことは否定できないとのこと。

その日キャバレロさん以外の別のVRポルノ体験をした人からも話を聞いたグレイソン記者。その内容は以下。

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最初はシュールで、外からの接続が断ち切られたような感覚でした。でも(映像の中の)彼女がするのと同時に時間をかけて興奮し、そして突然イったんです。そして、私たちは動悸が激しくなる瞬間を共にしました。


彼女は同じタイミングで呼吸をし、私の目を見てもたれかかり「アイ・ラヴ・ユー・ベイビー」と言ったんです。私としては「ワオ、こいつは驚きだぜ」ってなったんですけど、そこで気が付いたのは、これまでの人生の中で、2~3人のガールフレンドとしか体験していないことが、VRの中でまた起きたということ。「これはクレイジーだ」と思いました。


そこで閃いたんですが、どんな用途でも、必要となる人と「つながる」ことが、これならほとんど即座に達成できるのではないでしょうか。だって、映像の中の女の子は自分と一緒にいて、自分を認め、自分を喜ばせてくれたんですよ?


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なるほど、さぞや筆舌に尽くし難い体験だったのでしょうね。

この方の体験とグレイソン記者の体験を合わせて考えてみても、バーチャル・リアリティーはエロビデオ以外にも無限の可能性を秘めていると、グレイソン記者自身認めざるを得なかったようです。

これはまだまだ若い技術ですが、もしかすると、これから人は普通にVRゴーグルを装着し、地球の裏側にいる友人たちと近付くことができるかもしれませんし、何千何万キロも離れた人と同じバスに乗っている(仮想体験ができる?)かもしれません。さらに、我々とは別の種族と出会い、彼らを理解する方法を学べるかもしれません。

しかし、以前ご紹介した「最も珍妙で笑える仮想空間でのセックス・シーン12選」のように、人間同士がセックスするのを止めてしまい、子孫が生まれず人類の終焉へと向かうキッカケとなる可能性もあります。

そういえば、2013年6月に「Oculus Rift」用のエロゲー製作が進行中という話がありましたが、実際に対応するエロゲーも出てきているようなので、もう時はキテるのかもしれませんね......。

Image by Shutterstock


I Tried VR Porn, And It Was Weird[Kotaku]

岡本玄介

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