本日の美術のお時間は、コスプレ芸術写真です!
私たちが普段目にするコスプレイヤーさんたちの姿は、コミケ会場やコンベンション会場、またはdeviantARTなどの個人ページだったりしますが、皆さん必ずと言って良いほどシャキっとして、気の張った...つまりオンの状態ですよね。
しかし、彼らだってコスチュームを脱げば生身の人間です。会場から出て、カメラからフレームアウトすれば、ふと見せるひとりの人としての顔があるのです。
今回は、そんなオフショット(的な)情景を創り出し、コスチュームを着た人たちを静かに、そしてシュールレアリスティック(?)に写しだした写真の数々をお届けします。
なんとなくそこにあるドラマを想像しながらご覧いただくと、より面白いかと思われます。ではどうぞ!
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みなさん、けっこう質素な生活を送ってらっしゃいますね...。
これら一連のシリーズは、フォトグラファーのクラウス・ピッチラーさんによる「Just The Two of Us」というプロジェクトで撮られた写真です。訳してみますと、「二人っきり...だね」と言ったトコロでしょうか。
1977年生まれで、オーストリアのウィーン出身だというピッチラーさん。実際にコスプレしている人たちのお宅におじゃまして撮影したというこれらの写真は、コスチュームとそれを着た時の人物、そして衣装の裏にある本物の人間のパーソナリティーに迫った作品なのだそうです。
つまり、「二人っきり」というのはひとりの人間が持つふたつの個性がひとつになった時の状態を指しているのでしょう。コレはかなり深いです。
このプロジェクトは、2011年から行っているそうなので、もしかしたら見覚えのあるモノもあるかもしれません。他にもピッチラーさんの個人ウェブサイトでは、ゲーム系のコスプレだけではなく、狭い部屋に佇むクマの着ぐるみや、真っ黒な全身タイツの人たちが集っている様子。ドクロ姿でベッドに寝ている姿。お風呂に浸かるユニコーンなどなど、静かなトーンでシュールな場面が展開している、奇妙な写真がたくさん見られますので、ぜひとも覗いてみてください。
[Via Laughing Squid via Kotaku]
(岡本玄介)
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